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ヒラメ釣りの今と昔~アワセの定説“ヒラメ40”はもう通用しない!~

船釣りマガジン 編集部

ネコもまたいで通るといわれる“夏ビラメ”のシーズンが終わると、本格的なヒラメ釣りのシーズンを迎えます。

40cmまでの小型はソゲと呼ばれますが、それ以上に大きくなると肉厚が増し、引きも強くなって面白さが倍増します。

さて、昔からヒラメ釣りでは“ヒラメ40”という格言があります。

アタリが出たら慌てず騒がず、心の中で40数えてから合わせるべし、という教えですね。

これは、ヒラメの習性に乗っ取った教えです。

ヒラメってどんな魚?

ヒラメの捕食行動が“ヒラメ40”という格言を生み出した!?

ヒラメはフィッシュイーターとして知られていますが、小魚を補食しても一気に食べようとはしません。

一度小魚に飛びついて補食したら、小魚が弱るのを待ってから改めて食い直す習性があるからです。

そのため、ヒラメがエサを補食した直後に合わせると、まだエサをくわえた状態にあるため、ハリがヒラメの口内に掛からずすっぽ抜けてしまうのです。

これを防ぐために40数えてから合わせろという格言が生まれたようです。

この言い伝えは確かに理にかなったものですが、現在のヒラメ釣りにも通用するのか考えてみましょう。

現代の釣りでもアタリが出たら40数えるべき?

年々道具も仕掛けも常に進歩し、良くなっています。

そのような道具や仕掛けを使っても、やはりアタリが出たあと、昔のように40数えるまで待つ必要があるのでしょうか。

答えは、NOですね。

その理由としては、アワセのタイミングは使うエサの大きさ、釣れてくるヒラメの大きさと活性の高さ、使う仕掛けによって変わるからです。

使うエサが小振りなら、当然食い込みも早くなります。

釣れるヒラメが大きければ、小型のヒラメよりも早く食い込みます。

さらに魚の活性が高ければ、ひと呑みというケースも考えられるのです。

最近の竿は軽くて細く、感度も良くなっているため、微妙でもたれるようなヒラメの前アタリも逃さず捉えてくれます。

この前アタリが分かったら、次の本アタリが何秒後に出るか、それを待てば良いだけなのです。

大型のヒラメを狙いたい!その秘訣とは?

微妙な前アタリが出たあと、ぐずぐずしたアタリが続くこともありますが、そのようなときはヒラメが食い渋っているときです。

なので、ひたすら待ち続け、ぐっと竿先を持ち込む力強い本アタリが出たときに合わせる、これが正解になります。

なんでもかんでも40数えて待つ必要はなく、前アタリのあと10秒後に本アタリが出れば、即アワセです。

その方が掛かる率が高いと言えるでしょう。

また、ヒラメは底棲魚だからとひたすら底ばかり狙う必要はありません。

ヒラメの活性が高いときは、2~3m跳び上がってエサを補食することも珍しくないからです。

そのため、アタリがないときは思い切って底から1~2m仕掛けを上げ、上のタナを狙ってみるのも悪くないでしょう。

このような釣り方で釣れるヒラメは、意外と大型が多いものです。

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