［宮沢幸則の令和も釣りは楽しく真剣に！2（第7回）］これぞ外房サイズ！招かれざる外道に苦戦もデカオニ獲得！！（第二沖合丸／千葉県勝浦興津港）

ゲストを招いて時には楽しく教え合い、時にはともに悩み、楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「令和も釣りは楽しく真剣に！2」。

第7回は中深場の人気魚オニカサゴ。

オニカサゴはそれほど得意ではないという宮澤さん。

この日は助っ人として深場釣りが得意な田渕雅生さんに声をかけ、外房勝浦興津港の第二沖合丸より出船した。

●宮澤幸則（みやざわ ゆきのり）

1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。

釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Webで最先端の情報を発信する。

グローブライド・ダイワ社員。

●田渕雅生（たぶち まさお）

小物から大物、深場釣りまでなんでもござれのマルチアングラー。

温厚な人柄で、ブチさんの愛称で親しまれる。

当日の乗船者は7名、二人は和佐間陽一船長の指示で右ミヨシに並んで入る。

午前6時に港を離れ、航程30分ほどでポイントの勝浦沖に到着。

まずはサビキ仕掛けでエサ用のサバを釣り、1流しで各自が10尾前後をキープして小移動となった。

皆さんオニカサゴ仕掛けに交換し、釣れたてのサバで作った切り身エサを付けて水深150ｍでスタート。

最初に左胴の間で800g級が上がり、続いて左トモで同級が釣れる。

続いて田渕さんの竿も曲がり本命を期待したが、上がってきたのはウッカリカサゴ。

その後はメダイやワラサなどのゲストが釣れるも、本命は食い渋り気味。

この日は2ノット近い速潮と風の具合か、右舷の釣り座は船下に道糸が切れ込むため、竿先を下げて巻き上げないと船底に道糸が当たってしまうほど釣りにくい状況。

そこで船長が機転を利かせて乗船者に声をかけ、右トモの方を除く6名が左舷に並ぶ片舷流しとし、水深120mのポイントで再開となった。

するとさっそく宮澤さんにアタリ。

断続的にゴン、ゴンと竿をたたく独特の引きで上がってきたのは1kg級のオニカサゴ。

これが時合の始まりか、続いて田渕さんが1kg級と小オニをダブルで釣り上げ喜色満面。

さらに次投で1kg級を追加し絶好調だ。

右トモの常連氏も本命を連発し、あれよあれよと4尾を釣り上げる。

その後はアタリが遠かった左トモ寄りの方が700g級をキャッチ。

この調子なら食い渋った前半の分も挽回できそうだ。

ところが、活性が高まったのはオニカサゴだけではなかった。

田渕さんにググンと強いアタリ。

期待して巻き上げると、重量感のある引きできつめに締めたドラグが滑りラインが引き出される。

上がってきた大物は1m以上のサメ。

その後もアタリは続いたが、本命とおぼしき手応えを感じて慎重に巻き上げても、途中でウバ食いされるのか、はたまた最初からサメであったのか、いずれによせハリス切れが頻発して魚が上がらない。

船長は移動を繰り返して実績の高いポイントを探ってくれたが、サメの気配が失せるとともに本命も沈黙。

やがて11時半に沖揚がり。

オニカサゴはトップ4尾。

小オニをリリースした田渕さんが2尾、宮澤さん1尾と数はふるわなかったものの、二人はともに1kg級の外房サイズをクーラーに収め満足げだ。

オニカサゴが盛り上がる冬はこれから本番。

1月からは外房名物「寒サバ＆オニカサゴリレー」で楽しみも倍増だ。

宮澤さんはオーソドックスなオニカサゴタックルになる極鋭中深場Hー205AGS＆シーボーグ500JP、田渕さんは速潮時や釣り場が深い場合でも仕掛けをしっかり動かせる硬めのモデル、極鋭コンセプトゲームP HHH205AGS＆シーボーグ500JSを使用。