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西伊豆土肥沖はシマアジとの両狙い 多彩なゲストも華を添える

隔週刊つり情報編集部

伊豆半島のコマセダイのメッカの一つ、西伊豆土肥の秋ダイが今年は面白いことになっている。

本命マダイ狙いはもちろんだが、1kg前後のシマアジが数釣れているのだ。

例年、この時期になるとシマアジの回遊はあるようだが、これだけまとまって釣れるのは久しぶりとか。

ポイントや仕掛けはそれぞれ違うので、潮時を見て一日の中でマダイ狙いとシマアジ狙いを繰り返していくスタイル。

この状況がいつまで続くかは分からないが、手軽にシマアジを狙えるチャンス。

大ダイも手にして両手に花といきたいものだ。

釣行の写真

シマアジの最大は1.1kg

釣行の写真

この日は中盤と終盤にマダイを狙った

釣行の写真

土肥沖のコマセダイは難しいから面白いという人は多い

探見丸とカゴは必須装備

とび島丸にはマニアなコマセダイファンが多く通い詰める。

そして、ほとんどの人が持参しているのが探見丸と、長ハリスをたぐり入れるカゴ類。

どちらもとび島丸で快適に釣りをするために必須アイテムといえる。

とび島丸の鈴木健司船長に聞くと、現在シマアジが釣れている港前のポイントは魚礁が沈めてあって、以前からシマアジは釣れていたという。

ほかにも田子島沖のほうにもシマアジが着くポイントはあるらしい。

早い年には夏から釣れ始めるというが、やはりある程度ポイントにコマセをまいておかないと、シマアジは寄ってこない。

今年は夏からファミリーフィッシングなどでポイント作りをしていたこともあって、それが現在の好調につながっているとか。

取材日は朝イチに1時間ほどシマアジを狙ってからマダイ狙いへ。

その後9時半ごろから再びシマアジを狙うも不発。

再びマダイ狙いへ転じてから昼前に3度目のシマアジ狙い。

ここでバタバタッと船中半数近くの人がシマアジを確保、13時過ぎから14時半の沖揚がりまではマダイ狙い。

こんな感じで一日のうちに3度くらいシマアジ狙いとマダイ狙いを繰り返すのが現在のスケジュール。

その都度船長が短い仕掛けにして、長い仕掛けにしてと釣り物の変更を告げるので、いつでも対応できるよう準備しておきたい。

釣行の写真

いい日はトップで2桁釣れることも

シマアジはアタリに合わせて掛けていく

まずシマアジ狙いに関して言うと、仕掛けはハリス4~6号全長1.5~2mほどの1~2本バリ。

色いろ試したものの、ウイリー仕掛けより空バリにオキアミエサを付けたほうが食いはいいようだ。

タックルはマダイ用をそのまま流用する人もいるが、できればシマアジ用のショートロッドがあるといい。

コマセの振りやすさやアタリの取りやすさが変わってくる。

なお、仕掛けを交換するときはクッションゴムも2mm径30.50cmと短めに替えたほうがいい。

マダイ用の1mをそのまま使うとコマセと仕掛けが同調しづらくアタリが出ないことがある。

釣り方は、シマアジの場合は底からのタナ取りで、この日は底上5mが船長の指示。

ポイントは魚礁なので仕掛けが着底したら素早く1mほど巻き上げ、コマセをまきながらタナに合わせる。

ポイントに着いての1投目は、魚を寄せるためにコマセをまいたらすぐに巻き上げ再投入。

以降もアタリを待つ時間は極力短くして、手返し優先で釣っていったほうがいい。

コマセは1回のタナ取りですべてまき切り、コマセの中に仕掛けを入れるイメージ。

アタリを待つときも竿先を目線くらいの高さに合わせ、変化があれば合わせを入れる。

向こう合わせで掛けると口横にハリ掛かりしがちで、ハリ穴が広がってのバラシにつながりやすい。

合わせを入れることでなるべく上アゴ付近にハリ掛かりさせたほうがバラシは少なくなるという。

釣れるシマアジは1kg前後が主体だが、引きはそれなりに強い。

無理に巻くとこれまたハリ穴が広がってのバラシにつながるので、ある程度ドラグを効かせてヤリトリしよう。

釣行の写真

オキアミエサの空バリ仕掛けが効果的

マダイの標準ハリスは15m以上

土肥沖のコマセダイの標準ハリス長は15mだが、太さや長さに関しては釣り人の自由。

当日は16~17mとさらに長めを使っている人が多かった。

そのためハリスは2段テーパー、3段テーパーにする人がほとんど。

上ハリスは4~6号、下ハリスは4~5号で、5:5~6:4の割合で分割する。

ハリスは6号前後の小型スイベルで接続し、要所要所にB~2Bのガン玉を打って重さを調整。

ハリもマダイ10号前後とほかのエリアに比べて大きめを使う人が多い。

とくにこれといった正解があるわけではないが、状況に応じて調節できるようガン玉類などは種類豊富にあったほうがいい。

釣り方で特徴的なのは、コマセをまき出す位置。

一般的には指示ダナより5m、もしくはハリス長の半分くらい下からコマセをまき始めるが、とび島丸ではハリス長分コマセカゴを沈めてからコマセをまき始める。

それもタナ下で多めにまいて、途中ではあまりまかずにタナに合わせる。

これは15m以上の長ハリスを使っているため。

仕掛けがなじむまで時間がかかるので、それを逆算してあらかじめ付けエサ付近でコマセをまいておき、タナを取ったときにちょうど付けエサがコマセの中に入っていくイメージだ。

どちらかといえばポイントを直撃するような釣りのイメージで、大流しはしない。

サバが回ってきたり、ある程度流して食わないようならまめにポイント移動を繰り返す。

目下はシマアジとの両狙いなのでマダイの数はそれほどのびていないが、本来秋はほかのエリア同様数が狙える時期。

いい日は2ケタ釣果も期待できる。

もちろん数だけではなく、ガツンと大ダイが食ってくる可能性もあるから気が抜けない。

釣行の写真

ハリスは全長16~17mが標準と長い

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当日最大は2.1kg

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11月も期待できそう

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隔週刊つり情報(2023年11月15号)※無断複製・転載禁止

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