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仕立専門・貸し切りで楽しむチャーター船情報【2】

隔週刊つり情報編集部

少人数でも貸し切りで楽しめる仕立専門船宿は、気の合う釣り仲間や職場のグループ釣行などにもってこい。

今回は東京湾奥~三浦半島のおすすめ船宿を紹介します。

東京湾奥金沢漁港『蒲利丸』

釣り船の写真

船は15tの大型船。定員27名だが、現在はソーシャルディスタンスを保つため14名までの人数限定で出船。

釣行の写真

広びろとした船上でのんびりと楽しめる。

サービス精神旺盛な船長が東京湾の小物釣りを案内

アジやシロギス、カサゴなど東京湾の小物釣りを得意とする東京湾奥金沢漁港の蒲利丸。

舵を握る蒲谷泰延船長は、穏和な人柄でサービス精神が実に旺盛。

ビギナーが多い日は、船長自ら出船前に釣り方のレクチャーを行っている。

蒲谷船長に初夏~夏にかけてのおすすめターゲットをうかがうと、ライトアジ、シロギス、カサゴ、タチウオとのこと。

中でも周年楽しめるライトアジは同船の一番人気で、「このところアジはずっと好調で25cm前後がイシモチ交じりでよく釣れてますよ。トップで大体50尾くらいの釣果ですね。とくにこれからの時期はアジに脂が乗っておいしいので、ぜひ釣って味わってほしいです」と船長。

主な釣り場は港から近い金沢八景~横須賀沖の水深20~30m。

使うアンドンビシはオモリ40号と軽いので女性や子供も手軽に楽しむことができる。

シロギスも面白いそうで、釣り場は中ノ瀬の水深20m前後。

この時期はイシモチ交じりで20cm前後の数釣りが楽しめて、ライトアジとのリレーも可能で同船の人気メニューにもなっている。

カサゴは周年楽しめるがベストシーズンは初夏~夏にかけて。

釣り場は本牧~橫須賀沖の水深10~20mで、20cm前後を主体に25cmオーバーの良型も交じる。

オモリは20号と軽いので、子供を連れたファミリーフィッシングにもピッタリだ。

走水~観音崎沖のタチウオも狙い目で、「タチウオはほぼ一年中釣れ続いて、5月も指幅4~5本クラスが好調に上がってます。このぶんなら夏も楽しめそうです」と船長の声は明るい。

タチウオの釣り方に関してはエサ釣り、ルアー、テンヤのいずれでもOK。

好みの釣り方でタチウオとの駆け引きを存分に楽しみたい。

そのほか良型主体に狙うオモリ130号のビシアジや、秋からはカワハギなどへも出船する。

同船はレンタルグッズが充実している点も幹事にとってはうれしいところ。

貸し竿はもちろん、長靴やレインウエア、クーラーボックスなども無料で貸してくれるから、釣りが初めてという人も安心だ。

釣行の写真

希望すれば船長が出船前に釣り方のレクチャーを行ってくれる。

蒲利丸に乗船してみたい方はこちら!

三浦半島走水港『高取丸』

釣り船の写真

船は17tの大型船。定員36名だが、現在はソーシャルディスタンスを保つため12名までの人数限定で出船。

釣行の写真

船上は広びろとしていてゆったりと竿を出せる。

一番人気は走水のアジ。タチウオとのリレー釣りもおすすめ

高取丸の高取秀和船長が、漁との兼業で仕立船をスタートさせたのは20年以上前のこと。

周年ビシアジで出船する船宿が軒を連ねる走水港だけに、今も昔もアジが一番人気と言う。

「走水沖のアジはブランドになるだけあって、味は天下一品でホントうまいです。最近の釣果でいくと25~30cm級がトップで50~60尾といったところですね。日によってはこれに40cm級も交じりますよ」と船長。

とくにこれからの時期は身に脂がしっかりと乗り、抜群においしいそうだ。

アジの基本仕掛けはハリス2号2mの2本バリ、オモリ130号のアンドンビシを使用。

釣り場は走水沖の水深80m前後を中心に、状況に応じて猿島沖などの水深20~50mを探る。

ちなみに電動リールのレンタルタックルは1セット2000円で借りられ、手ぶらでの釣行も可能。

電動タックルなら仕掛けの回収も楽らくだから、体力に自信がない女性や子供も安心して楽しめる。

同船はタチウオも人気があるとのことで近況をうかがうと、「タチウオは、もはや周年の釣り物になっちゃいましたね。今も走水~観音崎沖で指幅4~5本のいいサイズが好調に上がっているので、アジとのリレー釣りで楽しんでほしいですね」とのこと。

おいしいアジとタチウオがあったら夕げは豪華になること間違いなし。

ぜひともチャレンジしてみたいところだ。

もちろんタチウオのみの出船も受け付けていて、釣り方はエサ釣り、ルアー、テンヤのいずれでもOK。

仲間同士で色いろとやってみるのも楽しいだろう。

9月から翌年の3月にかけては、船長自身も大好きなカワハギへも出船。

釣り場は竹岡沖や下浦沖などの水深20~50mで、20~25cm級の良型を交えて楽しめる。

「カワハギはここ1~2年厳しい感じでしたが、今年こそはと期待しています」と船長。

そのほか10月から翌年の6月にかけては、久里浜沖や下浦沖を狙うマダイ五目もおすすめ。

秋や乗っ込み期は水深30~50m、冬場は水深90m前後を探るという。

マダイは1~2kg級主体に楽しめ、秋はイナダやワラサも交じりクーラーの中は賑やかになるそうだ。

高取丸は17tの大型船で出船。

船上は実に広びろとしていて、ゆったりと竿を出せるのもうれしいところ。

高取秀和船長は明るく優しい人柄で、ビギナーには出船前に釣り方などのレクチャーを行ってくれるから、初心者が多いグループも安心だ。

釣行の写真

(左)ビギナーはロッドキーパーに竿を付けた状態でコマセを振れば楽ちんだ。(右)走水のアジは脂が乗った極上品。

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三浦半島長井漆山港『昇丸』

釣り船の写真

船は2隻体制で出船。いずれも最大15名まで乗船可能だが、現在はソーシャルディス タンスを保つため10名までの人数限定で出船。

釣行の写真

少人数の仕立船は釣り座もゆったり。

親子三代で営むアットホームな船宿

昇丸の梶ヶ谷昇大船長が、漁の合間にお客さんを船に乗せるようになったのは30年以上も前のこと。

現在も釣り船の予約がないときは、ヒラメの刺し網漁やタコツボ漁などに出るそうだ。

現在、昇丸は2隻体制で出船。

大船長と息子の梶ヶ谷英樹船長、英樹船長の息子である涼船長が舵を握り、親子三代に渡って釣り人を楽しませる。

初夏~夏にかけてのおすすめターゲットを英樹船長にうかがうと、まず最初にあがったのがキハダ。

「もう沖にはカツオと一緒に跳ねてるのが見えたんで、もうちょっとで湾内に入ってくると思います。結構大きいのが見えましたよ」と船長。

8月1日のコマセ釣り解禁まではルアーでの出船となるが、仲間と夢を追ってルアーをキャストするのも楽しいだろう。

昨年は20~30kg級主体に50kgクラスも上がったそうなので、今年も大いに期待したいところだ。

目下のところコマセダイも好調で、2~3kg級主体に5~6kgの大ダイも上がっている。

イサキやアジ、キントキ、ときにはマハタなども交じりクーラーの中は賑やかになるという。

「それと今年はヒラメがいいですねぇ。2~3kg級中心に5kgオーバーなんていうのも上がりましたよ」とのこと。

同船では周年ヒラメが狙え、もちろんエサの生きイワシも用意してもらえる。

釣り場は長井沖の水深50~60mでマハタやマトウダイ、ホウボウなども交じり今後も期待度は◎。

仲間と夏の海風を感じながらヒラメ釣りに興じるのもオツなものだろう。

マルイカ、ムギイカも今年は昨年、一昨年に比べればだいぶいいそうで、「ムギが多めになりますがトップで50~60杯といったところです。まぁ、この釣りばかりは腕にもよりますが」と船長。

釣り場は長井沖の水深40m前後。

今後もしばらくは楽しめそうとのことなので、マルイカファンは注目していただきたい。

そのほかこの時期はアジ五目やカサゴなどもおすすめとのこと。

梶ヶ谷昇大船長、英樹船長、涼船長は優しく穏やかな人柄で実に親切。

またリレー釣りも可能なので、一度の釣行で2倍おいしい思いをしたい人は船長に相談してみるといいだろう。

アットホームな雰囲気が心地よく、漁師ならではの経験と勘できっちりと釣らせてくれる昇丸。

ぜひ皆さんも仲間や家族を誘ってお出かけいただきたい。

魚の写真

ルアーのカツオ、キメジ、キハダは早い年は6月から楽しめる。

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釣り船データ

東京湾奥金沢漁港 蒲利丸

船長の写真

蒲谷 泰延船長。

三浦半島走水港 高取丸

船長の写真

高取 秀和船長。

三浦半島長井漆山港 昇丸

船長の写真

(左)梶ヶ谷 昇大船長。(真ん中)梶ヶ谷 英樹船長。(右)梶ヶ谷 涼船長。

魚の写真

長井沖のヒラメは6月も期待大。

【隔週刊つり情報(2020年6月15日号)※無断複製・転載禁止】

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