茨城県鹿島沖の夏は、マゴチが熱くなる。
解禁は6月だが、今年は7月になってから本格的に出船を開始、港からほど近い水深5~10m前後の浅場を攻め30~60cm級をいい日はトップで規定の10本に届く好調ぶり。
当地のマゴチはジグヘッドにワームをセットした「テンヤマゴチ」「ルアーマゴチ」と呼ぶスタイルが主流。
スピニングタックルでキャストしてマゴチに口を使わせる攻めのスタイルはゲーム性の高さも満点。
シーズンは9月一杯だがトップシーズンは今。
お盆を過ぎると徐々に釣果も落ちてくるというからなるべく早めに釣行したい。
![釣行の写真]()
▲水深10mを切る浅場だけに引きも力強い
出典:
基本3色は黒、赤、オレンジ
取材した植田丸の植田竜也船長にワームの基本カラーを聞くと黒、赤、オレンジが鉄板とのこと。
なるべくマゴチが捕食するエサに近い自然な色味がいいとのことで、例えばオレンジでも濃過ぎるより薄めがいいとか。
この基本3色は必ず用意しておきたい。
釣り物多彩な茨城県鹿島港において、マゴチは夏を代表する人気ターゲットの一つ。
しかし今年は好調なマダコに出船する宿が多いせいか、マゴチで出船する船は例年より少ない印象。
そんな中、植田丸が7月7日に出船確定したというので取材に出かけることにした。
午前5時前、お客さん7名とともに出船。
ルアーマゴチをやり込んだ常連さんから初挑戦の人まで顔ぶれは様ざまだ。
去年釣行したときは鹿島港の北側、カシマスタジアムへかけてを狙ったのでてっきりそちらへ向かうのかと思ったら、船は沖堤防を回り込んで南側へ。
船長に聞くと、今年は北の模様がよくないらしい。
ほどなく水深9mでスタート。
海はベタナギで絶好のマゴチ日和だ。
最初にヒットさせたのは左舷トモの人。
テン巻き船かと思って来たらマゴチ船だったとかで、船でジグヘッドとワームを借りていた。
タックルはスピニングモデルの硬めのタイラバロッドがあったので問題はなかったようだ。
これは35cmほどとやや小ぶりだったが、続いて左右胴の間、右舷ミヨシと連続ヒット。
中には60cm近い大型もいた。
右舷のトモではおじいさんと来ていた小学5年生の坂口颯汰くん。
マゴチは初めてだが一つテンヤやジギングの経験はあるらしく、キャストする所作も大人顔負けのうまさ。
おじいさんに続いて50cm近い良型をゲットする。
途中、宙層でイナダがヒットするという一幕もありながら1時間もしないうちに船中全員マゴチの型を見てなかなかの好スタートだ。
![釣行の写真]()
▲小学5年生の坂口颯汰君は初挑戦で5本ゲット
出典:
![釣行の写真]()
▲ルアーマゴチ2回目のチャレンジで7本。前回オデコの雪辱はバッチリ
出典:
終盤にひと盛り上がり
8時を過ぎるとアタリもポツリポツリとなってくる。
ここまでいい人は5本くらい。
誘い方はゆっくり竿で引いてくる人、シャカシャカとシャクってからピタッと止める人などそれぞれ。
とくにこれといった当たりパターンはない感じだったが、よく釣っている人に聞くとどちらかと言えばゆっくりした誘いのほうがいいとのことだった。
その後も水深7~12mとポイントをまめに移動しながらポツポツと拾っていく展開。
小型も多いのか、合わせても掛からなかったり巻き上げ中に外れてしまうシーンもけっこう見受けられた。
ここで自分も竿を出してみる。
ジグヘッドはスイミングテンヤの30g、ワームは去年そこそこアタリのあったピンクのキジハタグラブ。
キャストして2~3回シャクってからスーッと引いてくる、隣の人が連発している釣り方を真似てみるが、なかなかアタリはない。
同じように誘っているつもりでも、海中でのジグヘッドの動きが違うからだろうか。
本来ならここでワームを交換するなど何か手を打たねばならないのだろうが、面倒なのでそのまま続行。
しばらくしてモタレのようなアタリで放流サイズをゲット。
満足して早々に道具をしまう。
やがて11時に沖揚がり。
終盤にちょっと入れ食いになるシーンもあって、トップは規定の10本に到達。
2番手はマゴチ2回目という方の7本で、前回オデコの雪辱を十二分に晴らせた様子。
颯汰くんも終盤に連発して5本と、4本のおじいさんに競り勝ったのはお見事。
船長によると例年、お盆を過ぎると釣果は落ちてくるというからなるべく早めの釣行をおすすめしたい。
![釣行の写真]()
▼型は大中小交じりだが50~60cm級も珍しくない
出典:
![釣行の写真]()
▲トリヤマにメタルジグを投げるとイナダがヒット
出典:
船宿INFORMATION
茨城県鹿島港
植田丸
0299・82・3773
備考=予約乗合、4時半集合。
ほか希望で一つテンヤマダイ、SLJなどへも
釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!
【茨城県・マゴチ船】人気ランキング
【茨城県・マゴチ船】価格ランキング
隔週刊つり情報(2024年8月15号)※無断複製・転載禁止