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沼津の夜タチは釣り方フリー&エキサイティング

隔週刊つり情報編集部

9月下旬、好期を迎えたタチウオを狙って、駿河湾沼津内港の秀丸へ。
 
集合は15時半。

指定された駐車場で待機していると、時間どおりに船長がワゴン車で到着。

この車に荷物を積み込み、名簿に記入し、料金を支払ってから船着き場に向かうシステムだ。
 
以前使用していた乗船場近くの駐車場が利用できなくなり、6月からこのスタイルで営業している。
 
現在の駐車場の場所はホームページで確認のこと。

乗船場から離れているので、くれぐれも忘れ物には注意していただきたい。
 
今日のお客さんは2人。

そそくさと準備を整え、16時少し前に港を離れる。

台風接近中ながら、海上はナギ。

わずか数分でポイントの千本浜沖に到着し、船首からアンカーが投入される。
 
魚探やソナーで群れを追う東京湾などと違い、沼津沖ではポイントに船を固定し、沖の深みから沿岸に移動してきた群れを、のんびりと待ち受けて狙う。
 
水深(タナ)が比較的浅く、潮もさほど速くないため、様ざまな釣り方で楽しめるのが当地の夜タチウオの特徴だ。

初志貫徹するもよし、その日の状況や気分で途中から変更しても構わない。
 
流行のテンヤタチウオももちろんOK。

ただし、沼津沖は中~良型主体の数釣り場といった印象が強く、ドラゴンサイズが交じる割合はあまり高くない。
 
このため、シルエットが大きいテンヤにこだわると、アタリそのものも少なくなるのを覚悟のこと。

夕刻は青物が回遊

16時過ぎに釣り開始となるが、さすがに周囲はまだ明るい。

タチウオが回ってくるのは18時ごろだろう。
 
ならば、その時間に合わせて出船すればムダがなくていいと思うかもしれない。
 
沼津のタチウオは人気の釣り物であると同時に、重要な水産資源でもある。

職漁船も多く、いいポイントを確保するには早めに出船するしかないのだ。
 
いつもなら、日没まで弁当を食べたり、おしゃべりしながらゆっくり過ごすのが常だが、今年はここで3kg級のサワラや大アジが釣れているということで、最初からテンションは高め。
 
ところが、左舷の2人がそれぞれメタルジグを投入すると、すぐに反応があったものの、一人はサバフグ、もう一人もフグだったらしく、ラインをかみ切られてしまい、巻き替えたばかりのPE数十メートルとジグをロスト。
 
しかし30分後、フックに絡み付いたPEをたぐり上げると、さっき失くしたばかりのジグを自ら回収するというミラクルに船上が沸く。
 
結局、この日は最後まで大量のサバフグに苦しめられることになる。
 
西の空が茜色に染まった18時前、左ミヨシ氏のジグにかなりの大物が食いついた。

海面を割って2度ほどジャンプしたので、てっきりサワラかと思いきや、上がってきたのはアオザメ。
 
しかし、その直後からタチウオのアタリが急に活発になり、左トモのジギングを皮切りに、全員の竿が次つぎと曲がる。

サイズは指幅3.5~4本とまずまず。
 
魚探を見ると、海面下25~40mのレンジに幅広い反応が出ている。

海の写真

釣り場は富士山を間近に望む千本浜沖

ジグの写真

メタルジグは80~100gを用意

釣行の写真

どこでタチウオがヒットするかを探り当て、アタリが出るタナを集中して狙う

船の写真

夜のとばりが降りると集魚灯がともる

サーベルテンヤで快調

この日は左舷2人がジギング、右舷の私と船長がテンビンのエサ釣りで臨んでいた。
 
活性も高いのか、ククッ、ククッという小さいアタリの後、竿先を細かくシェイクしていると、たちまちググンと強く引き込まれる。
 
船長はタナの下限まで仕掛けを沈めたら、巻き上げスピード〝1〟の超スローにセットしての置き竿釣法。

沼津では定番のスタイルだが、これで面白いように掛かってくる。
 
小1時間釣った後は、テンビンのエサ釣り、ルアーと並ぶ沼津3大釣法の一つ、サーベルテンヤにスイッチしてもらった。
 
もちろん写真のバリエーションを考慮してのことで、その心遣いには感謝しかない。
 
この小池秀幸船長、元もとタチウオの漁師だけあって、ポイントの選定は的確。

そのうえ柔らかな物腰と親切ていねいな接客で、女性や家族連れから絶大な支持を得ているのもうなずける。
 
サーベルテンヤは、釣具店「イシグロ」が駿河湾のタチウオを対象に開発したもので、同じテンヤでも東京湾で使われているものに比べると、コンパクトで軽い。
 
通常のエサ釣りと同じ切り身エサが使えるので、イワシなどを用意する必要がない。

コンパクトとはいえ、エサとヘッド部分が一体化するためにシルエットが大きくなり、通常のエサ釣りに比べると、釣れるタチウオもいく分サイズがいいものが多いという。
 
この日もサーベルテンヤはエサ釣り同様順調にアタリをとらえていたが、左舷のジギング組はさっぱり。

ハマると強いジギングだが、安定度ではやはりエサに分がある。
 
その後、サバフグから逃れるように何度か場所移動しながら22時半ごろまで釣って沖揚がり。
 
釣果は指3~4.5本サイズのタチウオを船長がトップで17本、ジギングからサーベルテンヤに転向した人が15本、最後までジギングで通した人が6本、私が8本。
 
翌日もフグに悩まされたというが、それでもトップは35本上げている。
 
今後、ポイントは徐々に西へと移り、水深も浅くなっていくのが例年のパターン。

また、水温の低下に伴って脂の乗りも増すので、食味の点でも大いに期待できる。

テンヤの写真

30~60g前後のサーベルテンヤにサンマの切り身をセット

魚の写真

仕掛けは鋭い刃によるハリス切れを防止する工夫が肝心

釣行の写真

夜タチは電動リールのスロー巻き上げが効く

知っ得!サンマエサはクーラーで保管

エサはサンマの切り身を使う。

東京湾では禁止されているだけあって、サバなどより食いはいいという。

脂が多いためか身が軟らかく、エサ持ちがあまりよくないのが難点。

10月中はまだ気温が高い日も多く、エサを外に出したままだとデロデロになってしまうこともある。

面倒でもクーラーに保管し、小出しにして使うようにしよう。

魚の写真

氷を敷いたクーラーにタチウオ、サンマエサを入れて保冷

沼津の夜タチウオ仕掛け例

エサ、ルアー、サーベルテンヤと、本来はそれぞれの特性に合った道具を使うのが理想だが、エサとルアーは兼用が可能。

サーベルテンヤは専用ロッドもあるが、イカメタルやタイラバ用が流用でき、軽めのテンヤなら一つテンヤ用のスピニングロッドでも対応できる。

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隔週刊つり情報(2021年11月1日号)※無断複製・転載禁止

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