九十九里飯岡沖のシロギスと言えば夏に人気のターゲット。
今年も7月からスタートし順調に釣れている。
釣り場は港から航程20分、飯岡沖の水深15m前後の砂地を状況により横流しやエンジン流しで探っていく。
サイズは15~18cmを主体に20cm級交じりで好日にはトップで1束を超える釣れっぷり。
仕掛けはテンビン式の2本バリで、オモリ20号、エサはジャリメを使用している。
8月になると本格的に数がまとまり、ビギナーでも20~30尾くらいは釣れるので、夏休みに家族や仲間を誘って釣りを楽しみたい方におすすめだ。
![釣行の写真]()
飯岡沖のシロギスは8月に最盛期を迎える
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エサ付けが楽になる便利アイテム
イソメはヌルヌルしているうえウネウネ動いてそのままではハリに付けにくい。
釣具店などで売られている石粉をまぶすと滑らなくなり、つかみやすくてハリにも付けやすい。
当日は石粉の代わりに片栗粉をまぶして使っている方もいた。
「一袋あればかなり持ちますよ」とのこと。
各地のシロギス船出船ガイド
手軽に楽しめる小物釣りのシロギスは、プルプルと竿先を震わせるアタリと小気味よい引きで大人から子供までが夢中になれる人気のターゲット。
8月は浅場で釣れる時期で入門者はもちろん夏休みのファミリーフィッシングにもピッタリだ。
7月下旬現在、シロギス乗合が出ているのは九十九里の飯岡、東京湾の湾奥各地、三浦半島西部の葉山芝崎、相模湾の湘南片瀬、茅ケ崎、平塚エリア。
このうち乗合船の出船軒数が最も多い東京湾では主に盤洲、木更津~富津沖、横須賀沖などの水深6~8m前後の浅場を狙っている。
海況や魚の活性などにより釣果に浮き沈みはあるものの、どの釣り場でも12~22cm前後のシロギスがトップで50尾前後、日により1束を超えることもある。
出船形態はエリアや船宿により様ざまで一日船や、沖揚がりが一日船よりも1時間早いショート船、午前もしくは午後の半日船などがあり、都合に合わせて楽しむことができる。
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だれでも手軽に楽しめるのがシロギス釣りのいいところ
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飯岡沖のシロギス タックル&仕掛け
そんな中で今回取材したのは、7月からシロギス船をスタートした九十九里飯岡港の隆正丸。
九十九里の飯岡と言えば昔はジャンボギスで有名なシロギスの一級釣り場。
最近は飯岡沖の水深10~17m前後を狙い、中小型を中心に数釣りが楽しめている。
タックルはオモリ20号を使うので全長1.5~1.8m前後、オモリ負荷8~25号のシロギス竿。
リールは小型スピニングでPE0.8~1号の道糸を巻いておき、先糸としてフロロカーボン2~3号を1~1.5m付けておく。
仕掛けはテンビン式の2本バリ。
投げたときに絡みにくい全長80cmくらいがおすすめ。
「砂地を狙うので投げてサビいて広く探ったほうが有利なので、皆さんテンビン仕掛けですね」と船長が言うように取材日は全員がテンビン仕掛けを使っていた。
横流しで広く探り 中小型メインで連発
九十九里飯岡港の隆正丸を訪れたのは7月7日。
3時半に集合し受付を済ませ12人で4時半に出船。
航程20分で飯岡沖のポイントに到着。
「はい、水深15mです。どうぞ!」と船長からの合図で開始。
エサのジャリメをチョン掛けにして仕掛けを投入する。
当日は風がなく潮も止まっていたので横流ししていく。
シロギス釣りで横流しは初めての経験だ。
芳野船長に船の流し方と釣り方を聞いてみると、今日みたいに風がないと横流し、風が吹いていればスパンカーを立ててエンジン流しと、その時どきで様子を見て変えているとのこと。
釣り方は仕掛けを投げてオモリを底に着けたまま50cmほどサビいてズルズル引っ張ったら10~15秒止めて待ち、再びズルズルと引っ張るというもの。
これを船下まで繰り返す。
「数をのばすには追い食いさせるのがコツ。キスが掛かったらすぐに上げないで少し待てばもう1尾食ってきます」と船長からのアドバイス。
最初に竿を曲げたのは左胴の間の堀井さん。
掛けが着底したら少し引きずってきて止めて待ち、16~18cmのシロギスとメゴチを上げた。
続いて左トモの宮内さん。
仕掛けが着底したら5秒シェイクし、砂煙を上げてアピールさせ、食わせの間を15秒入れるパターンで18cmのシロギスをキャッチ。
その後も順調に数を重ねていく。
右胴の間の塩川さんはキュッとオモリが跳ね上がるようにシャクってしばし待ち、またシャクるといった誘いでシロギスを連発。
その隣では息子の謙輔くん(10歳)が良型キスの一荷釣りで大喜びしている。
後半に船が流れるようになるとシロギスの食いは活発に。
いいポイントに入ると船中のあちこちで16~18cmのシロギスが上がり、時には20cm級も交じるようになった。
当日は朝から霧が出ておりまるで雲の中のようで涼しかったが、日が高くなるにつれて暑さが増してくる。
暑くなり始めの11時半に沖揚がり。
釣果は15~20cmのシロギスを一人5~45尾。
アタリの遠い時間帯もあったが一日を通して順調に釣れていた。
竿頭の宮内さんと次頭の塩川さんに今日の釣りで心がけたことを伺うと、二人に共通していたのは「食い渋り時のエサの長さ」で、宮内さんはタラシ4cm、塩川さんは3cmだった。
船長にも聞いてみたところ、タラシの長さはシロギスの活性で使い分けて通常~高活性時は1~2cm、食い渋り時は3~4cmがいいとのこと。
今後の見通しについて船長に伺うと、「シーズン初期は潮もほとんど流れなくて、水温も低かったのでトップ50尾前後の日が多かったですが、潮が流れるようになって水温がもう少し上がると、トップ束釣りも期待できるでしょう」とうれしい言葉が返ってきた。
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食いが立つと一荷で釣れる
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慣れた人なら束釣りも珍しくない
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INFORMATION
九十九里・飯岡港 隆正丸
0479・57・4532
▼備考=予約乗合、3時半集合。ヒラメ、コマセ釣りへも出船
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隔週刊つり情報(2024年8月15号)※無断複製・転載禁止