単刀直入に言おう。
マダイジギングは簡単に釣れる。
ここではマニアックな話ではなく、今読んで、ジグを買って、明日、釣れる話をしよう。
一つテンヤ船が水深30m前後を狙うときにぜひ試してみたいメタルジグ
出典:
①メタルジグは何gを持って行けばいいのか?
答えは簡単。
一つテンヤ船であれば
「45g」
まずは45gを用意する。
理由も簡単。
投げやすく、適度な速度で沈むから。
45gの次にそろえるとしたら
「60g」
この2サイズでいい。
60gで底が取れないようなときは、タイラバにしたほうがいい。
例外は深場狙いのドテラ流しや東京湾のエンジン流し。
この場合は、「60、80g」または、100g以上になる。
ただし、関東にかぎっていえば、80gのメタルジグを使って釣るような場合は、タイラバのほうが釣りやすく、実際、よく釣れることが多い。
よって、マダイジギングは☆一つテンヤ船で45、60gをメインに使う。
と考えていい。
②どんなメタルジグを買っていけばいいのか?
あくまで私個人の意見として、「TGベイト(ダイワ)」
「バンブルズジグTG SLJ(ジャッカル)」
「あいや~じぐスレンダー(タナジグ)」
の、いずれかがあればいい。
乱暴な言い方だが、この3種の釣果安定性は抜群。
「だれが使っても釣れる」ジグで、信じて使う価値がある。
価格は1本1600~2000円以上と、はっきり言って高い。
だが、安いジグを手当たり次第に買うのなら、高くても評判のいいジグを1~2本買ったほうが得。
これは使わぬルアーを山ほど抱えてしまった経験から断言できる。
なお、ここに紹介したジグはすべて細長い形状のスリム系。
平たい形状の「マダイ専用」と銘打たれたジグも発売されており、実績もあるので、興味があれば試してほしい。
ガチで釣れるジグです
(左上)TGベイト(ダイワ)マダイ狙いでは歴代ナンバーワンの実績を誇るジグ。45、60gの緑金の在庫があれば、即、買いだ(右上)バンブルズジグTG(ジャッカル)タダ巻きならマダイ、シャクれば根魚、 青物にアピールできる万能SLJジグ(下)あいや~じぐスレンダー(タナジグ)イサキ狙いで開発された元祖SLJジグ。その細身タイプはマダイに超効く!
出典:
③メタルジグはどんな色を買っていけばいいのか?
船の上を見ればすぐに分かるが、「緑金(ミドキン)」
これが圧倒的に人気。
全国的な定番色だが、とくに関東ではミドキン一色(2色だけど)といえるほど。
愛用者が多ければ当然、釣果もミドキンに偏る。
よって、ミドキンを買っておけば安泰、となる。
ミドキンの対抗馬といえば・・・
「赤金(アカキン)」もしくは、「オレンジ金(オレキン)」。
SLJ発祥の地、三重県のマダイジギングなどでは、オレキンやアカキンのほうが実績が高い場所もある。
実際、関東の一つテンヤ船でもアカキンはよく釣れる。
カラー8ページ、1.7kgのマダイがくわえているのも、バンブルズTGのアカキンだ。
ちなみに取材時はマダイの活性が高かったため、私と友人Kはミドキン、アカキン、シルバー、ブルピン(青物では定番)、グローなどを試してみた。
その感触では、
1 ミドキン=安定のアタリの多さ
2 アカキン=ミドキンに劣らず釣れる
3 ほかの色=アタリがないと不安になって粘れない。
それゆえ、釣れないという結果。
実際にミドキンと並んで同時に釣れるのはアカキンぐらいのものだった。
超現実的な選択をするのなら、ミドキン、アカキン。
これで決まりだ。
④フックはどうすればいい?
まず、フックが付いている商品であれば、そのまま使ってみる。
メタルジグにフックが付いていない場合は「SLJ用」または「マダイ用」と書かれたアシストフックを買いそろえる。
サイズはMやL。
マダイバリにして10~12号ほどのサイズ感が目安となる。
☆必要なもの
・フロントフック(2本バリ)→数セットあればOK
・リアフック(1~2本バリ)→ジグの本数分用意
・スプリットリング(#3~4)→フックの本数分
これを先の曲がったスプリットリングプライヤーで接続。
細かい作業が苦手な人は、スプリットリング#4を選んだほうがいい。
手持ちのジグには、あらかじめリアフックを装着しておく。
フロントフックはリーダー先端にセットして、ジグだけ交換するので、ジグに付けておかなくていい。
⑤メタルジグはどうやって接続する?
☆用意するもの
・ベアリングスイベル(#0~1)
・スプリットリング(#3~4)
リーダーにベアリングスイベルを結び、ベアリングスイベルにスプリットリングを接続。
このスプリットリングにフロントフック、そしてジグを接続する。
なお、ジグのシルエットをよりシンプルにしたいのであれば、ベアリングスイベルの代わりに溶接(ソリッド)リング#1~2を使用する
フロントのセッティング
メタルジグを接続した状態。慣れると素早く交換できる
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フロントはメタルジグのみを交換する
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フックはスプリットリングを介してジグに接続。先端の曲がったスプリットリングプライヤーは必需品
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リアフックはジグ1個につき1つずつセットしてボックスにしまっておく
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⑥マダイジギングのタックルは一つテンヤ用でもいい?
おすすめは断然、「SLJ用ロッド(スピニング)」
全長2m以内で、先端付近のガイド径が大きな、キャスト性能のよい竿がベスト。
マックスウエイト80~100gなら、45~60gのジグを思い切り投げることができる。
関東で主流となっているマダイジギングは一つテンヤ船。
ここでは、ジグをキャストできるか否かが、釣果に直結すると言ってもいい。
SLJロッド以外では、スピニングのタイラバロッド。
一つテンヤ竿でも流用はできるが、長く、穂先が軟らかく、先端のガイド径が小さいため、キャストしにくいうえ、穂先を破損しやすいのでおすすめできない。
それならまだ、釣具店で1万円前後で販売している全長2m以内のスピニングルアーロッドを購入するほうがいい。
リールと道糸は、「一つテンヤと同じでOK」
ただ、リーダーは4号と太めにして、キャストのショック、ジグの回転によるヨレへ対応する。
道糸は0.8と1号で迷ったら1号を選ぼう。
面白いようにマダイ、ハナダイ、ホウボウが掛かる。マダイはフルキャストして最初の10m以内にアタックしてくることが多かった
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一時入れ食いになることも
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⑦マダイジギングの釣り方は?
「投げる」
「巻く」
これに尽きる。
メタルジグが一つテンヤより、タイラバより釣れるのは、潮が緩く、船が流れないとき。
つまり、ほとんど同じ場所を上下動しているだけのタイラバやテンヤに対し、キャストしたジグは斜め方向、着底からしばらくはほぼ横方向に動くため広く探ることができ、マダイとの遭遇率が圧倒的に高くなる。
また、マダイがベイト(小魚など)を追っているときもジグは強い。
この場合も、マダイは底ではなく、海底から上を横や斜めに泳いでいくベイトによく反応する。
ちょうど春~初夏にかけて、九十九里や茨城、外房ではシラスなどの反応が浅場で出て、このパターンにハマる。
具体的な釣り方は・・・
1 キャストはできるだけ遠くへ。
2 フォールは自然に。
3 着底したらゆっくり巻く。
4 20~30回ほど巻いたら再び落とし
5 海面まで巻き上げてくる
チャンスはズバリ、3~4のとき。
ジグが海底からフラフラと泳ぎ始め、底スレスレから1m、2mと斜めに泳ぎ上がっていく。
巻き方、誘い方は・・・
「タダ巻き」でいい。
巻く速度は・・・
「毎秒1m」を目安に、色いろ試す。
アタリがきたら・・・
「まずは向こう合わせ」でいいが、「アタリ即合わせ」も、タイラバとは違って釣れるので、試してみよう。
ただし注意しなくてはならないのが根掛かり。
根周りや魚礁などを狙う場合はキャストすると根掛かりしやすい。
そんなときは、あえてジグをやめてタイラバや一つテンヤに交換し、船下をていねいに探るのも選択肢だ。
マダイジギングのコツ
誘い方とポイントが違うだけでマダイジギングとSLJに明確な境界線はない。タックルはSLJ用がおすすめ。一つテンヤの際にぜひ1組
出典:
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隔週刊つり情報(2022年5月1日号)※無断複製・転載禁止