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これぞ大洗沖のポテンシャル大ビラメ5~6キロ級連発!

隔週刊つり情報編集部

12月1日は茨城県ヒラメ釣りの全面解禁だ。

県南部では11月から一部が解禁されていたが、茨城北部の大洗地区ではこの日が実質的なシーズン開幕日となる。

大洗沖を中心とした北茨城地区は大判ビラメが好調に釣れるとあって、釣り人の期待は高い。

今年は解禁初日はシケで出船できず、翌日もウネリが残り第一東海丸は出船を見合わせた。

取材日3日がシーズン初出船となった。集合は5時、生きイワシを積み込んで、ゆっくりと沖を目指す。

まだ北風が残っていて、波とウネリがあり、コンディションはよくはない。

北條晃船長は30分ほどかけて沖のポイントへ着いた。

例年なら解禁直後は浅場中心に攻めるようだが、シケ後で灘には濁りが残っているため、数は出ないが大型が期待できる真沖の根周り30mのポイントを選んだそうだ。

釣行の写真

▲大洗沖は5~6kg級は当たり前、10kgオーバーの特大サイズも潜む夢のある釣り場

出足はまずまず

「水深は28m、ここは根掛かりしません」の合図で釣り開始。

着底したら、わずかにオモリを浮かせた状態をキープしてアタリを待つ。

船はスパンカーで風上に向いているが、船長は船の角度を変えて風にうたせながら流していく。

外房の横流しとはちょっと違う流し方だが、ポイントを広く探ってヒラメとの遭遇チャンスを高めるという目的は同じだ。

流しているうちに道糸が斜めに流れたり、真っすぐに立ったりするので、この釣りではまめなタナの取り直しが大事なポイントとなる。

オモリが底から50cmの範囲をキープしているかどうかが、アタリが多い少ないの分かれ道になる。

オモリを底に着けっぱなしにしたり、引きずったりするのは、根掛かりしやすくなるだけでなくアタリが取りにくくなる。

また、タナを取り直さないで放っておくと、底から2mもオモリが浮いてしまうこともある。

船の流れに合わせて、タナを取り直した人ほどアタリが多く出る。

ひと流し目、まだ暗いうちから竿が曲がった。

大ドモの釣り人が上げた船中1号のヒラメは1キロ半ほどの食べごろサイズだった。

このポイントはソゲが交じらず、1kg前後がレギュラーサイズでそれに2kg級が交じる。

何人もの竿が同時に曲がるほどの派手な食いはないが、流し変えのたびにヒラメが顔を出す。

「アタったけど、掛からなかった!」の声があちこちで聞かれる。

波が高いせいか、食い込まずにエサを放してしまう魚も多いようだ。

アタリが遠いときこそ

ヒラメ釣りでのエサの付け方は人それぞれ好みが違う。

孫バリを背側に打つか、腹側に打つか。

孫バリはシングルフックかトレブルフックか、などだ。

それぞれ一長一短があり正解を一つに絞ることはできないが、北条船長のおすすめは、孫バリはシングルフックを用い腹側(尻ビレ後ろ)に浅く刺す方法だ。

掛かりがよいことが腹側に刺す理由であり、トレブルフックはイワシがすぐに弱ってしまうのと根掛かりが多いことがシングルフックを推す理由だ。

ちなみに、私は孫バリを使わない派。

ヒラメ釣りにおいてはマイノリティだが、イワシがよく泳ぐ、そして弱りにくいという利点を重視し
ているためだ。

周りが好調に釣り上げるのを見ると、私も早く本命を釣り上げたい気持ちになる。

波があるので、竿は手持ちで仕掛けを安定させてアタリを待つ。

やがてゴツッと明確なアタリがきた。

少し竿先を下げて送り込み、竿の上下を抑えるようにして続くアタリを待つと、グーッと大きな引き込み到来。

ここでゆっくり、大きく竿を立てて合わせを入れると竿に重みが乗ってきれいな弧を描いた。

ゴンゴン!とヒラを打つ引きはヒラメに間違いない。

海面に姿を見せたのは2kg級のまずまずサイズのヒラメ、仲乗りさんがサッとタモ入れしてくれた。

その後もアタリは好調に続き、8時を回るころには乗船者全員がヒラメの型を見た。

船長は、「潮が動かないので食いが悪いよ」と嘆くが、それでも全員にまんべんなく釣れたのは大洗沖のヒラメの濃さを物語っているだろう。

後半は根周りを主に攻めた。

アタリは少なくなったが、型がよい。

竿を根元から曲げる6kg級と5kg級の大判も上がった。

経験上、大ビラメは、アタリが少なくなってきたなと思うときに突然ドカンと食ってくることが多いように思う。

この日もそうだった。

アタリが遠いときこそ集中力を切らさないようにしたい。

沖揚がりの時間となり、釣果は一人2~5枚と数はけして多くはないが、1kgオーバーの型ぞろいで最大6.5キロの大判も交じり、大洗沖らしい釣果に恵まれての帰港となった。

私のクーラーにも食べごろサイズのヒラメが5枚収まり、刺身、昆布じめ、ムニエル、天ぷら、とたっぷりのヒラメ料理を味わえそうだ。

第一東海丸では、ヒラメシーズンの3月までは乗合を出船する。

年末年始は渡りダコのシーズンと重なり、ヒラメかマダコか先に予約が入ったほうに出船するため、ヒラメ希望の方は早めの予約をおすすめしたい。

同船では10kg超えの大ビラメの実績もある。

大洗沖は、海況と潮況がよければレコードサイズの大型が十分に期待できる釣り場だ。

釣行の写真

▲平均サイズは1kg級、ソゲはほとんど交じらない

知っ得!ご当地グルメ”那珂湊焼きそば”

大洗港のお隣、那珂湊にはご当地グルメがある。

その名も「那珂湊焼きそば」。

中華麺をラーメンスープで蒸し焼きにするのが特徴で、20軒ほどの店が提供している。

ソース味、しょう油味と店ごとに個性があるのが面白い。

私の場合、釣行の先ざきでご当地グルメを味わうのも釣りの楽しみの一つ。

皆さんもアフターフィッシングにいかがだろう。

やきそば

▲人気店「すみよし」の焼きそば、ぜひご賞味を!

Tackle Guide

ヒラメ用の竿は意外に専門性が高く、正確に底ダチを取るための「操作性」と生きエサを食い込ませるための「柔軟性」の両立が求められる。

先調子気味ながら、穂先はヒラメのアタリに追従する軟らかさを持った竿で、ヒラメ専用竿はこれらのバランスを取って作られている。

さらに手持ちでも疲れない軽さも必要。

上達を志す人は色んな竿を手にして、気に入った一本を見つけよう。

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隔週刊つり情報(2023年1月1号)※無断複製・転載禁止

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