ゲストを招いて時には楽しく教え合い、時にはともに悩み、楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「令和も釣りは楽しく真剣に!2」。
第6回は相模湾のヤリイカ。
となれば、ゲストはこの人、隔週刊つり情報でおなじみイカ釣り名人スーパーピンクのyaccoさんこと小川泰子さん。
11月12日に三浦半島葉山あぶずり港の与兵衛丸より乗船者3名で出船となった。
PROFILE
みやざわ ゆきのり
1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。
釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Webで最先端の情報を発信する。
グローブライド・ダイワ社員。
今回のゲスト・yaccoさん
小川泰子(おがわ やすこ)
隔週刊つり情報でおなじみのイカ釣り名人。
大好きなヤリイカ泳がせでマダイ、ワラサ、イシナギ、夏場はコマセキハダなど大物釣りも得意とする。
この日は近場を中心に狙う
小峰徹船長によれば、最近は沖ノ瀬方面で釣れているが、この日は風が強い予報のため近場を中心に狙うとのことで、葉山沖の水深130mでスタート。
宮澤さんは快適イカ仕掛けSPL7本ヅノ、yaccoさんはミラー7本ヅノを投入、いわゆる着乗りで左ミヨシのお客さんが2点掛けで釣り上げると、yaccoさんも胴長20cm級をキャッチ。
与兵衛丸では四隅の釣り座でハモノ狙いも可能。
泳がせ釣りが大好きなyaccoさんは、さっそく釣れたイカを仕掛けに付けて投入し、底上5mにタナを取る。
すると、ほどなくゴゴンと竿がたたかれたものの食い込まず、仕掛けを上げると何ものかにイカの頭部が食いちぎられていた。
乗りが遠のき小移動。
水深130~150m前後で数回流しを重ねると、宮澤さんとyaccoさんに着乗り。
二人そろって胴長20~25cm級を2点掛けで取り込み笑顔が弾ける。
すぐに再投入すると、またまた二人に着乗り。
胴長25cm級が1杯ずつ上がった。
さあこれから!と思われたが後が続かない。
反応探索と流しを繰り返し、ようやくヤリイカの活性が上がってきたのは13時ごろから。
左ミヨシの方が3点掛けでヤリイカを取り込むと、宮澤さんが2点掛けで続く。
yaccoさんも2点掛けだ。
それ以降は着乗りこそないが、流し込んでいくうちにポツポツと乗る展開。
こんなときこそいかに誘っていくかが大事、yaccoさんは底付近で大きなシャクリを繰り返すスタンダードな誘いで乗せる。
一方、宮澤さんはまるでマルイカ釣りのように竿を構え、小さく竿先を動かしては止めて、ヤリイカのアタリを取って掛けていく釣り方で楽しんでいた。
14時の沖揚がり直前、yaccoさんの泳がせ竿がズドンと入った。
正体は3kg級のメダイだった。
ヤリイカの結果はyaccoさんが11杯、宮澤さんが9杯、左ミヨシの方が9杯。
「午前中も反応はあったけど乗り渋り気味。ようやく活性が上がってきたのが最後の1時間じゃ数はのびないよね」と船長は残念そうだったが、ヤリイカシーズンは冬が本番。
11月中旬現在、いい日はトップ30~40杯の釣果も見られる。
師走もヤリイカの乗りを楽しめそうだ。
時合には数回入れ直せる流しもあった
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急速冷却構造と水抜け構造を採用した「イカ様トレー」にヤリイカを並べ、氷を敷いたクーラーにしまう。これでイカの鮮度はバッチリ!
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胴長30cmに迫る良型も交じる
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相模湾のヤリイカの本格期はこれから。サイズアップも期待できる
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yaccoさんの誘い
(左上)底付近を探るのが基本。竿先を下げて仕掛けを着底させ、糸フケを巻き取り、底を切る(右上)スーッと水平まで聞き上げ乗りを確認(下)乗らなければ頭上一杯にシャクリ上げ、スッと竿を下げると同時にリールのクラッチを切り、再着底させる
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取り込みは慌てず、イカヅノを投入器に収めながら仕掛けをたぐる。イカが付いたツノが上がってきたら座席か足元に置いておく
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宮澤流ヤリイカ釣法
(上)着底後、ゼロテン、もしくは底から50~100cmほど底を切り・・・(中)竿先を上下に動かして仕掛けを踊らせ、ピタッと数秒止める(下)アタリがあったら即合わせ
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乗りが上向いた終盤、宮澤さんはマルイカ釣りのノウハウを生かしたアタリに合わせる釣り方で数をのばした
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冬の相模湾はヤリイカ泳がせも狙い目
(左)タナ取りは底から5mが基本(右)アタリがきたら竿を手に持ちスタンバイ。強く引き込まれたら・・・
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(左)乗せるように大きく竿を持ち上げて合わせる(右)yaccoさんの泳がせタックルはショットバイパーMH-210とシーボーグ500MJの組み合わせ。強い引き込みを竿のためでいなし、魚が止まれば電動リールのパワーにものをいわせてグイグイ巻き上げる
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何度も強い引き込みを見せた魚の正体は3kgオーバーのメダイ
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宮澤さん&yaccoさんのヤリイカ仕掛け
(左)仕掛けは「快適イカ仕掛け」シリーズ。プラヅノ11cm5~8本ヅノのブランコ式、直結式など16アイテム。オモリはドラゴンシンカー、同TGの120号を使用(右上)宮澤さんは「快適イカ仕掛けSPL(スパイラル形状)7本・タイプFコマセヅノ入り」を使用(右下)yaccoさんは「快適イカ仕掛けミラー7本・タイプFコマセヅノ入り」をチョイス
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当日はブルーとピンクのツノによく乗った
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タックルデータ
yaccoさんは感度と操作性に優れるトップモデルの極鋭ヤリイカAGS167-TUNE、宮澤さんはメタルトップのメタリアヤリイカMH-175とグラストップのアナリスターヤリイカ175を使用。
リールはメガツインを採用したシーボーグ300MJと300J。
いずれもPE4号が300m巻けるからヤリイカ釣りにも最適。
当日のヤリイカタックル
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隔週刊つり情報(2020年12月15日号)※無断複製・転載禁止