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鈴木新太郎のライトヒラメ教室

隔週刊つり情報編集部

第4回沖釣りカレッジはライトヒラメ。

鈴木新太郎さんを講師に迎え10月12日、外房大原港の長福丸で開催しました。

多数の応募者の中から抽選で選ばれたライトヒラメ教室の参加者は、この日のためにタックルをそろえて初挑戦した人もいれば、ヒラメ釣り数回のビギナー、スキルアップを望む中級者までキャリアは様ざまだった。

鈴木新太郎さんに教わりたい質問として参加者からの声が多かったタックル&仕掛け、エサの付け方、釣り方の基本、横流し釣りの必釣法を紹介しよう。

LESSON1・タックル&仕掛け・使うオモリが軽い=ライトタックルではない

「軽いオモリを使うことがライトタックルではありません」

最初に鈴木新太郎さんが参加者に伝えた、ここで言うライトタックルの定義は①道糸、②竿&リール、③オモリの3点。

①道糸=ヒラメ乗合で頻発する根掛かりやオマツリなどのトラブルに対応できる実用的な強度の範囲内で、最も細い道糸を使う。

新太郎さんにおすすめの号数を聞くと、「ズバリPE1.5号です」とのこと。

ヒラメ釣りには道糸が立つように船の姿勢を修正しながら流していく「エンジン流し」と、船の舷に風を当てて横向きで流していく「横流し」がある。

横流しで狙うときは、仕掛けが船下に入る流しと船から仕掛けが離れていく流しを、左右の舷を入れ替えながら繰り返していく。 

仕掛けが船下に入る流しでヒラメが掛かると、道糸が船体に当たるほど斜めになることもあり、オマツリもしやすい。

それに耐えられるギリギリの強度がPE1.5号。

また、ハリス6号の仕掛けで根掛かりしても高切れすることはほとんどないそうだ。

②竿&リール=細い道糸に合わせた細身で軽く感度に優れた竿と軽量なリールを組み合わせたタックルを使う。

「竿は海底の変化やイワシが暴れる様子を伝えてくれるアンテナです。細く短く感度に優れた軽量な専用竿やライトゲームロッドは情報量が多いので釣りがより面白くなります」

新太郎さんが推奨する竿は、仕掛けが船下に入る側になったときに対応しやすい全長2.2~2.4m前後のライトヒラメ専用竿、もしくは全長1.9m以上で、オモリ40~80号に対応できるライトゲームロッド。

リールは軽量な小型両軸で、大ビラメが掛かったときに引きをかわせるドラグ性能に優れたモデルをすすめる。

ドラグ調節は2㎏くらい。

ヒラメを掛けたら一定の速さで手を休めずに巻き続け、ヒラメが引き込んだときに滑るくらいがちょうどいいそうだ。

③オモリ=潮切れのいい細い道糸を使うことでノーマルよりも軽いオモリで楽しめる。

ライトヒラメ教室を開催した外房エリアのノーマルタックルはオモリ80号が標準で、ライトは40~60号で楽しめる。

しかし新太郎さんは、「ライトだからオモリ40号と決めつけてしまうと釣りの幅が狭くなります。オモリの重さは仕掛けを適切にコントロールすることを優先して、40、50、60、80号を使い分けます」とアドバイスする。

仕掛けの仕様は図のとおりで、ハリス6号、80㎝が基本。

これ以上長いとイワシが動く範囲が広くなりすぎてアタリがぼやけると言う。

捨て糸はハリスの長さの半分が目安で、根が荒い場所では根掛かりを防ぐため最大1mまでのばす。

鈴木新太郎流ライトヒラメタックル&仕掛け例

道具の写真

(上)当日新太郎さんが使用したタックルは、ライトヒラメ入門におすすめのエントリーモデル・シマノ「ライトヒラメBB220」と、ドラグ性能に優れた水深カウンター付き小型両軸「バルケッタFカスタム」の組み合わせ(左下)新太郎さんは、ハリスを結んだハリをジップ付きの小袋に入れて10組ほど持参し、親子サルカンに捨て糸を結び、船上で組み立てる(右下)オモリは40、50、60、80号を使用。早朝や潮が濁っているときは夜光のオモリを使う

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鈴木新太郎さん直伝イワシエサの付け方

エサの写真

①新太郎さんはエサを付けるとき、できるだけウロコが落ちないように気を配る。ザルですくったイワシが落ち着いてから、豆腐をつかむように優しく、かつしっかりつかむ②イワシを水から出し、親バリのハリ先を口に入れ、上アゴの鼻の穴の間の硬い所に刺す

エサの写真

③ハリが上アゴ先端寄り中央に正しく刺せているか確認④孫バリを持ってイワシを水の中に戻し、背ビレの後方に孫バリを打つ⑤新太郎さんがエサ付けをすると、ほとんどウロコが落ちない。5秒以内にエサ付けができれば合格とのこと

LESSON2・エサの付け方・キーポイントはイワシのウロコを落とさないこと!

「ヒラメ釣りの7割はエサ付けで決まります。イワシのウロコが落ちないようにエサ付けすればアタリが出る確率がグッと上がりますよ!」

新太郎さんのエサの付け方は写真のとおりで、大事なのは手順①~④。

「水の中でエサを付けたほうがいいと言われてますが、僕は親バリを刺すときはイワシを水から出します。そのほうがハリを刺す位置がよく見えるし、イワシは上アゴにハリを刺しても痛みを感じないのか、暴れることはありません」

しかし、孫バリは手順⑤のように、水の中に戻して背ビレの後方に打つ。

「孫バリは胴体に刺すのでイワシが痛がります。刺した後、激しく暴れてウロコが落ちやすいのですが、水の中だと手とイワシのすき間の水がクッションになるのでウロコがほとんど落ちません。イワシが元気に泳いでいても、ウロコが落ちるとヒラメが違和感を覚えるためかアタリが減る傾向があります。食いが渋いときほど差が出るので、エサ付けのコツをしっかり覚えてください!」

こうしてハリを打ったイワシを投入した後、海面でイワシの泳ぎを確認。

真っすぐ泳いでいないときや、孫バリが外れていた場合は、いったんイワシを上げてハリを打ち直す。

孫バリを打つ位置は様ざまだが、新太郎さんの経験では、腹側に刺すとハリが根掛かりしやすいうえ、親バリと孫バリの間のハリスが泳ぎを妨げ、かつ底からエサを見上げるヒラメからハリが見えるためかアタリが減る傾向があると言う。

釣行の写真

投入は、イワシとオモリを離して海面に放ち、必ずイワシが真っすぐ泳いでいるか確認してから仕掛けを下ろす

LESSON3・釣り方の基本・オモリが着底する感触で魚の着き場をイメージする

「ヒラメは底を探る釣り。まめに底ダチを取り直すことが一番大事です」

新太郎さんの釣り方は、底から1mくらい上にイワシを泳がせるイメージで、オモリを底から50㎝ほど持ち上げて待つのが基本。

一定のペースでオモリを底に着けてタナを取り直すのだが、着底時もオモリの負荷で竿先が曲がった状態を保つのがコツ。

オモリを底に着けたとき竿先が真っすぐになると、仕掛けがたるみアタリが伝わらないそうだ。

「ヒラメがよく釣れるポイントは根掛かりしやすい場所。これを僕は〝ヒラメの罠〟と呼んでいます。オモリから伝わる情報で底質を感じ取り、根掛かりを回避してアタリに備えてください」

ヒラメは砂地に点在するツブ根や岩礁帯など、海底に何かしらの変化がある所に着く傾向があるため、オモリを底に着けたときの感触で底質を探りながらヒラメがいるであろう場所をイメージすることが大切とのこと。

例えばオモリがトンと落ち着くときは砂地、コツッと反発する金属的な感触なら根周りや岩礁帯。

それが平たんな根なのか、根掛かりしそうな激しい起伏なのかを含めて探りつつ、海が穏やかなときはしっかり竿先を止めて集中する。

逆に波などで船が大きく上下動するときは竿を操作してかわし、仕掛けの位置を安定させてアタリを待つ。 

ヒラメのアタリは様ざま。

通常はコンッ、クイクイッといった竿先の動きや手に伝わる明確なアタリを感じたらしばし待ち、強く引き込んだところで合わせる。

しかし、軽量で感度に優れたライトタックルなら、最初にヒラメがイワシをくわえたときに竿先がモターッと押さえ込まれるような変化が分かると言う。

これが俗に言う「前アタリ」。

前アタリを感じたらジワーッと聞き上げて、グッと重みが増したら、乗せるように大きく竿を立てて合わせる。

「ヒラメもエサを食べるために必死ですから、聞き上げて引っ張るとイワシを逃すまいと食い込みます。逆に竿を下げてオモリを底に着けると、仕掛けがたるんで違和感を感じるのか、ヒラメはくわえていたイワシを放します」

合わせのコツは、アタリがきても慌てずに、必ずオモリを底から離すこと。

横流しの場合、コツコツコツッと細かい断続的な感触が続くことがあるが、これは底を引きずっているだけ。

アタリと勘違いして引き込みを待つと、ガツンと根掛かりするので要注意だ。

また、アタリに合わせて掛け損なっても、エサが残っていれば追い食いすることもあると言う。

ストンと竿先を下げてオモリを底に着け、竿先を軽くシェイクしてアピールし、竿を止めて10秒くらい待ってみよう。

それで食わなければ、仕掛けを上げてエサを付け直そう。

釣行の写真

アタリを待つとき竿先を頭の高さに合わせて構える。余裕を持って竿を上下に動かせるため、船の揺れにしっかり対応して仕掛けを安定させられる

基本の釣り方イメージ

前アタリ~合わせ

LESSON4・横流しの釣り・状況でオモリの重さを替えて釣りやすい状態に整える

「ライトタックルだからこそできることはたくさんありますが、横流し釣りでのメリットは、風の強さや潮具合で変わる状況をオモリの重さを替えてカバーできることです」

一定のペースで底質を探り、オモリを底から50㎝持ち上げて待ち、前アタリを察知したらジワーッと聞き上げて食い込ませる。

この釣り方の基本は同じだが、風と潮まかせの横流し釣りは、その速度が速くなったり遅くなったりとランダムなうえ、仕掛けが船下に入る側と離れていく側で、それぞれ釣り方にコツがあると言う。

釣行の写真

ヒラメを掛けたら一定の速さで巻き上げる

魚の写真

新太郎さんは親バリまで飲ませず、孫バリに掛けるイメージで合わせる

仕掛けが船下に入る側の釣り方のコツ

「横流しの釣り方は、そのつど仕掛けを適切にコントロールできるオモリのサイズを使うことが大事です。仕掛けが船下に入るときは、オモリ60~80号を使って道糸を立て気味にする〝縦の釣り〟が効果的です」

仕掛けが船下に入る側では、仕掛けを底付近にキープするために道糸を出すことがある。

すると反対舷とオマツリしたり、道糸が船底にこすれてしまう。

新太郎さんは、それを防ぐためにオモリ60号、風が強い日や潮が速い場合は80号を使って道糸を立てて釣る。

道糸を立てたほうがポイントに仕掛けが先に入り有利になるメリットもある。

底ダチを取り直していくうちに道糸が斜めになってきたら、積極的に仕掛けを回収し、エサを確認して入れ直し。

これが釣果をのばす一番の秘訣とのことだ。

釣行の写真

「仕掛けが船下に入る側では、船底に道糸がこすれないように腕をのばして構えてください」とアドバイス

仕掛けが船から離れていく側の釣り方のコツ

「仕掛けが船から離れていく側も、船下に入るときと同じで道糸を立てたほうがポイントに仕掛けが先に入るので有利です。しかし、僕は仕掛けが離れていくときは、オモリ40号を使って道糸をどんどんのばしていく〝横の釣り〟で狙います」

〝横の釣り〟は、新太郎さんが提唱する、状況に合わせて仕掛けをコントロールしやすい重さのオモリを使うライトヒラメのスタイルを象徴する釣り方。

道糸が斜めになればなるほど船の上下動が仕掛けに伝わらなくなる。結果、エサが安定して食い込みがよくなり、アタリも分かりやすくなると言う。

おおむね水深の2倍くらい道糸をのばすと仕掛けが落ち着くが、風が強い日は最大で水深の3倍まで道糸をのばす。

それでも仕掛けがフケ上がるときはオモリを重くする。

仕掛けが落ち着いたらオモリを底から50㎝ほど持ち上げて、竿と道糸の角度が90度くらいなるように構えるとアタリが分かりやすいそうだ。

オモリを替えられるライトタックルの長所を生かす横流し釣りのイメージ

釣り人の写真

「教わったとおりがんばったら釣れました。鈴木さんありがとうございます!」。ライトヒラメ教室の紅一点・高梨玲子さんが初挑戦で3枚キャッチ

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