手軽に青物ならではの疾走感を味わえるのが成長とともに呼び名の変わるブリの若魚イナダ。
季節や釣り場に応じて手釣り、竿釣り、サビキ釣りと、様ざまな狙い方で楽しめる。
魚の成長とともに仕掛けも変わる
イナダの釣り方には様ざまあるが、近年主流となっているのは竿釣り。
基本は片テンビンの2~3本バリになるが、ウイリーバリを使ったり、空バリにオキアミエサなどを付けたりと、仕掛けの仕様は釣り場や季節により変わってくる。
一般的には釣り場の水深が浅く、釣れる魚も30~40cm前後と小さめならウイリーや魚皮バケなどの擬餌バリが効果的で、ハリ数も3本と多くして数を狙うのも楽しみ方の一つ。
一方、釣り場の水深が深くなり、魚のサイズも40~50cm前後と大きくなったら取り込みやすい2本バリにして、空バリにオキアミエサでじっくり狙う釣り方が有効になってくる。
タックルガイド
◆ロッド
使用オモリは釣り場により40~60号または80号が標準となる。
40~60号を使用するエリアではいわゆるライト五目系の釣りになるため、7:3調子のゲームロッドなどで対応できる。
80号を使用する釣り場では、どちらかといえばマダイ釣りに近くなる。
コマセダイ用や全長2.4~2.7m前後で7:3調子の各種汎用竿などが釣りやすい。
◆リール
水深が浅い場合は中型両軸でもいいが、小型の電動リールが使われることのほうが多い。
◆道糸
電動、手巻きともPE3~4号を200m以上巻いておく。
ライト系の釣りの場合はPE2号以下が標準。
◆付けエサ
エサを使用する場合はオキアミが一般的。
エサ取りに強いイカの切り身や角切りを使用する場合もある。
仕掛けの素材
◆ハリ
ハリは空バリ、ウイリー巻きとも強度のあるグレが多用される。
サイズは9号前後がオールマイティに使える。
◆ハリス
イナダサイズであれば強度的には4~5号で十分だが、シーズン後半にワラサに近い2kg級が多くなれば6~8号まで使うこともある。
◆コマセカゴ
アミコマセを使うオモリ40~60号の釣り場はFLサイズ以下が主流。
オキアミコマセを使うオモリ80号の釣り場ではLサイズを使うこともある。
枝スの出し方例
枝スの接続はイラストのようなチチワ連結式にしておくと簡単で、直結でハリスを結ぶより強度的にも優れている。
とくにダイレクトに衝撃がくる手釣りの仕掛けを作るときには有効。
食わせサビキ仕掛け
近年、人気が上昇しているのが「落とし込み」、「食わせサビキ」などと呼ばれる釣り方。
太めのサビキ仕掛けにアジを食わせ、そのまま泳がせてイナダを食い付かせるというもの。
ブリ・ワラサといった大物のほかカンパチやヒラメなどが釣れることもあるので枝スは10号前後、幹糸は12号前後の製品がおすすめ。
カッタクリ仕掛け
相模湾ではシーズン初期、タナが浅いときに手釣りのカッタクリを楽しむ人もいる。
ハリにはバケと呼ばれる魚皮が巻かれた擬餌バリを使うのが特徴。
サイズは魚の大きさに合わせて替えていく。
魚皮も様ざまあるが、茶系のバラフグと白系のハモ、この2タイプは必ず携行しておきたい。
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隔週刊つり情報(2021年5月1日号)※無断複製・転載禁止