相模湾大磯港の五平丸は、周年楽しめるマダイやアジを始め、釣ったアジやカマスをエサにワラサやブリを狙う泳がせ釣りなども得意とする船宿。
現役の漁師でもある船長が相模湾の沖釣りを満喫させてくれる。
釣り場はアジ、ワラサ、ブリともに二宮沖の水深100m前後
出典:
二宮成利船長に聞きました!ビシアジ&泳がせ釣りのコツ
「アジの釣り場は水深90m前後が中心で、底から4~5mのタナを探るようにしてください。
コマセをポロポロと少しずつ振り出すような感じで誘ってもらって、アタリが出たら追い食いをさせるために少し待ってから巻き上げてください。
サバが多いときはタナをやや低めにするのがコツです。
泳がせ釣りのタナは底から5~7mくらいで、エサはアジでもサバでもかまいません。
エサが暴れ始めて竿先がグーッと入ったらアタリです。
早合わせは禁物で十分に食い込ませてからしっかりと合わせてください。
焦って早合わせしたり、合わせないでいると結局はバラしにつながります。
取り込みも落ち着いて、ハリスをたぐりタモへ誘導するようにしてください」
現役漁師の船長が四季折々の釣り物を案内
大磯港の五平丸が遊漁船を始めたのは、先代が漁の合間にお客さんを乗せた40年以上前のこと。
現在は19歳のころから同船に乗り、釣りの予約がないときはヒラメの刺し網漁などに精を出す2代目の二宮成利船長が舵を握る。
二宮船長に9月中旬以降のおすすめをたずねると、イチ推しはアジ&泳がせ釣りで狙うワラサ、ブリとのこと。
今年は最大9.6kgのブリを筆頭に、3~5kgクラスのワラサもよく上がっていて今後も期待度は◎。
通常はアジを釣りながら泳がせ釣りの竿も出すが、潮が速い場合はエサにするアジやサバを先に釣り、船のイケスで生かしておいてエサにするそうだ。
秋はマダイ五目も人気で釣り場は大磯沖や二宮沖の水深30~100m。
マダイは1kg前後が主体で日によっては2~3kg級も顔を見せる。
イナダやアジ、サバなども交じりクーラーの中は賑やかになるという。
ビギナーが多いときなどにおすすめなのはアジ五目で、リピーターも多いという。
釣り場は二宮沖や大磯沖の水深100m前後。
アジは20~30cm級主体に40cmオーバーも顔を見せ、40~50cm級のサバも交じるそうだ。
カツオやキハダも受け付けており、今年のカツオは4~5kg級の良型が多く強烈な引きと抜群の食味を味わえる。
キハダはやや遅れ気味な雰囲気だが、例年盛り上がる9月後半に期待したい。
群れ次第だが10月からはカマスも受け付ける。
例年この時期から釣れ始めるカマスは40cm級の大型が主体で脂がしっかりと乗り、どう食べても絶品とのこと。
また釣ったカマスを泳がせてブリなどのハモノを狙うのも人気で、これまで10kgオーバーのブリが何本もキャッチされている。
11月からはアマダイも狙い目。
釣り場は大磯~二宮沖の水深60~100m前後が中心。
25~35cm級主体に一人2ケタの釣果も珍しくなく、日によっては40~50cm級の大型も顔を見せるそうだ。
そのほか冬場はクロムツ五目などへも出船する。
現役漁師ならではの経験と勘を生かして釣り人を楽しませる二宮成利船長は、実に明るく優しい人柄。
「釣り物はなんでも相談してみてください、できる限りお応えしますので」とのこと。
釣行日が決まったらまずは電話してみてはいかがだろう。
ワラサやブリの引きは強烈そのもの
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アジは25~30cm級が主体
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アジ泳がせで ワラサ&ブリ連発!
五平丸を訪れたのは8月下旬のこと。
神奈川県相模原市の今井好春さんがアジ&泳がせ釣りで狙うワラサ、ブリで仕立てた船にお邪魔させていただいた。
当日は6時に出船。
二宮船長に釣り場を尋ねると二宮沖とのこと。
このところ潮が速いためアジ用の竿と泳がせ用の竿を同時に出すとオマツリしてしまうので、先にエサにするアジ、サバを釣ってイケスにある程度貯まったら泳がせ釣りを始めるという。
二宮沖の水深100m前後でアジ釣りを開始。
アジの食いは上々で25~30cm級が次つぎに取り込まれる。
同サイズのサバが掛かることもあり、これもエサになるのでイケスで生かしておく。
30尾ほどアジ、サバがイケスに入ったところで泳がせ釣りをスタート。
早々にアタリが出たのは左トモで竿を出していた幹事の今井さん。
しかし残念ながらバラシに終わる。
その後は1時間ほど沈黙が続いたが、突然左ミヨシの宇都宮誠さんの泳がせ竿が大きく引き込まれた。
その直後、右ミヨシの本保謙治さんにもアタリ。
なんとダブルヒットである。
宇都宮さんが手慣れたヤリトリで取り込んだのは2.5kgのワラサ。
本保さんは慎重なファイトが続いている。
ややあって船長が差し出すタモに収まったのは後検量7.8kgのブリ、その大きさに驚かされた。
2人で並んで魚を持ち、写真に収まっていただく。
泳がせ釣りのチャンスは後半にも訪れて、宇都宮さんが3~5kg級のワラサを立て続けに3本追加。
本保さんは6kgクラスを1本追加。
最後の最後に幹事の今井さんも5kg級のワラサをキャッチして沖揚がりの時間を迎えた。
アジやサバもたくさん釣れたうえにワラサやブリも連発した当日。
まさに爆釣で実にスリリングな展開にカメラを手に見ているだけでも大興奮であった。
今後も期待大。
五平丸のアジ&泳がせ釣り、超おすすめです。
小ぶりなアジは泳がせ釣りの特エサ
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泳がせ釣りでワラサとブリが浮上
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宇都宮さんがキャッチした6kgオーバー
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取り込みは息を合わせて魚をタモへ誘導する
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本保さんに大物がヒット。ワンピースロッドがガンガン絞り込まれる
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本保さんが見事に釣り上げた7.8kgのブリ
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今回の釣り仲間
取材でお邪魔させていただいたのは、神奈川県相模原市の今井好春さんが幹事を務めるグループ。
釣り物はアジ&泳がせ釣りのワラサ、ブリです。
3回目のチャレンジでブリをゲットできました!by本保謙治さん
当日7.8kgのぶっといブリをゲットしたのは神奈川県愛甲郡の本保謙治さん。
釣り上げたとき感想をうかがってみました。
「竿先がガクンと入って合わせが決まった瞬間は大興奮でした。
五平丸の泳がせ釣りは今回で3回目なんですが、初回と2回目はダメで、3度目の正直で釣り上げることができました。ブリの強烈な引きは最高でした。
前回はキハダ&カツオで船長にお願いして4~5kg級のカツオが入れ食いだったし、またすぐにでも乗船したいですね。
今度はキハダ狙いで出たいと思っています」
相模湾のアジ&泳がせ仕掛け例
五平丸のココが好き!幹事の今井好春さんに聞きました!顔はちょっと怖いけど、優しい人柄の船長が相模湾の多彩な釣り物を楽しませてくれます!
「五平丸は4年ほど前から利用していて、だいたい月イチのペースで乗船しています。
二宮船長はなにかと融通がきく人で、顔はちょっと怖いけど、優しい人柄で相模湾の様ざまな釣りを楽しませてくれます。
自分たちはアジやマダイ五目、泳がせ釣り、キハダ&カツオなんかで出船することが多いんですが、いつも楽しく釣らせてくれて仲間内でも大好評です。
今日は朝イチに2回青物をバラしてしまったんですが、なんとかワラサを1本釣ることができたのでヨシとします」
当日は4名で乗船し、1人あたりの料金は1万1000円。
ご協力ありがとうございました。
釣り船データ
船は8.5t。最大16名まで乗船可能で、10人までが釣りやすいと二宮船長
出典:
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隔週刊つり情報(2021年10月1日号)※無断複製・転載禁止