待ってました夏ビラメ開幕 飯岡港は順調な滑り出し！

6月1日、九十九里～銚子エリアの一部でヒラメが解禁になり、飯岡港、外川港のヒラメ乗合が一斉にスタートした。

解禁初日、飯岡港の幸丸へ。

当日は平日にもかからず、この日を待ちわびたヒラメフリークが駆けつけ4隻出しの盛況で港は大賑わい。

実川和也船長が舵を握る船に釣り人9名とともに乗船し4時過ぎに出船。

「どの辺りを狙う予定ですか？」と船長に聞くと、「解禁日はいつも迷いますが、最初はシーズン初期に大型の実績が高い深場に行ってみます」とのこと。

40分ほどの航程で飯岡沖35mダチに到着、まずは横流しでスタートしたが、ほとんど風がなく潮も流れていないのかアタリが遠い。
　
40mダチの根周りのポイントに移動し、スパンカーを立てエンジン流しで再開したが船内沈黙。

その後は1時間ほど転々と移動を繰り返したが好転せず。

そこで船長は深場狙いに見切りをつけ、「大小交じりますが数が出る浅場に行ってみましょう」と移動を決断、灘寄りへ向けて舵を切る。

20分ほど走って25mダチで再開すると、船長の読みが当たった。

流し始めて間もなく左トモ寄りで竿が曲がり1kg級が上がる。

この1枚を皮切りに船内次つぎとヒラメが取り込まれる。

サイズは船長の言葉どおり400gほどのソゲから2kg級まで大小交じりながら1流しで4枚上がり船内が活気づく。

アタリが遠くなると再び移動。

水深はさらに浅い16mダチで、少し風が出てきたためスパンカーをたたんで横流しとなる。

ここからがスゴかった。

潮先となった左舷の胴の間で1.5kgと１キロ1kgが上がり、続けてミヨシで1kg、トモ寄りで2kgと4連続ヒット。

アタリが止まると潮回りして舷を入れ替え、今度は潮先となった右舷のトモと胴の間でソゲが上がり、ミヨシで1kg、トモ2番で1kgと続く。

その後も交互に舷を入れ替えながら横流しで狙い、早朝の沈黙がウソのようにアタリが続き、1時間ほどで全員が本命を釣り上げた。

船長に水温を聞くと例年より少し高めで18.6度とのこと。

魚がたまる好ポイントの上を船が流れると、高めの水温で活性が上がった個体が次つぎにエサのイワシに飛びつく夏ビラメらしい釣れっぷりだ。

日が高くなると食いが一段落し、その後は11～14mダチを流してポツポツ拾い釣り。

12時に沖揚がりを迎えた。

釣果は0.4～2.2kgが1～6枚。

ほとんどの人が3枚以上を釣ってお土産は十分。

「今日は大型は上がらなかったけど、例年シーズン初期は5kgオーバーがけっこう釣れます。潮が効けば数も型も期待できるので、ぜひ遊びにきてください」と船長の声も弾む。

飯岡沖の夏ビラメは今シーズンも期待大。

海が穏やかな日が増えるこれからの時期はビギナーのヒラメ入門にももってこいだろう。