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マハタは初夏の好期に突入 高級ゲストと競演も魅力!

隔週刊つり情報編集部

外房勝浦松部港の信照丸がマハタ専門船を開始してすでに10年が経過。

今や外房の定番人気ターゲットになったマハタ五目だが、季節ごとに様ざまな釣れ方をする。

この時期は数こそのびないものの比較的良型が多いのが特徴だと、若船長の吉野達哉さんは言う。

さらに良型ヒラメ始めゲストも豊富だ。

釣り方は生きたイワシを使用した泳がせ釣りでザクザクの根周りを探っていくが、3~5mと高めのタナを狙うのがセオリーだ。

目下のところ、2kg前後交じりでトップ2~3尾だが4~5kg級はチャンスがあるという。

前触れなくいきなりガツンとアタってくることも多くスリリング。

引き味だけでなく、食味も最高のマハタ。

夢のある初夏の根魚釣りにぜひ挑戦してほしい。

今や外房の人気ターゲットとしての地位を築いた高級根魚マハタだが、その歴史は意外と浅く、外房勝浦松部港の信照丸が専門に狙い始めたのは2014年2月のことだった。

それ以来、同宿の看板釣り物として定着。

多くのファンを虜にしていったその魅力はなんといってもマハタの引き味と食味にある。

突然エサを襲ってくるアタリは衝撃的。

さらに掛けてからの引きは重厚ながら鋭く、サイズ以上の引きを見せることも多い。

味のよさは今さら説明が不要なほど「ザ・高級魚」。

しっかりと寝かせてからいただく刺身は絶品、煮付けや鍋にすれば皮から骨までしゃぶり尽くすおいしさだ。

信照丸はマハタ乗合を開始して現在に至るまで周年で狙っているが、一年のうちでも釣れ方など様ざまな顔を見せるという。

「これから梅雨時にかけては良型が釣りやすい時期です。水深はやや深めですが、大型のヒラメが多く交じっています」とは若船長の吉野達哉さん。

信照丸では操船を大船長の勉さんが担当し、達哉さんは助手を勤める。

常時、2人で出船しているのでビギナーも安心して挑戦できる。

今回は達哉船長から聞いたマハタ釣りの基本テクニックをメインにお届けする。

信照丸ではマイワシの泳がせ釣りがメインだが、スロージギング、SLJ、タイラバでの挑戦も可能。

ルアーで狙う場合は予約時に伝えよう。

小型はリリースを!

ハリスは10号がバランスがいい!

竿は80号オモリを背負えるやや硬めの7:3調子のゲームロッド、ヒラメ竿のほか、ライト泳がせ用や落とし込み用の竿を使う人もいる。

かなり起伏のある根の上を狙い、底ダチを取り直す必要があるのであまり軟らかい竿は不向き。

操作性を重視したい。

リールは小型両軸または小型電動。

狙う水深が60~70mと深いところもあるが、リールはどちらでもいいだろう。道糸はPE2~4号を。

信照丸では電動、両軸ともにハイエンドのレンタルタックルを用意しているので、こちらの利用もおすすめ。

仕掛けは胴つきで基本の形はヒラメ仕掛けと同様。

ハリスは8~10号で、船長はイワシの泳ぎと強度のバランスで10号を推奨している。

全長は120cmとヒラメと比較するとやや長めがいいという。

達哉船長お手製の船宿仕掛けは1本バリ仕掛けで、ハリは深海バリ16号を使用している。

船宿仕掛けは孫バリなしの1本バリだがその理由は、「エサ付けに時間がかからないから」だ。

1本ならスピーディーに付けられ、そのぶんイワシも元気に泳ぐ。

船長は上アゴに刺すのをすすめている。

これから水温や気温が上がっていくとイワシは弱りやすくなるので、エサの扱いはより慎重さが求められる。

ただし、親孫式を使うのは自由で市販のヒラメ仕掛けを使ってもいいとのことだ。

信照丸では「30cm未満はリリース」のルールがあり、トレブルフックは飲み込まれたときに外すのが困難になるので、できればシングルフックを使いたい。

自作仕掛けの場合のハリは軸が太く大きめ(15~16号)のハリ使用を推奨している。

ヒラメ用の12~13号のサイズだとバラシが多くなるという。

根掛かりで仕掛けのロスト、オモリのロストも増えるので予備は多めに持参しよう。

タナと誘いで勝負が決まる

ポイントは勝浦沖一体の水深30~70mほどを狙っている。

海底はかなり起伏の激しい根周りになる。

まずはこんな場所で釣っているということを理解しておこう。

船長からは「水深40m、3~4m上げて待ってください」などとアナウンスがある。

仕掛けの落下中はリールのカウンターや道糸で着底が近いことを確認し、軽くサミングしてそっと着底させてやる。

着底したらすぐに3~4m上げる。

「ハタは海底付近じゃあまり食わないよ。カサゴばかり釣っている人はタナが低い証拠」とは勉船長。

マハタは海底から5mくらいまでは一気にジャンプするようにエサを食ってくるので、高めのタナで狙うのがセオリーとなる。

潮が緩ければ船の移動は遅くなり根掛かりのリスクは少ないが、潮が速い場合は要注意。

あっという間に水深が5m以上浅くなる(カケ上がり)場合があり、こんなときは根掛かり確率が急激にアップする。

「水深40m」で開始して、着底する前に「35m」になることもある。

船長は水深の変化をまめにアナウンスしてくれるのでこの水深の変化を聞き逃さないことが大切だ。

「一気に浅くなるときは根掛かりしやすくなります。この場合は10mくらい一気に巻き上げてから落として着底させるといいです」と達哉船長。

逆に深くなるアナウンスがあったら、そのまま落として底を取り直せばいい。

この根掛かり回避のタナの取り直しが誘いにもつながり、アタリを引き出す確率を上げることになる。

「今、水深が何mで自分の仕掛けはどこにあるのか」ということを意識してやろう。

根掛かりしてしまうと、オモリや仕掛けをロストするだけでなく、チャンスタイムを逃すことにもつながる。

「釣る人はずっと仕掛けを上下していますよ」と達哉船長。

エサが1カ所に止まっているよりは、海底から5m上くらいまでを上下させたほうがマハタに気付いてもらえるチャンスが増えるということだ。

達哉船長がすすめる釣り方の基本は、着底したらすぐに2m上げて根掛かりを回避。

そこからごくゆっくりのスピードで5mまで上げていくというもの。

5mまで上げたら底を取り直してまた同じ動作をしていく。

上げていくときはハンドルを回してもいいし、電動の場合は超低速で巻き上げていってもいい。

アタリが出やすいのは底を取り直した直後とゆっくり上げていく最中だという。

アタリを感じたら巻き上げをストップ。

ここで動かしてしまうとエサを放してしまうことが多いそうだ。

「強いアタリを3回感じたら合わせてください」と達哉船長。

いきなりひったくられるようなこともあるが、早合わせはスッポ抜けにつながるという。

合わせは激しく強くというよりは、ゆっくりでも竿を大きく持ち上げる感じでいいとのことだ。

大型のバラシはハリ外れが多いようで、これを防ぐためにも合わせはキチンと入れることが重要だという。

ハリ掛かりを確認したら竿を起こした状態にしてまずは5mはやや強引に巻き底から離し、そのあとは一定のスピードで巻き上げる。

急激に引いたら竿を下げて引きを吸収。

ある程度水深があると途中からエアをためて軽くなるのがマハタの特徴。

ここでも糸を緩めずに巻き続けること。

バラシが多かったりうまくハリ掛かりしない場合は、ハリ先をチェックするといいそう。

根掛かりのあとも必ずチェックして、刺さりが悪いと感じたら交換すること。

貴重な1尾を手にするために!

何にも代え難い引き味が最高豪華ゲストも魅力の一つ!

外房勝浦沖のマハタが大型のヒラメ交じりでまずまず釣れているとのことで、5月15日に勝浦松部港の信照丸を訪れた。

5時過ぎに港に到着するとすでにほとんどの人が船の前に集まっていた。

5時半の受付後に筆者合わせて12人を乗せて出船。

港を出てまずは真っすぐ沖を目指した。

到着するまで若船長の吉野達哉さんからあれこれ情報を仕入れる。

航程20分ほどの勝浦沖でスタート。

水深は50mほど。

吉野勉船長からは「底から3~4m」で狙うようにアナウンス。

エサのイワシは中大型といったところ。

投入の合図が出てから30秒もしないうちに「45m」、また同じタイミングくらいで「40m」とアナウンス。

開始早々に根掛かりする人が続出。

どうやら潮がかっ飛んでいるようだ。

「これはよくない潮だよ」と船長。

起伏の激しい根の上を流すものの、潮が速くあっという間に水深が変わってしまう。

モタモタしているとカケ上がりでガッチリとオモリが根に入ってしまう。

それでもみなさん慣れたもので、浅くなっていく場合は素早く10mほど巻いて対処。

そしてほどなくして左舷大ドモで30cmちょっとのマハタが上がる。

聞けば、「ずっとイワシを上下して探っていた」とのこと。

前回はこの釣り方で5尾以上のマハタを釣り上げたそう。

そこからしばらくアタリが途切れる。前日、前々日とシケ模様で水温が低下したのか、エサを追ってこない。

そうこうしていると、左舷の胴の間の貸し竿のお客さんが重たそうにヤリトリを始める。

上がってきたのは4kg近いヒラメだった。

船長に聞けば、ヒラメは乗っ込みで水深50~60mのポイントでよく釣れるという。

釣行の写真

▲ヒラメは乗っ込み期大型が多いそう。こちらも4kg近い大型だ

ラストに一人2連チャンも

続いて左舷ミヨシで30cmはあるマハタを上げた。

船長はキープサイズと言うものの「リリースします」と達哉船長がていねいにエア抜きしてリリース。

そしてラスト30分。

前半にヒラメを釣った人が35cm級のマハタを上げてニッコリ。

驚くのは次の投入でも同サイズをゲット。

結局この日は船中マハタ4尾、ヒラメ3枚という結果に。

良型の姿がないので翌日に再取材することに。

翌日は朝からカサゴ、ウッカリカサゴが上がるが、マハタはなかなか顔を出さない。

前日よりは潮が緩くかなり釣りやすくなっている。

中盤に差しかかったところで左舷で30cm前後が2尾出るがいずれもリリース。

筆者も竿を出して前日に船長から聞いたことをしっかりと実践。

まめに底を取り直して、2m上げたところで「ガツガツガツ!」と激しい引き込みを見せた。

そのまま竿を持ち上げてフッキングさせて巻き上げ開始。

鋭い突っ込み具合から見てもマハタのよう。

上げてみると30cmは超えていたが、1kg未満だったのでリリース。

その後に右舷のミヨシの常連さんが竿を曲げる。

やはり常に上下してアタリを探っていたようで、上がってきたのは40cm、1kg超えのマハタ。

その直後には「上げてください」で、同じ人に巻き上げ中に青物が急襲。

ヒラマサを期待したが4kg近いワラサだった。

シケ後の底荒れか2日とも決して食いがいいとは言えなかったが、穏やかな海が続くこれからの時期は釣りやすくなるとのことで近く再挑戦したい。

ちなみにマハタの食べごろを聞いたら、1kgクラスで1週間、2~3kgクラスは10日は寝かせたほうがいいとのこと。

ぜひ、お試しを。

釣行の写真

▲カンコ(ウッカリカサゴ)は大型が多い

釣行の写真

▲ラストに同サイズを2尾連続ゲット

釣行の写真

▲回収中に食ってきたワラサ。ヒラマサもアタるそう

船宿information

外房勝浦松部港

信照丸

0470・73・3483

▼備考=予約乗合、5時半集合

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