シロギス船船長直伝！夏のシロギス攻略するたった3つのポイントをご紹介！（第二泉水／東京湾奥・葛西橋）

東京湾の釣り物で、アジとともに人気なのがシロギス。

釣り方が簡単で手軽なだけではなく、奥深さもあり、ビギナーからベテランまで楽しめるターゲット。
　
プルプルッと伝わるアタリと、心地よい引きは一度味わうとヤミツキになること間違いなし。

食べては天ぷらや刺身、塩焼き、空揚げなどどんな料理にしてもおいしいうえ、数が釣れるから料理のバリエーションを楽しめるのもうれしい。
　
夏場は盤洲の水深5ｍ前後など水深の浅いポイントが多くなるから船釣り入門にもぴったり。
　
ただ、取材した東京湾奥葛西橋・第二泉水の黒澤正敏船長によると、夏のシロギスは釣り方は簡単でも初心者がつまずきやすい注意点がいくつかあるという。

そこで今回は船長に教わった対策を3つ紹介しよう。

シロギス釣り初心者におすすめのタックルについては上の図のとおり。
　
シロギス乗合を出す船宿のほとんどは貸し道具や仕掛けなどを完備しているから、初めてだったり道具がなければそれらを利用しよう。
　
仕掛けは大きく分けてテンビン式と胴つき式の2種類がある。

テンビン仕掛けはハリスを自然に漂わせてシロギスにエサを吸い込ませることができるものの、キャストに慣れていないと仕掛けが回転して着水時にハリスがテンビンに絡まることがある。
　
一方、胴つき仕掛けは幹糸から枝スが出ているシンプルな構造でアタリがダイレクトに伝わる。

オモリを底に着けて止めた状態でも、ハリスが一定のタナで漂うためアタリを出しやすい。

また、投入時の仕掛け絡みなどが起きにくい。
　
以上のことから、初心者にはトラブルが少なく扱いやすい胴つき仕掛けがおすすめだ。

胴つき仕掛けには1本バリと2本バリがあるが、初心者にはトラブルが少なくエサ付けも手早く済む1本がおすすめ。

黒澤船長によるとエサは新鮮なほどシロギスの食いがいいとのこと。
　
アタリがないときは、仕掛けを回収して付けエサのアオイソメをチェックし、生きのいいものに交換。

知らぬ間にかじられていたり、クタッと弱っていると食いが落ちてしまう。
　
エサの付け方はアオイソメを3cmに切り、頭部をカットしてからチョン掛けにする。

エサを付けたら右ページの写真のようにエサが真っすぐになっているか確認しよう。

エサが曲がっていると海中で回転して食いが悪くなるので、ゆっくりでもいいからていねいに付けることを心がけたい。
　
なお船長によるとアオイソメの頭部は硬いので残しておくとエサ持ちはよくなるが、頭部をカットしたほうがハリに刺しやすく、食い込みもよくなるとのこと。
　
あらかじめ何匹かのアオイソメをハサミで切り、タオルなどの上に置いておくと、ヌルが取れて付けやすくなる。

釣り場に着いてエサを付けたら、船長の合図で仕掛けを投入する。

初めてでアンダーハンドキャストができなければ船下へ仕掛けを下ろそう。
　
胴つき仕掛けで船下を狙う手順は上図のとおり。

①真下に仕掛けを下ろし着底したら糸フケを取る。
　
大切なのは仕掛けの着底を見逃さないこと。

これを逃すと道糸がたるんでオマツリの原因になるので気を付けよう。
　
トンとオモリが底に着く感触が伝わってきたり、道糸の出が止まったら着底。

余分な糸フケを巻き取る。

風が強いときなどは竿先を下へ向けたり、リールのスプールを軽く押さえておくと糸が出過ぎない。

②5～10秒に1回のペースで50cmほど竿を上げたら・・・

③竿をゆっくり下げて再着底させる。
　
船はゆっくり流れていて、仕掛けを上げ下げすることで常に新しいポイントを探ることができる。

シンプルなこの操作を繰り返していけば、船下狙いでも釣ることができる。
　
プルプルッと派手な感じでアタリがきたら、すぐに竿を立てて軽く合わせよう。

うまくハリ掛かりすれば竿先が気持ちよく曲がり込んでくれるから、後はそのまま巻き上げる。
　
取り込みの際は仕掛けの巻き過ぎに注意。

オモリが海面から出たらリールを巻くのを止め、竿を立てて仕掛けをつかんで船内に入れる。

このとき巻き上げ過ぎて竿先を折らないように注意しよう。