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乗っ込みカウントダウン 剣崎沖の動向に注目

隔週刊つり情報編集部

各地で乗っ込みへの期待が高まるこの時期、コマセダイファンが見逃せないエリアの筆頭格が三浦半島剣崎沖。

3月上旬から1kg前後を主体に3~4kg級も上がっており、数もいい日はトップで2ケタ近く釣れている。

剣崎松輪港の伝五郎丸で取材した3月9日は、剣崎沖の水深60~65mを狙い最大3kg級が浮上した。

ここ数年、剣崎沖の乗っ込みは水深60m台でお腹が膨らんだ大ダイが釣れ始め、徐々にポイントが浅くなり水深40m台でピークを迎える。

船長によると例年どおりサクラの季節に本格化するのではないかとのことなので、迎える4月は乗っ込み真っ盛りとなっているはずだ。

釣行の写真

▲ヤリトリはコマセダイ専用竿の弾力とドラグを生かして慎重に

コマセは詰めすぎないように注意

関東地区で乗っ込みマダイを狙えるポイントは数多いが、釣り場の広大さ、群れの大きさ、船の多さで最もスケールの大きなポイントは三浦半島剣崎沖ではないだろうか。

松輪瀬と呼ばれる広大な根はシーズンになると数多の遊漁船でにぎわう。

乗っ込みマダイのリサーチを兼ねた取材に伺ったのは、周年剣崎沖のマダイ狙いで出船している剣崎松輪港の伝五郎丸。

このところ良型のマダイが顔を出していて、3月7日の4kgを筆頭に3.5kg、3kgと良型が釣れている。

まだハイシーズンほどの釣れっぷりではないが、乗っ込みが近づいていることを感じられる釣果だ。

久しぶりに訪れた松輪港は、港入口から道路が舗装され駐車場がきれいに整備されていた。

出入口にはゲートが設置され、一日500円の料金で停められる。

エサや氷はかつては港内で購入できたが、現在は船宿で支払いを済ませ、船上で受け取るというシステムになっていた。

伝五郎丸の受付は港入口にある。

船宿で受付を済ませてから港の駐車場に車を停めたが、込み合う時期は先に駐車場に停めてから徒歩で受付に向かったほうがいいかもしれない。

大型船が2隻、3隻と並んで係留され、それぞれにぎやかな船上はさすが松輪という活気だ。

出船時間を迎え次つぎに船が港を出ていく。

取材時はまだ乗っ込みには早い時期で、群れが散在している状況だという。

港を出た各船は東へ南へと狙いの場所に散らばっていった。

伝五郎丸の鈴木長喜船長が選んだのは航程30分ほど、松輪瀬の東側の吉野瀬と呼ばれる場所だった。

釣行の写真

▲釣りごろ食べごろサイズの800g級のマダイ

本命ポイントでスタート

吉野瀬は乗っ込みシーズン本番になると数十隻の船が集まるマダイの超一級ポイントだが、この日は6隻ほどが近くを流すのみだった。

伝五郎丸では全長10mのハリスを基準にタナの指示が出る。

水深は66m、タナは海面から54mとのアナウンスがあった。

コマセダイの1流し目は常にチャンスだ。

ビシをタナに合わせ置き竿で待つ人、竿を上下しながら誘いを入れる人、リールから道糸を少しずつ引き出しながら落とし込みのアクションを入れる人、それぞれが思い思いの釣り方でアタリを待っている。

船で最初のアタリは私の竿にきた。

置き竿の穂先がストン!と突っ込み、竿を手にしてリールを巻くとグッ、グッと下に引っ張るマダイ特有の引きが伝わってきた。

ドラグは緩めに調整しているが、糸が引き出されるほどの引きではない。

時折突っ込む小気味よい引きを楽しみながら手巻きで上げてくる。

タモに収まったのは600gと小型だがきれいなマダイだった。

近くの船でも竿が曲がっている姿が見られた。マダイの活性はよいのかもしれない。

続いてのアタリを待つが、ここでサバが回ってきてしまう。

何人かが竿を曲げるが、マダイとは違った単純な引き、40cm前後のゴマサバだった。

朝は下げ潮が流れていたが、徐々に潮がたるみ始めるとエサ取りが多くなった。

エサを取られないようにタナを高めに設定して対応する。

指示ダナより下にタナを取るのはコマセダイではご法度だが、タナを上げる分には問題はない。

エサ取り対応に苦労しているうちに、干潮を迎えて潮が止まってしまった。

船長は吉野瀬から移動。

20分ほど走り、港の前の60mダチに着いた。

周りに船は見当たらず、伝五郎丸だけが流している。

しかしここもエサ取りが多く、船長の指示ダナは44mだったがエサ取りを避けるため徐々にタナを上げて40mでアタリを待った。

上げ潮でチャンス到来!

周りの人にアタリはなくマダイの活性はそれほど高くないようなので、コマセを詰め替えるインターバルを長めにする。

私の経験では春先の、とくに活性の低いときのマダイはなるべく長い時間待ったほうがよいと考えている。

とはいえ、単に長く待てばエサ取りにやられる確率も上がってしまうので、タナを上に取りつつ、コマセが完全になくなる(海底に沈む)タイミングを計りながら、なるべく長い時間で待つといった具合だ。

そして、私に2度目のアタリがきた。

今度は少しだけサイズアップしてキロ弱のマダイだった。

船長に高いタナで食ったことを伝える。

船長は、「潮が止まっていたけど上げ潮が流れてきました」という。

いよいよチャンス到来かもしれない。

次に右トモで大きく竿が曲がった。

型はかなりよさそうだったが、中層まで浮かせたところで竿からテンションが抜けた。

掛かりどころが悪く、ハリが抜けてしまったようだ。

船長も、「ここはおととい4kgが上がった場所です」と残念そう。

上げ潮が効いてマダイの活性が上がってきたようで、次いでミヨシの釣り人に派手なアタリがきた。

軟調の竿は根元からの曲がりを見せている。

慎重に浮かせてタモに収まったのは3kgの良型マダイだった。

この1枚を潮に食いは止まってしまったが、短い時間ながらも時合だったようだ。

結局、この日はトップで2枚と数こそのびなかったが、剣崎沖のポテンシャルを感じさせてくれる良型が顔を出し、今後への期待を感じさせてくれた。

例年ならサクラの花が開く3月下旬から乗っ込みシーズンに入る。

剣崎沖の乗っ込みの特徴は、広い根のあちこちに反応が見られるようになり、その中に5kgオーバーの大ダイが交じってくることだ。

盛期に狙う水深は40~60mで、水温の上昇とともに浮いた反応も多く見られ、高ダナで食うことも珍しくない。

今年はすでに18度台の温かい潮が沖から入ってきてあちこちで反応が見え始めているが、まだ水温の変化が大きくマダイの食いは安定していないとのこと。

船長の見立てでは、例年どおりサクラの季節に本番を迎えるのではないかとのことだ。

本号発売時にはちょうど盛り上がりを見せているかもしれない。

4月は大ダイを狙うチャンスでもあり、足を運んでみてほしい。

釣行の写真

▲小ぶりでも身に厚みがある

船宿INFORMATION

三浦半島剣崎松輪港

伝五郎丸

046・886・1534

備考=予約乗合、6時出船(1時間前までには受付完了を)

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