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良型主体に上昇気配 日立沖のヤリイカはGW後半も期待大!

隔週刊つり情報編集部

長い年には6月まで続く春ヤリシーズン。

その注目フィールドの一つが茨城県日立沖。

3月中旬の開幕は水深110m付近で釣れていたが、日立久慈漁港の明進丸で取材した4月中旬はヤリイカの群れが水深120m前後へ移動。

取材日は胴長25~45cmの大中小交じりでトップ23杯とまずまず。

群れの濃さを実感できた。

「反応もバッチリなのでまだまだ楽しめそうです」と関船長も言うように、日立沖のヤリイカはゴールデンウイーク後半も十分期待できそうだ。

なお、当地ではオモリ120~150号のノーマルタックルでの釣りが標準ながら、サバはたまに掛かる程度なのでプラヅノ11cmのブランコ仕掛けで快適に楽しめるのもうれしい。

替えツノを用意しよう

ブランコ仕掛けでは、プラヅノからスッテへ交換したり、ツノの配色を変えたりすることもある。

あらかじめ枝スを結んだ替えツノやスッテを用意しておくと便利。

茨城県海域のヤリイカが盛り上がりを見せている。

県北部の平潟沖に続き、3月中旬から日立沖でもスタートした。

開幕当初の日立沖では水深110~115m前後を狙っていたが、4月に入ってから群れが真沖へ移動、目下は航程1時間の日立沖の水深120m前後に舞台を移し、胴長25~45cm級のヤリイカがトップ20~30杯と順調に釣れている。

今後は少しずつ浅場へ移行する時期だが、取材した日立久慈漁港の明進丸関裕二船長によると、深場の潮が速くて群れが浅場へ移動できないらしく、今期はこのまま深場で釣れ続けるのか、はたまた潮が緩んで浅場へ移動するのかは分からないとのこと。

ヤリイカの群れは濃く、今シーズンのように大中小交じりで釣れているときは釣期も長引く傾向があり、ゴールデンウイーク後半も期待できそうだ。

今回は、関船長に教わった日立沖のヤリイカを釣るためのタックルや仕掛け、釣り方などの基本を紹介しよう。

釣行の写真

(左)良型が多いから乗りは分かりやすい(右)オモリ着底と同時に乗ってくることも

釣行の写真

▲多点掛けを繰り返す流しもあった

竿は乗りの分かりやすさを優先リールは巻き上げ力を重視

ヤリイカ釣りのタックルは竿は150号のオモリが背負えるヤリイカ専用。

船長によればウネリが高いときは8:2調子で、できるだけ穂先がしなやかなほうがアタリを見やすいとのこと。

当地では良型が多点掛けで釣れることもあるので、リールは巻き上げパワーに優れた中小型電動、シマノなら1000~3000番、ダイワなら300~500番クラスが目安となる。

道糸はPE3号を300m以上、高切れしたときのことを考えるとできれば400mは巻いておきたい。

「細い道糸は潮切れがよく、アタリが取りやすいです。潮流の影響を受けにくいのでオマツリの軽減にもなります」と船長。

オモリは120~150号を潮具合や狙う水深で使い分ける。

使う号数は船長から指示がある。

仕掛けはバラしにくく、多点掛けも狙いやすいブランコ仕掛けが標準。

波による船の上下動が大きい日が比較的多い日立沖ではなおさらだ。

プラヅノは11cmで、カラーはピンク、ブルー、ケイムラなどの定番でいい。

ほかに7cmの赤白ウキスッテを中央に1本交ぜるとアクションとシルエットの違いで目立つためか、ヤリイカを寄せる効果が期待できる。

明進丸では独特のボディ形状が変化に富んだ輝きを演出してヤリイカにアピールする下田漁具の「ヤリイカサビキダイヤエース」5~7本(赤白ウキスッテは中央に配置)を船宿仕掛けに採用している。

船長のおすすめはダブルカンナタイプで、「乗りが悪いときや巻き上げバラシが多いとき、ダブルカンナにするとしっかり乗ることがたびたびあるのでぜひ使ってみてください」と船長。

ただし、ダブルカンナのプラヅノはオマツリしたときにほどきにくいため使用できない船宿もあるので、使う場合は事前に確認しておこう。

ツノ数はさばきやすさから多くても7本、慣れない人は5本がいい。

サバが多いときもあるので予備の仕掛けを多めに用意しておくと万全だ。

今年の日立沖は潮が速くなることがしばしばあり、オマツリを避けるため船長から中オモリやヨリ取りリングを外す指示があるときは使用を控える。

ヤリイカ釣りで大切なのが釣り座のセッティング。

たとえば右舷の場合は上の図のような配置で基本的には風上にタックル、風下側に投入器を置いて、その間に立って釣りをすると仕掛けをさばきやすい。

手前マツリの原因になるので釣り座の周りに物を置かないことも大切。

多点

▲活性の高い群れに当たれば多点掛けのチャンス

釣行の写真

▲連日多くのイカ釣りファンでにぎわっている

まずは着乗りを狙う乗りがなければ誘いへ巻き落としも有効

ヤリイカ釣りでは、群れにいち早く仕掛けを当てることが釣果に結びつく。

だから合図と同時に素早く投入することが大切。

投入前に投入器に収めたツノが絡んでいないか確認してからオモリを握って船長の合図を待つ。

トラブルなどで出遅れた場合、あとから投入するとオマツリになるので、「両隣の道糸を見てどの方向に仕掛けが入っているのか確認してから、かぶせないように投入してください」と船長。

投入合図が出たら正面にオモリを軽く投げ入れる。

すべてのツノが海面へ放たれたら、ロッドキーパーから竿を外して手に持ち、リールのクラッチを切り、道糸がスムーズに出ていくように竿先を下げる。

投入後の勝負どころとなるのは最初に群れの中に仕掛けが入る着底直後、いわゆる「着乗り」だ。

着底したらゆっくりとリールを巻いて道糸を張っていき、オモリを砂泥の海底から引き抜くようにする。

その段階で、イカが乗っていれば竿先や手にグングンと引きが伝わるし、多点掛けならかなり重い。

すでにイカはカンナに刺さっているはずだから、余計なアクションは入れずに竿を持ち上げて巻き上げに移る。

着乗りがなく、仕掛け回収のアナウンスもなければ、まだヤリイカの反応が出ているので誘いに移ろう。

取材日は反応が低く底でしか乗らない状況だった。

この場合まずはオモリを底から1m離す。

オモリを底に着けたままだとオマツリの原因となる。

竿先を下げた位置から竿をゆっくり聞き上げるようにシャクって1~2秒待ち、乗りがなければ竿先をストンと下げてツノをアピールさせる。

これを数回繰り返して乗りがなければ20mほど高速で巻き上げて落とし直す「巻き落とし」を行う。

イカの視界から仕掛けを消してリセットするのが狙い。

新しい群れがいる所に落ちる可能性もあり、着乗りも期待できるので仕掛けが再着底したら乗りを確認しよう。

このほか宙層反応を狙うときもあるという。

船長の指示、あるいは着底20m前くらいからスプールを押さえてズルッズルッと少しずつ仕掛けを下ろしたり、シャクリを入れながら段をつけて下ろしていく。

うまくすると仕掛けの落下が止められるほどイカが乗ってくることもある。

乗りは竿先がクンクンと小刻みに上下したり、イカの重みが伝わってくる。

当地のイカは胴長30~45cm級の良型主体なので分かりやすい。

イカが乗ったら多点掛けを狙って数mゆっくり巻き上げる。

重量が増したら、電動リールを中速にして巻き上げる。

目安は1秒で1m。

これでバラシが多いときはもう少し速く、身切れしてバレるときはやや遅くと、巻き上げ速度を調整する。

サバが多いときはトラブルを避けて追い乗りは狙わずに一杯ずつ確実に取り込むのが得策だ。

取り込みは再投入することを考えて投入器にツノを収めながら行う。

ロッドキーパーの糸止めに道糸を固定してから、手前から順番にツノを投入器に収めていき、イカが掛かっていたら、外しながら取り込んでいく。

ブランコ仕掛けはバレにくいので落ち着いて取り込もう。

ゆっくりでもいいので、着実に一手ずつ回収することが大切。

一流しで何度も投入できるときに手前マツリをするとそれだけでチャンスを失うからだ。

以上の一連の流れをスムーズにできるように練習して、茨城のヤリイカ釣りを楽しんでいただきたい。

釣行の写真

(左)ツノのカラーはブルーやケイムラによく乗った(右)胴長30~40cmの良型が中心

INFORMATION

茨城県・日立久慈漁港

明進丸

090・2276・8806

▼備考=予約乗合、4時半集合。

アマダイ、オキメバル、タチウオへも出船

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