こんな猛暑ではササッと出かけて気楽に竿を出し、そのうえお土産確実な釣り物がいいよね。
なんてわがままなことを考えるのだが、そうなると東京湾のライトアジの半日船かショート船がベスト!ということで、7月13日に東京湾奥磯子の根岸丸に出かけた。
小雨降る中の出船
当日は9名の釣り客のうち5名が女性。
うち2人は初めて訪れたレンタルロッドのビギナーさんだ。
前日は本牧沖で朝からバリ食い。
釣果は32~57尾と大漁で昼に早揚がりするほど調子がよかったとのこと。
「こりゃあ、今日もクーラー満タン早揚がりだな」と期待して定刻の7時10分に出船。
当日は小雨が降り続いており、撮影がしっかりできるか不安だ。
船は15分ほど走り本牧沖の水深25mからスタート。
「根の荒い場所だからビシが底に着いたらすぐに巻き上げてよ。タナは3m」と船長から細かいアナウンスがあった。
しばらくはカメラを手にして様子を見ることに。
船長はビギナーの女性2人に、竿を手にして釣り方をレクチャーする。
しかし、カサゴやメバルがポツポツ釣れただけでアジは姿を見せないので、船長は少しポイントを移動させる。
本牧沖にはポイントが点々とあり、移動しながら反応を探っていると、「反応があるからコマセをまいて!」と船長からアナウンス。
急いで仕掛けを投入すると、すぐに右舷大ドモの女性が30cm弱のアジを釣り上げた。
右舷に3人並んで竿を出す女性グループは、大手釣具店の女性店員さんたちのようで、釣り姿も手慣れている。
やがてポツポツとアジも顔を見せ始めたが、まだまだ厳しい状況。
左舷胴の間の女性も本命をゲットしてうれしそうにしている。
見せていただくと、25cmくらいのよく太っておいしそうなアジだった。
左舷ミヨシの常連氏に話を聞くと、昨日は朝からこの場所でバリ食いが始まったそう。
特徴のあるショートロッドを使っていたので色いろと話を聞くと、ムクのグラスを使った自作竿とのこと。
どこかで食いが立つはずと思い、それまで画撮りはしばらく休み竿を出すことにした。
大きく竿をあおってコマセを振るのでなく、スッ!スッ!と小さく竿をあおりながら底から3mまでを探ると、すぐに飛びついてきたのは大サバ。
しっかりと処理をしてキープする。
しばらくして再びヒット。
釣れ上がったのは30cm弱はある良型のアジ。
うん、悪くない。
9時前から探ったポイントでは、まずまずいいペースで釣れ始める。
釣れてくるアジは良型ぞろいで、時折なかなかの型のアジを抜こうとして海面でバラしてしまう場面もあったので、持参したマイタモですくうようにした。
巻き上げ途中でバレるケースもあったが、アジ釣りに関しては致し方ない。
無風で上潮が速い状態なので船が回って安定せず、船長はエンジン操作で船をピンポイントに落ち着かせようと頑張るが、なかなか厳しそう。
「上げ潮がぶっ飛んでくると厳しいよ。品物がいいから、今のうちにどんどん釣ってよ」と檄が飛ぶ。
確かに姿を見せるアジはでっぷり太った良型だ。
35cm近いサイズも顔を見せる。
11時過ぎになると上げ潮が速くなりすぎて、ビシが真横に流れるような状況になってきた。
船長は本牧沖が厳しいと判断し、船を根岸湾内へと走らせた。
釣り場は根岸湾~本牧沖の水深15~30m前後。
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タナは底から2~3m。
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(左)手軽なライトアジは女性に人気。(右)当日のトップは49尾。
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入れ食いが始まった
「小さいけど反応があるからコマセまいて~。釣れたら教えてね」とアナウンスしながら数カ所のポイントを探る。
水深は15mほどと浅く、ポツンと型が出ても後が続かなかったが、3カ所目のポイントではコマセが効いて活性が高くなってきたのか入れ食いタイムが始まった。
釣れるアジのサイズは20cm前後で、先ほどに比べるとやや小ぶりだが、それでも脂が乗って丸まるとした魚体だ。
このタイミングで僕も一荷釣りを数度して数をのばすことができ、船中でも一荷釣りが連続している様子。
その後も快調に釣れ続き、13時40分に沖揚がりとなった。
釣果はトップ49尾、スソ13尾と悪くない結果。
僕も画撮りしながらで30尾を釣り上げ、お土産も十分で大満足。
納竿時にまだまだ食いが立っていたから、あと少し時間がずれていたらもっと数ものびていただろう。
型狙いだとそんなに数はのびないし、数狙いだと型は少し落ちるものだが、当日はそれがいいバランスになってくれた。
ビギナーの女性2人も満足のいく釣果でうれしそう。沖釣りファンがまた増えた瞬間だ。
釣ったアジは刺身にタタキ、塩焼き、アジフライにしたが脂が乗っていて非常に美味。
手軽に出かけて満足なお土産が期待できるライトアジ釣り。
お子さんの夏休みレジャーを兼ねてファミリーで出かけるのもおすすめだ。
暑さがピークのお昼ごろ、冷たいタオルが配られるサービスも。
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(左)ライトアジ初挑戦で20尾キャッチ。(右)丸まる太ったアジは刺身が一番。
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ビギナーからベテランまで楽しめるのがライトアジのいいところ。
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知っ得!小型タモ持参のすすめ
バケツの中で泳ぐ魚をつかまえてクーラーに移すのは、なかなか大変。
そこで、バケツに入るサイズのタモを持参すると楽ちん。
僕は手作りのタモを使っているが、観賞魚用の市販品を探すとよい。
タモは船のオケの大きさに合わせて選ぼう。
出典:
Tackle Guide
市販の仕掛けで問題ない。
ハリスは1.5号と2号があるが、大サバが掛かったりもするので2号がおすすめ。
3本バリより2本バリのほうが手返しが早くてよい。
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