東京湾のタチウオがここへきて復調しています。
釣り場も猿島~走水~観音崎沖の水深60~70m前後と、いわゆる冬タチのパターンとなり、メーターオーバーの良型を中心にトップ15本前後、いい日は30~40本の釣果も上がっています。
【profile】三石忍(みついししのぶ)
タチウオ、カワハギ、マルイカ、一つテンヤなど、テクニカル系の釣り物を得意とするが、中でも東京湾のタチウオでは右に出る者なし、船長たちからも認められる腕前を持つ。
がまかつ、シマノフィールドテスター、マルキユー、シップスマストインストラクター、YGK・X BRAIDアンバサダー。
取材当日の釣果は?
内房富津港のひらの丸さんから出船した取材日は、猿島沖から探っていきました。
水深は65m前後で、指示ダナは海面から55mより上。
ひらの丸さんでは通常テンビンかテンヤ、どちらかの釣り方で一日通してもらっていますが、この日は取材ということで両方やらせてもらうことに。
当日は猿島~走水~観音崎沖の水深60~70m前後を探った
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まずは40号のテンヤでスタートしましたが、潮もそれほど速くなかったため早々に30号にチェンジ。
細かいストップ&ゴーで探っていくと、すぐにアタリがありました。
船中で釣れるタチウオはテンビン、テンヤを問わず100cm前後がほとんどと冬タチらしく良型主体となっています。
ただ、テンヤの場合はその日の天候や水温、潮の流れなど条件によって効果的な誘いのパターンが変わりやすいので、色んな誘い方を試す必要があります。
大切なのは、跳ね上げアタリなのか押さえ込みアタリなのかを見極めて、ハリ掛かりにつなげていくことです。
後半は久しぶりにテンビン仕掛けにチェンジ。
こちらは今や定番ともなっているノーテンションフリーフォールの誘いで安定してアタリを出させることができました。
アタリの数を楽しみたい人にはテンビン仕掛けがおすすめです。
テンビン&テンヤで釣りまくり!
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この日は決して活性が高いわけではありませんでしたが、走水沖や観音崎沖、どのポイントでも反応はあり、サイズも良型中心で十分に楽しめました。
ただ、冬のタチウオは気まぐれ屋さん。
取材日以降は中ノ瀬20~30mダチでも模様が出始めるなど、いつ状況が変わるか分かりません。
浅場から深場まで対応できる準備をして釣行するようにしてください。
サイズがいいから釣り応えはタップリ
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全長135cmのビッグワンも上がった
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ひらの丸ではテンビン仕掛けの人が9割
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連載「釣具店の独り言」の新メンバー水野隆史さんはタチウオテンヤにも精通
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隼華メンバーの高橋美英さんもテンヤで良型をゲット
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テンビン仕掛けでも平均サイズはいい
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誘いが合えば数はのばせる
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15本前後の人が多かった
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【し・の・チ・ェ・ッ・ク】テンヤorテンビンは船宿のレギュレーションに従って楽しもう
現在、東京湾のタチウオ船はテンビン専門、テンヤ専門、ルアー専門、各種釣り方OKの便乗船とありますが、便乗船でも色んな釣り方をやっていい船、釣り座を分けるため釣り方の変更を認めない船など様ざまです。
また、それぞれの船で道糸の号数、テンヤやテンビンのオモリの号数を指定していますので、事前に確認の上、船宿のルールに沿って楽しむようにしてください。
ちなみに今回取材したひらの丸さんではテンビン主体にテンヤOKとなっていますが、釣り座は船長の指示に従い、どちらかの釣り方で一日通すようにしてください。
三石忍のテンビン&テンヤタチウオタックル
(上)テンビン仕掛けも最近は硬めの竿が流行。テンヤ用を流用するのもあり(中)道糸はPE2号以下を200m以上巻いておきたい(下)テンヤの取り込みは必ず両手でリーダーをつかんでピックアップ
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(上)テンヤは30~50号まで各種用意。カラーは発光しない無着色、赤金、イワシカラーが定番(下)ひらの丸ではPE2号でオモリ80号、PE1~1.5号でオモリ60号が基準
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(上)事前にエサを巻いて用意するときはトレーにアミノリキッドを含ませたキッチンペーパーを敷いておくといい(下)サイズがいいのでハリは2/0のほか3/0もあったほうがいい
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忍が釣り方を動画で教えます!
隔週刊つり情報(2021年3月1日号)※無断複製・転載禁止