今年の夏は猛暑日が増えるそうです。
日射しが強い船上で快適に釣りを楽しむには熱中症対策の帽子や日焼け止めグッズは必携、まめな水分補給などもお忘れなく!
ベイブリッジをくぐって釣り場に到着
出典:
東京湾のアジは昔からの人気ターゲット。
湾内の至る所に名だたる釣り場が点在し、東京を始め千葉や神奈川から数多くの乗合船が出ている。
中には一年中アジ一筋で出船する船宿もあるし、アジ釣りしかしないなんてファンもいる。
その魅力はなんといっても食べておいしいということに尽きるだろう。
近年のライトタックルで狙うアジ釣りは道具も軽いし、釣り場の水深も浅くお手軽なので初心者を始め女性や子供、シニアでも安心して楽しめることから人気が高い。
6月12日の日曜日に出かけた東京湾奥横浜の渡辺釣船店は、ルアータチウオや餌木タコなど擬似餌系の釣りを得意とする船宿だが、ライトアジも周年出船する人気の宿。
観光地としてにぎわいをみせる横浜だけに交通のアクセスもよく電車釣行も便利で、船着き場から釣り場が近いのも魅力。
そのため同宿は午前、午後の半日制が基本となる。
早起きが苦手なら昼から出船する午後船があるし、午前船で揚がって早めの帰宅とか、しゃれたお店でランチをするといった感じで横浜を満喫することも可能。
一日バリバリ釣りたい人は、通しで乗るのもいいだろう。
なお通しで乗船すると乗船料が割引になるシステムもある。
梅雨の晴れ間に
当日は予報が悪かったものの、休日でお客さんもいるとのことでとりあえず出かけることにした。
朝に家を出た時点では土砂降りの雨だったが、最寄り駅の元町・中華街駅の改札を出たころには曇り空になっていて、時折日の光が差す。
嵐を呼ぶ男と評判の私だが、この日は逆に晴れ間を呼んだようだ。
船宿へ着いておかみさんとあいさつを交わし、前日の状況を確認すると、「数はそれほどでもないけれど、脂のたっぷり乗ったアジばかりよ」と期待を裏切らない言葉。
ただ、予報が悪かっただけにキャンセルもあったようで、定刻の7時にお客さん12名を乗せての河岸払いとなった。
アジ船を担当する杉村裕二船長から「近場から探っていきます」とアナウンスがあったが、まさに10分もたたないうちに釣り場に到着した。
遠くに横浜の観光名所であるランドマークタワーや大さん橋、氷川丸などが目に入る。
さすがに山下公園の赤い靴を履いた女の子の像は見えないが、これぞ横浜沖と呼べるポイントだ。
少し群れを探してからすぐ釣り開始の合図が出た。
水深は12mと浅い。
底から2~3mに反応が出ているようだ。
仕掛けが投入されたのを見て、私もカメラを構えてアジが釣れるのを待つことに。
何しろいつ雨が降ってきてもおかしくない状況だけに、速攻の画撮りが必要だ。
ところが、思いとは裏腹になかなかアジが顔を見せてくれない。
何回か流し変えたが、反応がよくないので小移動。
次に狙ったのはベイブリッジ周辺。
水深は少し深くなって15m前後。
タナは同じく底上2~3m。
先週バリバリ釣れた所だとお客さんが教えてくれたが、なぜかこの日は愛想なし。
雨や風、それに暑かったり寒かったりの日が続いたせいか、アジもナーバスになっているのかもしれない。
アジ船を担当して10年近いベテランの杉村船長だけにポイントを見誤るはずもなく、反応はバッチリ出ているから魚がいないわけではない。
アジはちょっとした変化で突然食い出すこともあるから気が抜けないのだが・・・。
移動先で待望のヒット!
しばらく粘ったがスイッチは入らず、2時間近くたってもいまだ船中ゼロ。
これには船長もしびれを切らしたようで、9時ごろに本牧方面へと大きく移動することとなった。
10分程度走ったところで何隻かアジ船が固まっているところがあり、そこへ仲間入りする。
そろそろ釣れてくれなくてはと私もちょっぴり焦り始めたが、運は天気同様私に味方してくれたようで、一投目から姿を見せてくれた。
その後も船中だれかしらが釣り上げ、まずは格好がつく画が撮れて一安心。
潮止まりから上げ潮に変わってさらに好転するかと思ったが、地味な食いは変わらず。
それでもこまめにタナを取り直してコマセワークをおろそかにしなければポツリポツリと食ってくる感じ。
数はともかくサイズは20~25cm前後の幅広金色アジが中心なので申し分ない。
結局11時の沖揚がりまで同じような状況で入れ食いスイッチは入らず、18~28cmが1~14尾。
平均10尾前後とちょっと寂しい釣果となったが、翌日の13日月曜日は午前、午後に通しで乗ったお客さんが合計91尾とバリバリだった。
アジはちょっとした水温や気温など天気の変動には過敏に反応して口を使わなくなることが多々あるが、逆に前日釣れなくても突然バリ食いスイッチが入ることもあるので油断できない。
ツンデレなアジと遊ぶには「そうだアジ釣りに行こう!!」と思い立ったが吉日だ。
主な釣り場は横浜沖の水深12~15m前後
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小ぶりのアジはフライがおすすめ
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アジは尻ビレ付近にトゲがあるから魚つかみがあると安心安全
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船宿仕掛けはハリス1.5号の2本バリ
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食いが立つとタナに合わせた途端に食ってくる
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20~25cm級がアベレージ
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知っ得!ライトアジのコツ
指示ダナでコマセをまいて20~30秒待ち、アタリが出なければ再度タナを取り直すことが大事。
それでもアタリが遠いときは聞き上げたり、仕掛けがフワフワ動くように誘いをかけたりすると効果的。
食い渋り時に置き竿にしてコマセを振らないのは逆効果なので、食い渋り時こそコマセワークが重要となる。
一定のペースで手返しを繰り返してアジを船下に寄せよう
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Tackle Guide
専用竿のほかにゲームロッドなどが人気。
1.8m前後が扱いやすい。
初心者ならレンタルもお手軽で便利。
仕掛けはハリス1.5号の2本バリが基本。
付けエサはアカタンが支給される。
東京湾のライトアジ仕掛け例
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隔週刊つり情報(2022年7月15日号)※無断複製・転載禁止