東京湾のマゴチが夏に向けて調子を上げてきています。
アタリから合わせるまでのドキドキ感が魅力の釣りで、私も大好きな釣り物です。
今回お世話になったのは東京湾奥横浜新子安のだてまき丸さん。
午前6時半に14名で出船。
船長によるとこのところ狙っているのは富岡沖で、7時過ぎに水深18mからのカケ下がりで開始となりました。
【Profile】三石 忍(みついし しのぶ)
タチウオ、カワハギ、マルイカ、一つテンヤなど、テクニカル系の釣り物を得意とするが、中でも東京湾のタチウオでは右に出る者なし、船長たちからも認められる腕前を持つ。
がまかつ、シマノフィールドテスター、マルキユー、シップスマストインストラクター、YGK・X BRAID アンバサダー。
取材当日の釣果は?
マゴチ釣りにおいて大切なのは、ますますエサ付けになります。
まだこの時期は、サイマキ(小型のクルマエビ)エサを用いるのですが、釣果の約半分はこのエサ付けと伝えられています。初めての方は、船出前にエサの付け方を船長に詳しく聞いておくことが大切です。
潮の具合によるものもありますが、最近のトップは約5本です。
あまり多くないアタリをどのようにハリ掛けするかが、釣果に大きく影響します。
この日は、適度に潮が流れ、開始から少しずつマゴチが釣れ始めました。
数回の流し目に私もアタリがあり、まず1本釣ることができました。
直近では、なかなかアタリが出ないケースが多く、船長からは食い込むのに時間がかかると言われていました。しかし、活発さに欠けるマゴチでも、アタリが出た直後にハリスを張った状態を保つことで食い込みを助けることが可能です。
その後も、ポイントを移動しながらマゴチが上がり、私は更に2本、3本と釣ることができました。
終盤では、根岸~本牧沖の水深12m前後を捜索し、最後に少しだけ小さめなものを1本追加して、14時に沖釣りが終わりました。
結果として、トップは7本で、船ごとに25本、私は4本で2位でした。
大部分の方が規格サイズを見つけることができ、2本釣られる方が大半でした。
東京湾のマゴチは年末まで続きます。
特にこれから夏に向けては、シーズン前半のクライマックスとなります。
皆さんも是非、このエキサイティングなテクニカルターゲットを楽しんでみてください。
この日は富岡沖の水深12~18m前後を狙った。
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アタリがあっても慌てない。合わせが決まった瞬間は快感。
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エサを長持ちさせるためエアポンプを用意するのもあり。
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可能な限り船長がタモ取りに駆けつけてくれる。
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初挑戦でマゴチゲット!
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(左)7月になればハゼエサも使うようになる。(右)マゴチ釣りにハマる若い人も多い。
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スズキの群れが回ってきて連発するシーンも。
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(左)40~50cm前後が多い。(右)浅場でダイナミックな引きを楽しめるのがマゴチの魅力。
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苦労して釣った一本は格別。
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(左)小型が多かったが4本ゲット。(右)ほとんどの人が型を見られた。
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夏の潮色になるとマゴチの活性も上がってくる。
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(左)アタリがなくても諦めないことが大切。(右)この日は2本釣る人が多かった。
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【しのチェック!01】エビマゴチのタックル&仕掛け&エサ付け
専用竿ほかゲームロッドなど、マゴチには色いろなタックルが使えますが、しっかり合わせの効く胴に張りのある竿がおすすめです。
(左)プライヤーやフィッシュグリップもお忘れなく。(左下)ヒューズオモリを軽め に巻いておくとマゴチがアタったときにオモリがズレて本命かどうかの判断がつきやすい。(右上)マゴチの仕掛けは至ってシンプル。(右下)忍が開発に携わった改良マゴチバリが新登場。
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【しのチェック!02】忍流マゴチテクニック
マゴチ釣りの勘どころの一つがタナ取り。
基本はハリス1.5mでオモリを1m持ち上げた位置が基準になります。
まめにタナを取り直すことが誘いにつながるので、20~30秒に1回はタナを取り直しましょう。
アタリがあってもハリスをたるませずに、魚の動きに合わせて竿を操作してハリスが張った状態をキープします。
そして竿先を持ち込む強いアタリがあったら、ためらわずに大きくしっかり合わせることが肝心です。
(左)竿先を下げた状態で底ダチを取り・・・。(右上)竿を水平まで持ち上げれば1mのタナ取り完了。(左下)アタリがあったら魚の動きに応じてハリスがたるまないように竿を操作。(右下)チャンスは1回、合わせはためらわずに思いっ切り!
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忍が釣り方を動画で教えます!
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【隔週刊つり情報(2021年7月1日号)※無断複製・転載禁止】