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オニの代打でマゾイが乱舞波崎出船のアラ五目が楽しい

隔週刊つり情報編集部

茨城県波崎新港の丸天丸が出船している魅力的な根魚釣りが大型のアラやオニカサゴをターゲットにしたアラ五目。

取材日はあいにく風が強く南沖の本命ポイントまで行けず、手前のカンネコの水深140~150mを狙った。

このポイントで釣れるアラは1~2kg級主体で、オニカサゴは出ない代わりにマゾイやオキメバルが交じってくる。

本命ポイントではなくともこれだけの釣果が上がるのだから、ナギなら期待大だ。

釣行の写真

▲カンネコで釣れるアラは1~2kg級主体

とってもおいしいのに漁獲量が少ないため市場にはめったに出回らない魚がある。

アラもその一つで、高級料理店くらいでしかお目にかかれない。

そのアラを釣らせてくれる数少ない船宿が茨城県波崎新港の丸天丸だ。

丸天丸はアラ五目のスタイルで出船しており、メインターゲットはアラとオニカサゴというから、なんとも魅力的。

そこで、3月31日に釣友の渡辺さんと丸天丸へ足を運んだ。

釣行の写真

▲時折3kgオーバーも交じってくる

知っ得!アラという魚

アラは沖スズキと呼ばれるだけにスズキに似た魚体をしており、どんな料理にしてもおいしい。

とくに鍋料理や刺身は格別だ。

大型は20kg以上になるが、気を付けなくてはならないのはヒレの毒トゲ。

私も2度ほど刺された経験があるが、その痛さはオニカサゴに勝るとも劣らないほどなのでくれぐれも気を付けてほしい。

Tackle Guide

オモリは150~200号を使用するので、タックルはそれに対応した竿と中型電動リールの組み合わせ。

仕掛けはテンビンと胴つき、両方あるといい。

集魚ランプが効果を発揮する場合もあるが、サメが多く掛かったり、オマツリが頻発するようなら外す。

付けエサは持参となるので準備を忘れずに。

マゾイが呼び水に

今年の3月は天候不良の日が多く、当日も出船が危ぶまれるほどだった。

船着き場で久保天たか詳み つ船長が、「今日は南の本命ポイントは風が強くて行けませんのでカンネコに行きましょう」と乗船者に告げる。

南のポイントではオニカサゴのほか大型のアラが釣れるらしいが、カンネコで釣れるアラの標準サイズは1~2kgがメインで時折3kg級が交じるとのこと。

またオニカサゴの代わりに高級食材であるマゾイも釣れるらしい。

だが気になるのは仕掛けの種類だ。

オニカサゴもマゾイも海底にへばり着いている魚なので普通はテンビン仕掛けを使用するが、アラは海底から1~3m上が遊泳層なので胴つき仕掛けで狙うのが一般的。

船長に仕掛けについて聞くと、「どちらの仕掛けでもいいですよ。

胴つき仕掛けでは底トントンをキープ。

テンビン仕掛けは時折竿一杯にリフトして誘い落とすようにしてください。

ただし潮が速いときはテンビン仕掛けだと吹き上がりやすく、ハリスが長い分オマツリのリスクが増えますから状況に合わせて使い分けてください」とのことだった。

丸天丸の席決めは電話予約時に申し込むスタイルとなっており、各自指定した席に着いて準備を済ませた5時半に12名を乗せて出船。

1時間ほどでカンネコの水深145mに到着すると、「オモリは150号で統一してください。ど~ぞ」と久保船長から開始の合図が出た。

さっそく船内あちらこちらで竿が曲がるが、ヒットしてきたのはサバばかり。

しばらくサバの猛攻が続き船中オマツリ処理で大忙しだったのだが、時間がたつにつれてサバの姿が減ってくると左舷トモ3番の辻井さんが明らかにサバとは違う魚信をとらえた。

釣り上げたのは1.5kgほどのマゾイ。

これが呼び水になったのか右舷胴の間の安蔵さんも1kg級のマゾイを釣り上げると釣友の渡辺さんにもヒット。

カメラを構えているとユラユラと魚のシルエットが浮かび上がりポッカリと海面に浮いたのは1.2kgのアラだ。

「こちらにもきたみたいです」とリーリングを始めたのは右ミヨシ2番の竹田さんで一回り大きい1.5kgのアラを釣り上げご満悦。

左舷トモ2番の砂川さんは、1.5kgのアラを釣り上げるとすぐに1kgのアラを追釣した。

アラの最大は2kg

船内ではポツリポツリではあるがアラ交じりでマゾイが釣れるといった展開が続いていた9時過ぎのことだった。

左舷の辻井さんがヒットさせてリーリングを開始すると隣の今井さんにもヒット。

その様子を見ていると「僕にもきましたよ」と渡辺さんが声を上げる。

なんと3人並んでの同時ヒットだ。

初めに辻井さんが1.2kgのマゾイを釣り上げると、今井さんが取り込んだのは当日最大2kgのアラだ。

渡辺さんが掛けたのは、果たしてマゾイなのかアラなのかとカメラを構えていると、「あっ! スッポ抜けた」と悲鳴を上げる。

残り1時間半となったところで私も竿を出してみた。

とりあえずテンビン仕掛けでスタートすることにして、先バリにヒイカと緑に染めたイカの切り身を、上バリにサケ皮とイワシを装着して投入。

着底後に糸フケを取り、1m巻き上げたところでゆっくり誘いを入れるとゴンゴンと力強いシグナルが穂先から伝わってきた。

早合わせは渡辺さんの二の舞になりかねない。

一呼吸置いてグングンと絞り込むようなアタリになったところで竿を立てて合わせを入れる。

見事にフッキングしてガンガンと激しく抵抗してきた。

一投目から幸先よく1.2kgのマゾイを釣り上げて気分は爽快。

この調子でガンガン釣ってやるぞと気負ったものの時合が過ぎてしまったらしくその後は船内沈黙状態に。

今日はこれまでかと思った沖揚がり直前に再びポツリポツリとマゾイが釣れ始めたかと思ったら、「カメラ! カメラ!」と船長が叫ぶ。

振り向くと海面に2尾の魚がプカリプカリと波間に漂っているではないか。

なんと辻井さんがマゾイのダブルを達成していたのだ。

しかも1尾は3kgもある大物。

これを最後に11時半の沖揚がり時間を迎えた。

釣果はアラが1~2kgを0~2尾の船中10尾で2尾釣った人が3人。

マゾイは0~7尾で船中20尾ほどだった。

意外だったのはたくさん釣れるかと思ったメバルが数えるほどだったこと。

魚探には頻繁にメバルらしき反応があったので潮具合を嫌っていたのかもしれない。

今度はぜひともナギの日に出かけて大型が出るという南の本命ポイントで5kgオーバーのアラを釣ってみたい。

釣行の写真

▲エサは小型のイカや冷凍イワシなど

釣行の写真

▲マゾイが一荷で上がってきた

船宿インフォメーション

茨城県波崎新港

丸天丸

070・3826・0010

備考=集合5時、そろい次第出船。

無料駐車場あり。

ほかアカムツにも出船。

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