ゲストを招いて、時には教えあい、時にはともに悩み、楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「令和も釣りは楽しく真剣に!2」。
今回のターゲットは夏イカの代名詞・スルメイカ。
となれば、ゲストはこの人、本誌でおなじみイカ釣り名人スーパーピンクのyaccoさん。
加えて最近イカ釣りにハマっているというカワハギの名手・萱沼昌樹さんも参戦し、7月中旬に三浦半島長井港の「はら丸」より乗船者10名で午前5時に出船となった。
【PROFILE】宮澤幸則(みやざわのりゆき)
1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。
釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Web で最先端の情報を発信する。
グローブライド・ダイワ社員。
【今回のゲスト】yaccoさん&萱沼昌樹さん
・yaccoさん(小川泰子/おがわ やすこ)
本誌でおなじみイカ釣り名人。
夏場はコマセキハダ、秋~冬は大好きなヤリイカ泳がせでマダイ、ワラサ、イシナギなど大物釣りも得意とする。
・萱沼昌樹(かやぬま まさき)
ダイワフィールドスタック。
カワハギやマルイカなどテクニカルターゲットを得意とする。
2007~2010年DKOチャンプ。
yaccoさんのアドバイスが功を奏した!
泊船長によれば、今年のスルメはトップで一ケタと厳しい日もあれば、50杯以上の良日もあり模様にムラがあるという。
最近は東京湾口方面で釣れているとのことで、ベタナギの海を40分ほど走って剣崎沖に到着。
水深100m、海面から70~90mを探ってというアナウンスがありスタート。
3人とも直結仕掛けだが、ツノ数は宮澤さん8本、yaccoさん15本、萱沼さん12本。
早々に左ミヨシ2番のお客さんが2点掛けで釣り上げると、yaccoさんも胴長25cm級をキャッチ。
この日は群れの移動が速く、その後は小移動を繰り返して一流し1投の展開に。
yaccoさんは単発ながら着実にスルメを乗せていく。
「最近はゆっくり誘ったほうが乗りますよ」とyaccoさん。
yaccoさんの釣り方は、着底後(もしくはタナの下限で止める)、竿一杯にゆっくり誘い上げ、ストンと下ろして再着底させる。
これを4~5回繰り返した後、31段階の電動リールであれば7~9くらいの速度でタナの上限までタダ巻きで探り、アタリがなければ水深の半分くらい(当日は50m)まで高速で巻き上げ、落とし直す。
「おっ、乗った!」
宮澤さんが胴長25cm級のスルメを取り込む。
yaccoさんのアドバイスどおり、底付近でゆっくり誘い上げたときアタリが出たという。
マルイカやアオリイカが得意な宮澤さん、沖合のイカ釣りは初心者同然と謙遜するが、そこはベテラン。
最初の1杯でコツをつかんだのか、その後はポツポツと乗せていく。
「やっときました!」
乗りが遠かった萱沼さんが待望のスルメをキャッチ。
宮澤さんと同じく、ゆっくり誘い上げたときにアタリが出たという。
さあこれからだ!と思われたが後が続かない。
反応探索と流しを繰り返し、再びスルメが釣れ始めたのは11時ごろ。
水深100mで70mから底まで探ってという指示ダナで、いわゆる着乗りで乗せた宮澤さんが胴長20cm級を取り込み、萱沼さんがタダ巻き釣法で25cm級を追加。
ここから宮澤さんは、まるでマルイカ釣りのように竿を構え、オモリを底に着けてタタキを入れてはピタッと止めて、スルメのアタリを取って掛けていく釣り方で楽しんでいる。
「またバレた!悔しい~」
一方、後半になりyaccoさんは人一倍アタリをとらえて掛けていくものの、巻き上げ中のバラシが頻発。
スルメの抱きが浅いのか、乗せてもなかなか取り込めずに悶絶している。
「時間になったので次の流しで最後にします」
ラストに左ミヨシのベテランがダブルで取り込み有終の美を飾った。
12時過ぎに沖揚がり。
釣果は胴長20~30cm級のスルメが2~9杯。
トップはyaccoさん、2番は7杯で宮澤さん、萱沼さんは3杯。
「反応はあったけど、群れの移動が速いうえに乗り渋り気味。まいったね」と船長は残念そうだったが、スルメのトップシーズンは8月。
天候や潮具合などの条件がそろえば豪快な多点掛けが楽しめるはずだ。
船中1杯目を上げた菊池さん
出典:
釣り場は剣崎沖の水深100m前後
出典:
萱沼さんはケイムラのツノで待望の1杯目
出典:
直結仕掛け15本ヅノでタナを広く探ってスルメをキャッチ
出典:
ブランコ仕掛けで楽しみました
出典:
赤いプラヅノによく乗った
出典:
萱沼さんは終盤に3杯目を釣り上げブービー賞
出典:
yaccoさんスルメテクニック例
仕掛けをたぐり、上がってきたイカを右手でつかんで釣り座の後方へ放る
出典:
宮澤さんがyaccoさんを追随!
(上)最初は乗りが遠かった宮澤さん、yaccoさんのアドバイスどおりゆっくり誘ってアタリをキャッチ!(下)仕掛けを下げないように慎重にたぐり上げ2杯目を無事ゲット
出典:
yaccoさんが宮澤さんに船上干しの作り方を熱血指導
イカ釣りファンのお楽しみスルメの船上干し!
出典:
宮澤さんのマルイカ的スルメ攻略
①オモリを着底させてタタキで誘い、ピタッと止めてアタリを見る②アタリがきたら即合わせ!③狙いどおりにスルメを釣り上げ「マルイカタックル持ってくればよかった!」 と悔しがる宮澤さんであった
出典:
宮澤さんのスルメイカ仕掛け
仕掛けは「快適イカ仕掛け」シリーズ。プラヅノ14cm直結仕掛け6本、8本ヅノを使用。オモリはドラゴンシンカー150号
出典:
タックルデータ
宮澤さんはグラストップのアナリスター・イカ直結H-155、萱沼さんはメタルトップのメタリア・イカ直結150、yaccoさんはお気に入りのヤリイカ竿を使用。
リールは軽量コンパクトボディのシーボーグ300J&300JL。
PE3号が400m、PE4号が300m巻けるからスルメやヤリイカ釣りにも最適。
宮澤さんのスルメイカ仕掛け
釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!
【三浦半島(神奈川県)スルメイカ船】人気ランキング
【三浦半島(神奈川県)スルメイカ船】価格ランキング
隔週刊つり情報(2021年8月15日号)※無断複製・転載禁止