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夜アナゴ入門&船長のマル秘テク

隔週刊つり情報編集部

ゴールデンウイークに盛り上がる人気ターゲット、東京湾の夜アナゴが開幕した。

4月下旬現在、多少のムラはあるもののトップ20本を超える日もあり今シーズンは期待できそう。

今回は夜アナゴ入門とともに、釣果アップの一助となる船長直伝のマル秘テクニックを紹介しよう。

夜アナゴ乗合の出船概要

夜アナゴの釣期は例年4月中旬~6月ごろで、長い年は7~8月まで続く。

4月23日現在の乗合船出船港は図のとおり、出船スタイルは2通りある。

①夜アナゴ乗合=17~18時に出船し21時半~22時ごろに帰港。

②シロギス&アナゴ乗合=13時ごろに出船し、暗くなるまでシロギスを狙い、アナゴに転じるリレー釣り。

リレー船は20時ごろに沖揚がりする船が多い。

いずれの乗合船もアナゴを狙う時間は3時間弱と短いため、効率よく釣るための所作を身に付けることが大事。

ここでは、4月15日に東京湾奥羽田「かみや」にて行われた、夜アナゴの試し釣りで取材した神谷貴之船長のコメントを踏まえてタックルや釣り方を紹介しよう。

最初の1本を釣るためのタックル&仕掛け

タックル

竿は柔軟な竿先と、しっかり合わせが効く張りのある胴を備えたアナゴ専用竿がベストだが、オモリ負荷表示15~20号程度の湾フグ竿やシロギス竿でもOK。

リールはPE1号前後の道糸を100mほど巻いた小型両軸、もしくは小型スピニングを使う。

詳しくは後述するが、アナゴの釣り方は大きく分けて船下を小づく方法と、仕掛けを投げて広く探る方法の二つがある。

小型両軸は細かな道糸の出し入れが楽にでき、船下を小づくときも投げたときも仕掛けの操作がしやすいが、使い慣れていないと仕掛けを投げるときバックラッシュすることもある。

一方、スピニングは仕掛けが投げやすいうえ、竿を手にしたときリールが竿の下に位置するため、タックルの重心が手よりも下になり、小づく、合わせるといった操作がしやすい。

しかし道糸を出す場合はその都度リールのベイルを起こす手間がある。

船下を小づいて釣る人は小型両軸、チョイ投げならスピニングリールと釣り方に合わせて選ぶ人が多いようだ。

アナゴ釣りは2本竿で、同じタックルを両手に持って小づくのが伝統的なスタイルだが、「まずは1本竿でアタリを逃さず釣れるようになってから、2本竿にステップアップするのが上達の近道」と船長はアドバイスする。

ほとんどの船宿は、貸し道具完備で仕掛けも販売されており、初心者はまずは貸し道具で挑戦するのもありだ。
それでアナゴ釣りにハマったら、釣りやすいと思えたタックルをそろえるといいだろう。

アナゴ基本仕掛け

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釣り具の写真

(左)シロギス用のスピニングタックルで楽しむ人も多い。2本竿で釣る場合は小型両軸リールをセットした専用竿を使うのがベスト。(右)ツリガネオモリに1本バリが基本型。

仕掛け

仕掛けはツリガネオモリ20~25号に1本バリ、オモリの上にケミカルライトを付けるのが基本型。

慣れた人はほとんど2本バリを使うが、初心者はエサ付けがスムーズにできるようになってからにしよう。

ハリはウナギバリ11~12号、丸セイゴ同号などを使うが、フトコロが広い丸セイゴはエサが付けやすく初心者向きと言われている。

仕掛けを投げて釣る場合はテンビン仕掛けもおすすめ。

着底後、糸フケを取り、オモリを引きずらずに仕掛けを揺するようにして誘うのだが、テンビン仕掛けのほうがエサを踊らせやすい。

基本仕掛けの仕様は右ページの図のとおり。

釣具店では様ざまな市販仕掛けが販売され、初めてならそれを利用するのもいいが、せっかくなら図を参考に自分で作ってみてはどうだろう。

仕掛けを作るときは、最初に必要な数のハリスを20cm程度、夜光パイプを5cmほどに切り、続いてすべてのハリスにハリを結んでおくと作業がスムーズになる。

アナゴ仕掛けのサルカン詰め結びのコツは、手順⑤〜⑥でサルカンと夜光パイプのすき間をしっかり詰めること。

続いて手順⑧でサルカンと夜光パイプのすき間を2~3回編み付けるときは、上図のように固定したポールなどにハリを掛けてハリスを張っておくと作業しやすい。

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釣り具の写真

(左)1本バリ仕掛けを連結して2本バリにするときは、写真位置に2本目のスナップを付ける。(右)仕掛けを投げる場合はテンビン仕掛けがおすすめ。

釣り具の写真

(左)市販仕掛けは絡み防止の夜光パイプや夜光玉、ビーズ類が付けられたものなど様ざまある。(右)仕掛けを自作するときは、ハリス3cmと5cmで作ると2本バリ仕様に便利。

アナゴ仕掛けの作り方例(サルカン詰め結び)

釣り具の図

① ハリを結んだハリスに、夜光玉と5cmほどに切った夜光パイプを通す② 端糸を二つに折りループを作る③ スナップ付きサルカンの環にループを通す④ 広げたループにスナップ付きサルカンを入れ、環を押さえループをハリス側に折り返す

釣り具の図

⑤ ループを引くとハリスに通した夜光パイプがスナップ付きサルカンに近づく⑥ 端糸を引いてループを締める⑦ 完全にループを締めるとスナップ付きサルカンとパイプの間が数ミリになるハリをポールなどに掛けハリスを張っておき、2~3度端糸でハリ スを編み付ける⑨ 端糸をカットして完成

ケミカルライトの使い方

釣り具の写真

(左)ケミカルライトはアナゴ釣りの必需品。サイズは37mmが定番。(右上)袋にはライトと固定用のチューブが入っている。(右真ん中)チューブを2つに切り分ける。(右下)先糸に2つのチューブを通し、ライトの上下を固定する。釣り始めるときライトを折り曲げて発光させる。

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釣行の写真

試し釣りでは、ほとんどの船長がツリガネオモリに2本バリで釣っていた。

最初の1本を釣るための3つの心得

アナゴ釣りで最初にしっかり覚えておきたいことは、エサ付け、小づき、合わせから取り込みの3つ。

この一つひとつをしっかり行えば、必ず最初の1本につながると船長は言う。

アナゴ釣りの心得①エサ付け

エサはアオイソメを使う。

アナゴはエサを噛むようにして捕食し、エサを取るのがうまいと言われている。

いい加減な付け方では、アタリに気づかないうちにエサを取られるため、下図の「縫い刺し」もしくは「房掛け」でしっかり付ける。

いずれもハリに団子状に付けるのがコツで、タラシは2~3cm程度が目安。

なお試し釣りで出会ったベテランの方は、3~4xmに切ったイソメを3~4本房掛けにし、最後の1本は1匹掛けしている人が多かった。

切らずに付けたイソメはよく動くためアピール力が高まるとのこと。

基本の付け方でアタリが遠いときは、ぜひ試していただきたい。

釣り具の写真

(左)試し釣りで25本を上げた佐藤さんの仕掛けはシンプルなツリガネオモリ1本バリ。エサ付けはイソメの頭の硬い部分にチョン掛けで3本房掛けし、2本は5cmほどに切り、1本は切らずに残す 。(右)縫い刺し、房掛けともにハリに団子状に付けてボリュームを出す。しばらく誘ってアタリがないときは新しいエサに交換しよう。(下)ベテランの大塚さんは振り分け式の2本バリ。エサ付けはイソメを3cmほどに切り3本房掛けし、最後に1匹切らずにチョン掛けで付ける。

エサの付け方例

釣り具の図

【縫い刺し】① アオイソメの口からハリ先を入れる②ハリの軸を隠すように詰めながらアオイソメを縫い刺しにする。③数回縫い刺ししたら、タラシを3~4cmほど残してカットする。

釣り具の図

【房掛け】①口からハリ先を入れこき上げて4~5cmにカット。②2本目からは2~3cmの長さに切ったイソメを3~4本刺す。③始めに刺したアオイソメをもう一度刺して完成。こうするとエサが取れにくい。

アナゴ釣りの心得②小づき

釣り方は前述したとおり、船下を小づく釣り方と、チョイ投げ釣法の2つがある。

最初は基本の小づき釣りからマスターしよう。

船下の小づき釣りは、オモリで底を小づいてエサを踊らせるとともに、底をオモリでたたく音が誘いになると言われている。

釣り方は、仕掛けを船下に下ろし、着底したら糸フケを取る。

糸フケを取った状態で竿が水平になるように構え、小づきの動作を始める。

アナゴの就餌層は底から10cm程度と言われており、ハリス分の5cmほどオモリを上下させ、エサが底から離れないように小づいて誘う。

小づきの間隔は1~2秒くらいが目安だ。

「アナゴのアタリは小づきの最中にも出ます。小幅な聞き上げを繰り返すイメージで竿先に集中し、小づきながらアタリを感じ取る意識を持つことが上達の秘訣です」と船長。

一方、船下でアタリがないときは広く探れるチョイ投げ釣法が効果的。

釣り方は、アンダースローで仕掛けを投げ、着底後、糸フケを取る。

続いて竿先を軽く動かし道糸を張る、緩めるを繰り返し、オモリを引きずらずに仕掛けを揺すってエサをフワフワと動かすイメージで誘う。

しばらく誘って変化がなければ、道糸を巻き取りつつ竿先を下げ、スーッと竿を立てて聞き上げてみる。

アタリがなければ着底を待ち、再び誘いの動作に移る。

これを繰り返し、仕掛けが船下まで戻ってきたら回収し、エサを確認して再投入する。

夜アナゴ釣り方イメージ

釣行の写真

1本竿で釣り方をマスターしたら2本竿にステップアップ。両手で交互に小づくとリズムが取りやすく釣りやすい。

アナゴ釣りの心得③合わせから取り込み

アナゴのアタリはゴツゴツとハッキリ出ることもあれば、モソモソとした違和感のような場合もある。

いずれにせよアタリを感じたら即合わせが基本だが、スッポ抜けが続いたときは一呼吸置いて合わせたほうが掛かりがいいこともある。

今年は今のところメソッコと呼ばれる30cmほどの小型が多くアタリは派手だがスッポ抜けやすい。アナゴの口は硬いので竿をギュッと立て重みが乗ったらリールを一気に巻いて〝巻き合わせ〟するとガッチリ掛かるそうだ。

取り込みは必ず最初にオモリをつかみ、それから竿を置いてアナゴをつかむが、ロープをつかむように握るとヌルヌルしたアナゴの動きを止められない。

例えば左手でオモリを持ったら、右手の親指でアナゴのノドの辺りをギュッと押さえるように強く握ると、滑らずアナゴがおとなしくなりハリを外しやすい。

14日の試し釣りの結果は9名で船中115本、20本以上が3名。

「ここ数年の試し釣りで一番いいですね。アタリも多かったので今年は期待できそうです」という神谷船長の言葉どおり、乗合船をスタートさせた17日はトップ22本、18日は強風の影響もあってかトップ8本にとどまったが、19日は23本と復調。

アナゴのシーズンは例年5月にピークを迎えるので連休はさらに盛り上がるはずだ。

釣行の写真

(左)タオルとウエットティッシュは必需品。アカクラゲの触手が仕掛けに付いていたら、ウエットティッシュで取り除こう。(右)このように持つと滑らずにアナゴがつかめる。

釣行の写真

合わせと同時にリールを巻いて巻き合わせる。

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【隔週刊つり情報(2021年5月15日号)※無断複製・転載禁止】

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