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[宮澤幸則の令和も釣りは楽しく真剣に!(第10回)]乗り渋る難敵をキャラ系で攻略!?自作スッテでマルイカを釣ってみた。

隔週刊つり情報編集部

読者アングラーをゲストに招いて釣り方や仕掛け、エサなどを一緒にあれこれ試しつつ、楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「釣りは楽しく真剣に!」。

第10回は、イカ類最高ランクのテクニカル系ターゲット、マルイカ。

ゲストの〝きみコ〟さんは、人気アニメで数かずの主題歌を手がけるミュージシャン。

船釣り歴は5年で、シロギス、カワハギ、マルイカ、シーバス、タチウオ、ライトアジ、湾フグ、一つテンヤなどライト系の釣り物を中心に楽しんでおり、今回は中でもスキルアップしたいマルイカの釣り方のコツなどを宮澤さんに教わりたいとのこと。

相模湾腰越港の多希志丸へ釣行したのは4月13日。

二人は右ミヨシに並んで入り、6名が乗船して6時に港を離れた。

PROFILE

みやざわ ゆきのり

●1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。

釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Web で最先端の情報を発信する。

グローブライド・ダイワ社員。

Reader Angler

きみコ(きみこ)

●東京都在住

●船釣り歴=5年

●職業=ミュージシャン(nano.RIPE)

● 宮澤プロにマルイカの釣り方を教わりたいです!

キャラ系自作スッテで釣ってみます!

ブラックバスは様ざまなキャラクターを用いたルアーで爆釣することがあります。

マルイカスッテもルアーの一種なので、キャラクター効果を期待して『トイ・ストーリー』のウッディと、ラウンドワンのボーリングピンのフィギュアをベースにスッテを自作してみました。

これで爆釣間違いなし!(by 宮澤)

キャラ系自作スッテで釣ってみます!

▲釣れる気しかしません!

スッテのカラーをアレンジ!

市販のマルイカスッテに油性マジックやケイムラペンで色を塗ってカラーをアレンジしてみました。

たくさん釣れますように!(by きみコ)

釣行の写真

(上)ツートンカラーがイチ推しです!(下)ベースのスッテはミッドスッテです

シケが続いて3日ぶりの出船となったため、船長は目下の有力ポイントである城ケ島沖へ船を向ける。

途中、亀城根周りなどめぼしいポイントをリサーチしながらゆっくり船を走らせたが反応が見当たらない。

7時に城ケ島沖に到着。

ここでもリサーチが続いたが、8時過ぎに水深75m付近で反応をとらえて投入合図が出る。

直結仕掛けで着底と同時にタタキを入れ、ピタッと止めてゼロテンでアタリを見ていた宮澤さんがグイッと合わせて巻き上げる。

上がってきたのは胴長15cm級のマルイカ。

船下に大きな反応が出ている状態が続き、きみコさんと宮澤さんはゼロテンとタタキ、巻き落としを繰り返して粘り強く誘ったが、どうしたものか後が続かず移動となった。

回収した仕掛けのオモリを触るとヒンヤリ冷たい。

船長によると、海面の水温は16度前後と例年より高めだが、春は海底の水温が一年の中で最も低い時期に当たるため、温暖な潮を好むマルイカの活性が下がり乗り渋っているとのこと。

その後も水深70~80m付近で度たび好反応をとらえ、二人はタタキ、止め、巻き落としを繰り返して誘ったがアタリが遠い。

釣行の写真

▲ベテランがブランコ仕掛けで良型をキャッチ

釣行の写真

▲前半は苦戦も、沖揚がり間近に直ブラ仕掛けでマルイカをゲット

ゼロテンの〝止め〟のコツ

当日のように潮が速いときにゼロテンでしっかり仕掛けを止めるコツは、斜め上に竿を構えてタタキを入れ、水平くらいでピタッと止めます。

こうすると、船の流れに合わせて竿先を下げながらゼロテン状態をキープすることができます。

10時過ぎ、やや深い水深85mで投入。

ゼロテンでアタリを見ている宮澤さんが早々に巻き上げ、胴長10cmほどのムギイカをダブルで取り込む。

これに続いて右胴の間でもムギイカが上がる。

一方、きみコさんは懸命に誘うもアタリが遠い。

その様子を見ていた宮澤さんが、「今日は潮が速いから、ゼロテンでアタリを見るとき、しっかり仕掛けを止めきれていないのが乗りが遠い原因かもしれませんね」と言って釣り方のコツをアドバイス。

すると、教わったとおりに釣り始めたきみコさんがムギイカを取り込み、「宮澤プロのおかげです!」と満面の笑みを浮かべた。

次第に反応を探して潮回りする時間が長くなる。

水深70m前後で何度か流し、左舷でポツポツとマルイカが上がる。

二人はていねいに誘いと巻き落としを繰り返し、宮澤さんは秘策の自作スッテを試したが結果に結びつかず、13時に沖揚がりとなった。

釣果はムギイカ交じりで0~3杯。

宮澤さんはマルイカ1杯とムギイカ2杯、きみコさんはムギイカ1杯。

いい反応が出ていたが底潮が冷たすぎて乗り渋ったと船長は残念がったが、マルイカの最盛期はこれから。

ゴールデンウイークには底潮もぬるんで活性が上がり、釣り場も今より浅くなって存分にマルイカの乗りを楽しめるだろう。

釣行の写真

▲ ケイムラボディにパープルを塗りカラーをアレンジしたスッテでムギイカをキャッチ

釣行の写真

▲きみコさんは深場のマルイカ初挑戦。手巻きリールタックルでがんばりました

キャラ系スッテは……撃沈です

魚探に反応が出ていても、アタリが遠い乗り渋りの展開。

そんなときこそキャラクター系の自作スッテでマルイカを刺激すれば乗るはず!と自信を持ってトライしましたが撃沈……。

この日は模様もよくなかったので、次回は浅場で乗っている時期に再トライしてみます!(by 宮澤)

釣行の写真

▲当日マルイカが乗ったスッテはミッドスッテ30Sリフレクトのギョクロでした

読者アングラーの弁

深場のマルイカ初挑戦で本命はオデコでしたが、宮澤さんに教わった釣り方でムギイカが上がったのでステップアップはできたと思います。

宮澤さん、ありがとうございました!(by きみコ)

宮澤さんの釣行後記

魚探に反応がバッチリ出ているのにアタリが出ない典型的な乗り渋りの日になりましたが、集中して誘いと巻き落としを繰り返すきみコさんは立派でした。

次回は浅場で乗り始めたら一緒に再チャレンジしましょう!

船宿インフォメーション

相模湾腰越港

多希志丸

0467・32・4421

備考=予約乗合、6時出船。

ほかヒラメ五目へも出船。

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隔週刊つり情報(2023年5月15号)※無断複製・転載禁止

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