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城ヶ島沖のマルイカ ベンケイ交じりで好況

隔週刊つり情報編集部

三浦半島のマルイカが好調をキープしている。

4月になってからは剣崎~城ケ島沖のほか久里浜沖でも反応が見られるようになり、水深も60~80m前後と春先よりも浅くなってきている。

釣果は日による浮き沈みはあるものの、おおよそトップ15~30杯といったところ。

取材日は城ケ島沖の水深70~80mで好反応を見つけ、速潮&二枚潮で釣りづらかったものの胴長35cm級のベンケイサイズ交じりでトップ30杯とまずまず。

「今年は群れが濃いようなのでこのまま続いてもらいたいですね」と山田正美船長も期待を寄せている。

今後は夏の最盛期へ向けて少しずつポイントの水深が浅くなり釣りやすくなっていく。

釣行の写真

▲当日はいい反応もあり2~3投できる流しもあった

三浦半島のマルイカ船が盛り上がりを見せているとの報を聞き、最新の模様を確かめようと4月15日、三浦半島剣崎松輪港の成銀丸を訪れた。

4時半に港の駐車場に到着、受付して第十八成銀丸へ向かうと5名のマルイカファンが準備をしていた。

私は空いている左トモに釣り座を構え、山田正美船長にあいさつする。

「おはようございます。今日は城ケ島沖へ行きます。水深70~80mを狙うのでオモリは60号にしてください」とのこと。

乗船した5名のタックルは全員がPE1号以下、ゼロテン用のマルイカ専用竿を持参していた。

仕掛けは直結が3人、直結+直ブラのミックス(直結ブラ)が2人。

リールは巻き上げが楽な超小型電動リールを使っている人もいたが、ほとんどの人がハイギアタイプの小型両軸。

この水深だと巻き上げ時間こそ長くなるが、軽いので誘いから合わせまで操作しやすい。

繊細な穂先と持ち疲れしない竿を使って小さなアタリをとらえ、合わせて乗せるマルイカ釣りのだいご味が味わえる。

釣行の写真

▲こちらも朝イチに釣れた胴長35cmのマルイカ

1投目でベンケイ

5時40分に港を離れ、6時に出船。

20分ほどで城ケ島沖のポイントへ到着。

当日は剣崎出船のほか、葉山、佐島、長井、小網代など各港からマルイカ船が集結していた。

空はスカッと晴れて風は弱く海はナギ、繊細なアタリを取るマルイカ釣りには好条件といえそうだ。

「水深70mです。どうぞ!」船長の合図で一斉にオモリが投げ込まれた。

着底直後に乗ったようで、右ミヨシの清水浩明さんと右胴の間の方がダブルヒット。

胴長35cm、ベンケイサイズのマルイカが次つぎと取り込まれて幸先よいスタートを切る。

「こんな大きなマルイカを釣ったのは始めてです。とにかく引きが強くてビックリしました」と興奮気味に話す清水さん。

「いいサイズが上がったねえ」と船長もうれしそう。

次の流しでは胴長17~20cm前後が左ミヨシや胴の間で上がり、続いて右ミヨシも同級を取り込み、早くも全員がマルイカの顔を見ることができた。

その後は船中2~3杯上がる流しと空振りが繰り返され、オケの中のマルイカは徐々に増えていく。

日が高くなると「アタリがあっても乗らないんですよ」と皆さん口をそろえる、しかしそれがまた面白いらしく、一喜一憂している姿がとても楽しそう。

知っ得!投入器+イカヅノマットで快適

投入器はマルイカ釣りに欠かせない必須アイテム。

なければ無料で借りられる。

当日は私のほかに2人投入器を借りていたが、お二人ともイカヅノマットを持参して投入器に装着していた。

これがあるとスッテを掛けておけるので取り込みやオマツリをほどくときにとても便利だ。

知っ得

▲左が船で貸し出している投入器。イカヅノマット付属のヒモで投入器を縛り固定する

Tackle Guide

仕掛けは直結か直ブラで悩んだが、直結は巻き上げ時に船の揺れなどでテンションが緩むとイカがバレてしまうので、バラしにくい直ブラを選んだ。

配色は実績の高い虹色のおっぱいスッテを中央に、残りはピンクやケイムラなどの定番を配置した。

バラシ対策に直ブラ

10時を過ぎると巻き上げ中のオマツリが増え、直結仕掛けの方はバラシが目立つようになってくる。

船長に聞くと速潮&二枚潮が原因とのこと。

この時点でトップを走る左ミヨシの津田さんは状況の変化に気付き、素早く対応。

直結4本+直ブラ2本の仕掛けを使いゼロテン釣法で小さなアタリを取って次つぎと掛けていく。

「釣り始めは直結6本でしたが、一番下と下から2番目によく乗るので下2本をバラしにくい直ブラにしました」

配色は実績があるお気に入りでそろえたそうで、「色の差が出るかスッテの配置を替えて試しましたが、下のほうのスッテに乗ることが多い」とこれまでの状況を分析する。

2番手の右舷ミヨシの吉川さんも直結3本+直ブラ2本仕掛けから直ブラ5本の仕掛けにチェンジ。

その直後のアタリは触腕1本掛かった状態で上がってきた。

「この1杯は直結だとバレていたかもしれません。直ブラにしてよかった」と吉川さん。

吉川さんを追いかけるのが右ミヨシの清水さん。

直結5本で狙っていたが、下の2本を直ブラにした直結ブラ仕掛けにして巻き上げのバラシを軽減。

こちらも一番下と下から2番目のスッテによく乗るという。

「直結仕掛けのゼロテン釣法で自分なりに楽しんでいたのですが、巻き上げでのバラしが多く、船長から直ブラをすすめられて仕掛けを交換しました」と清水さん。

午後になり、私も撮影の合間に竿を出す。

仕掛けは船長のアドバイスで直ブラをチョイス。

合図と同時に投入し、着底してアタリを見るが着乗りはなく、竿先を下げたまま底を1m切り、竿が水平になるまでゆっくり誘い上げると竿先がモタれるアタリ。

しかし即合わせしても乗らない。

20mほど仕掛けを巻き落とし、今度は底を切ってからタタキを数回入れて聞き上げると先ほどよりも明確に竿先がモタれて、即合わせすると今度は乗った。

グイングインと逃げようとする引きがたまらない。

取り込んだのは胴長20cm級のマルイカ。

次の流しでも同じパターンで同サイズを取り込む。

速潮&二枚潮で苦戦するかと思われたが合図と同時に投入、サミングしながら仕掛けを落とし、着底したら素早く糸フケを取るなど基本どおりに釣れば、アタリが分かりづらくなることはなかった。

山田船長は反応が切れると小移動を繰り返し、水深80mのポイントで好反応を探し当てる。

だれかが乗せる展開で30分以上釣れ続いた。

この流しでは2~3回投入することができ、私以外全員がツ抜けを達成!

私は2杯釣り上げた。

まだまだ釣れそうな雰囲気だったが、残念がら13時半の沖揚がり。

釣果は胴長17~35cmのマルイカを一人10~30杯、ムギイカが交じった。

今後の見通しについて船長にうかがうと、これからは剣崎~城ケ島沖がメインの釣り場になり、徐々に浅場へ移行して夏マルイカの最盛期へ突入するという。

水深40m前後の浅場になるとオモリは50号と軽くなり、手返しもよく数がのびるが、深場と比べてテクニカルになるそうだ。

「マルイカ入門に最適な時期なのでぜひチャレンジしてもらいたいです。ビギナーの方はもちろん、ステップアップしたい方も大歓迎です。分からないことがあれば気軽に声をかけてください」と船長は締めくくった。

釣行の写真

▲胴長20cm級。このサイズになると乗りもよく分かる

釣行の写真

▲トップ30杯で竿頭

船宿インフォメーション

三浦半島剣崎松輪港

成銀丸

046・886・1719

▼備考=予約乗合、5時半出船。

マダイ、アジへも出船。

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隔週刊つり情報(2024年5月15号)※無断複製・転載禁止

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