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ヒラメ釣りをする方必読!プロアングラー・福田豊起が確実ゲットのコツを伝授!【後編】(幸丸/千葉県飯岡港)

隔週刊つり情報編集部

【福ちゃんのヒラメ快釣術】1枚を手にするチェック項目(後編)

銚子から九十九里までの間は好況が続いており、更に9月からは外房太東~大原エリアが部分的に解禁された。

大いに人気のあるヒラメ釣りが賑わいを見せはじめている。

そんなヒラメを確実に釣るコツを、千葉の海を熟知する男、福ちゃんと呼ばれる福田豊起さんに尋ねました。

【前編】はもうチェックしましたか?

釣り方の基本と応用『海と魚の状況に合わせてタナと仕掛けを調整』

福田さんの基本のタナ取りは底から1mとやや高め。

「遠くにいるヒラメにもアピールして、寄せる効果があると思ってます」というのが主な理由。

そのほか高めにタナを取ると大型のヒット率が上がるとされるし、底ダチを取り直すときにイワシが大きく上下してよく目立つようだ。

底潮が濁るなどしてアタリが遠いときは底から30~50cmとタナを低めに持っていき、ヒラメの鼻先にイワシを泳がせるイメージで待つ。

いずれにしても定期的に底ダチを取り直して、的確にタナをキープ。

時どき目一杯竿先を立ててゆっくりと下ろしていく、落とし込みの誘いを織り交ぜるのも効果がある。

アタリを待つうちに急激に水深が変化する場所は、とくにアタリに集中。

根、魚礁、カケ上がりなどがあって、その周りにヒラメが潜んでいる可能性が高い。

釣行の写真

時どきエサを持ち上げ、ゆっくり落とし込んで誘ってもよい。

捨て糸とハリスの調整

平場が続く根掛かりの少ないポイントでは「捨て糸を長めにした底トントン釣法もありです。ヒラメ釣りに不慣れなビギナーさんでも、オモリが底に着いたり離れたりする状態を保っていれば、正確にタナが取れますからね」と福田さん。
 
その場合は図1のように捨て糸を90cmにのばし、ハリスは60cmと短めにしてイワシが底を引きずらないようにする。

アタリが遠ければ捨て糸を70cmまで詰めて、イワシを底スレスレに泳がせてみてもいい。

一方、捨て糸が短い通常の仕掛けでも、ハリスを短くすると有効な場面がある。

例えば、幹糸へのハリス絡みが頻発するとき。

「そんなときは潮が緩い証拠ですから、ハリスを60~65cmに詰めて絡みにくくします。潮が効いていないとイワシの動きも鈍くなりがちですが、ハリスを短くすることでテンションがかかり、活発に泳いでくれる効果もあります」

そのほか険しい岩礁帯や魚礁周りでで根掛かりを減らしたいときも、短いハリスは有効とのことだ。

潮が速いときや横流しで仕掛けを引っ張るときは、逆にハリスを90~100cmと長めにするとヒラメの食いがよくなる場面もある。

狙いの一つは流れに逆らって泳ぐイワシの動きを妨げないこと。

ハリスを長めにとって、楽に、元気よく泳がせればヒラメに対するアピール度が増すことになり、これを福田さんは「潮乗せ重視のパターン」と呼んでいる。

また図2のように仕掛けを引っ張っていく横流しは、イワシにアタックしてきたヒラメと綱引き状態になる。

長めのハリスはその違和感を軽減し、ヒラメの食い込みをアップさせる効能も望めるわけだ。

横流しではオモリの調整も大切。

仕掛けが切れ込む側はオモリを60~80号と重めにして、まめに底ダチを取り直しながら底をトレースしていく。

そうしているうちに道糸は徐々に船下へ入っていくので、船底に擦れそうになったら回収して入れ直す。

仕掛けが払い出す側は少しずつ道糸を出して底を確認しながら、少しオモリを切ってアタリを待つ。

この操作は軽いオモリでも可能だが、すぐに仕掛けが吹き上がってしまうときはオモリを重くして対処しよう。

道糸をどの程度出してよいかは状況による。

潮や船の流れ具合によっては道糸が左右に流れてオマツリを招くことがあるので、船長の意見を聞き、周りに配慮しながら釣ってほしい。

釣行の図

図1

釣行の図

図2

合わせから取り込み『頭が上に向かないように一定のスピードで巻き上げる』

ヒラメ釣りの悩みどころであり最もおもしろいところでもあるのは、アタリから合わせまでの駆け引きだろう。

そのアタリは千差万別。

ガツガツと食って一気に引き込むこともあれば、コツンとアタっただけでその後の動きがないこともある。

「フワフワと竿先を揺らすアタリもあって、てっきりイカだと思って慎重に巻き上げたらヒラメだったこともあります。ヒラメは宙層でホバリングしたまま居食いするので、怪しいアタリが色いろありますね」

ライトタックルは、そうした多様なヒラメのアタリを感じ取ることができておもしろいと福田さんは言う。

居食いしてなかなか引き込まない場合の対処策は、ごくゆっくりとした聞き上げ。

ジワジワと持ち上げた竿先に重みが伝わったり、ちょっとした動きがあれば、ヒラメはイワシに食い付いている。

そしてスリリングな合わせ。

ハリにヒラメを乗せるイメージで、竿全体を引き上げるように合わせる。

結果は掛かれば天国、バラせば地獄のいずれかだが、そこがまた釣り人をシビれさせる。

ただ、あまりにもバラシが連発するときは、冒頭で触れたように竿を替えるなどの対策を講じたい。

釣行の写真

竿全体をギュッと引き上げて合わせる。ヒラメをハリに乗せるイメージ。

ヒラメの口は意外に弱い

「ヤリトリの注意点はヒラメの頭を上に向けないこと。青物のように強引に引き上げると大暴れしてバラしやすくなるので、頭を横に寝かせるイメージで一定のスピードでゆっくり巻き上げてください。そうすれば、大ビラメでも意外とおとなしく上がってきます」

頭を上に向けるとヒラメをバラしやすい・・・。

福田さんはその理由を、ヒラメの口周りを押し広げて説明してくれた。

「口を閉じているときは頑強に見えますが、こうして開くと薄い膜でつながっていることが分かりますよね。頭を上に向けて暴れると、掛かったハリがこのつなぎ目の膜を引き裂くことになるんです。そして最悪はスッポ抜けてしまう。さらに鋭い歯がハリスに擦れるように当たるので、切られてしまう確率も高まります」

なるほど納得。

頭を横に寝かせて巻き上げれば、そんな不運を回避できるというわけだ。

同じ理由でフィニッシュの取り込みも要注意。

青物類は頭を海面に浮かせるとおとなしくなるが、ヒラメは逆に大暴れする。

しかも頭を上にした状態で暴れることになるから、海面バラシを招きやすい。

「取り込みも頭を横に寝かせてください。海面下をスライドさせるようにタモヘ誘導すると、けっこうおとなしく収まります」

飯岡沖の船上で語ってくれた福ちゃん流のヒラメ釣り理論。

参考にしていただき、迎えるヒラメ釣りの本格シーズンに活かしてほしい。

取材でお世話になった幸丸の向後真太朗船長によると、

「飯岡沖のヒラメは夏も順調でしたが、毎年9月はさらに食いが立つベストシーズンの一つ。眠らせてあるマル秘ポイントもあるので楽しみです。それから受付などでもコロナ対策に配慮し、ソーシャルディスタンスを取れる人数に抑えて出船していますので、気が向いたら息抜きに来てください」とのこと。

飯岡沖のヒラメ釣りを堪能するなら今が一番のチャンスだろう。

合わせとヤリトリのイメージ

釣行の写真

ヒラメの口周りを広げると薄い膜が多い。強引なヤリトリは禁物だ。

釣行の写真

取材した飯岡沖の魚影はすこぶる良好。ビギナーでも安心して楽しめる。

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【隔週刊つり情報(2021年9月15日号)※無断複製・転載禁止】

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