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大判狙いビッグチャンス 外房大原のヒラメ

隔週刊つり情報編集部

外房大原沖のヒラメ釣りは、近年では4月から閉幕までの1カ月あまりが最も大型のチャンスが高いとファンの間で大注目を集めている。

4月になると浅場メインに狙っていた船が沖の水深40~70mほどのポイントを狙うようになる。

この周辺に沖から大型が大挙して入ってくるのだ。

「多分、昔からここに入っていたけどだれも狙わなかったから知らなかったという感じじゃないかな」とは、外房大原港・長福丸の藤井俊輔船長。

釣り場の写真

ポイントは航程40分ほどの大原沖

7~8kg級もチャンス

特筆すべきはやはりそのサイズ。

4~5kg級が多く、7~8kg級も交じってくるという。

さらに数も船中40~50枚出ることもあるというから恐るべしである。

また、このポイントではマハタがよく交じるため一挙両得のチャンスでもある。

取材日は深場はまだ本格化しておらず試しで水深40~50mを狙った。

結果は6人でヒラメは7枚だったが小型は交じらずほぼ2kgオーバー。

そしてマハタは2kgクラスを筆頭に船中6尾と、どちらも本命と言っていいほどの食いを見せてくれた。

さらに翌日には7.2kgの大判ビラメが出ており、いよいよ始まりそうな気配。

今回はそんなこの時期からの大ビラメ狙いに絞った釣り方を解説していく。

タックルについては長福丸ではノーマルでもライトでも楽しめる。

竿は全長2~2.7m前後のヒラメ専用竿、ゲームロッドなど。

大型に備えいずれの場合も軟らかすぎず、バットパワーのあるものを選びたい。

リールは小型両軸か小型電動。

こちらはドラグ性能に優れたリールを選ぶこと。

ドラグの差で取れる、取れないが決まることもある。

道糸はノーマルはPE3~4号、ライトならPE1~2号。

オモリはノーマルで80~100号、ライトで40~60号。

使用するオモリはあくまで目安で、やりやすいように自分で調整してもいいそうだ。

糸が真っすぐに立たないときは重くすればいい。

仕掛けは大型狙いといっても普段使うものと同じでいいと船長は言う。

ハリスは6~8号が標準だが、不安な人は7~8号を使用する。

2m前後の短めの竿を使う場合、仕掛けのほうが長いと取り込みできないことがあるので、幹糸部分を詰めるかリーダーを道糸に直結して親子クレンサルカンに接続しておく。

船長はこれからの大型を取るために3つのカギがあるという。

それを順を追って解説していく。

釣行の写真

取材日の翌日に出た7.2kg(船長撮影)

ヒラメタックル

長福丸ではライトヒラメ竿やゲームロッドを使ったライトタックルで狙う人が多いという。

サイズがデカいので硬めの竿がおすすめだ。

リールの写真

リールはドラグ性能のいいものを選ぶと安心

大型を取る3つのカギ① エサ付けでアタリが変わる

エサはマイワシを使用する。

これはヒラメ釣りではどんな状況でも同じだが、とくに深場狙いでは正しいエサ付けがアタリの出方を大きく左右するという。

水深が深いため正しく真っすぐ泳ぐように付けないと、着底したときにエサがグッタリとしてアピールしてくれなくなってしまうのだそう。

「エサが落ちていくときにクルクル回るのはよくないですね。あとはウロコをなるべく落とさないように付けてください」

船長のエサ付けは、親バリは上アゴの奥の硬い場所の中央に刺し入れ、孫バリは腹側に打つ。

鼻掛けはイワシが回りやすく、親バリが目に刺さって弱らせてしまうので船長は上アゴ掛けを推奨。

水深が深いときは、極力エサのトラブルは避けたい。

根周りを狙う場合は根掛かりを防ぐために孫バリを背掛けすることがあるが、腹側に孫バリを打ったほうが親バリを打ってそのまま魚を持ち変えることなく付けられてよりスピーディーなエサ付けが可能になるという。

大型を取る3つのカギ② エンジン流しの釣りを理解する

大原沖では左右交互に流す横流しの釣りで狙うことが多いが、深場ではスパンカーを上げて風上に船首を向けて流すエンジン流しが多くなると船長は言う。

「エンジン流しのときは横流しのように仕掛けを引きずらないようにしてください」

エンジン流しのときに仕掛けを引きずってしまうとオマツリが多発するという。

こうなると自分だけでなくオマツリしてしまった人の釣るチャンスを奪ってしまうことになる。

このためエンジン流しのときは着底したら底を1m切って待つのが基本となる。

沖から大型が入ってくるので海底から離れている魚も多く、さらに高めの2~3mを狙ってもいい。

とくにマハタもほしい人は高めのタナ狙いが有効だ。

浮いた魚も多いようでこれらの魚に自分のエサを見つけてもらうためのアピールがアタリを出す重要なポイントとなる。

船長がすすめるのは、海底付近でしばらく待ってアタリがなければ10mほど巻き上げて、落とし直すという方法。

こうすることで落ちていくエサをアピールできるのと、よりエサを見つけやすくしてやる効果があるという。

「1枚釣った人がその後も連続して釣ることがありますが、これは落ちていくエサに反応しているからだと思います」

そして大型が乱舞するときはある面白い現象が起こるという。

「だれかしらが釣って常にエサが行ったり来たりしているようなときはヒラメの群れが船に着いちゃうんですよ」

これはコマセで狙うワラサ釣りでよくあることだ。

常にだれかがヒットさせて魚の活性を上げつつ、群れが散らないように海底にはエサもある程度存在させるとスイッチが入り船に群れが着く。

船中全体でこういった状態を作り上げることが重要で、1枚釣ったらすぐにエサを付けて投入すること。

自分にもチャンスがあるし、スイッチが入った状態をより長くキープできるのだ。

釣行の写真

アタリがなければ10mほど上げて再度落とす

大型を取る3つのカギ③ 巻き上げと取り込みの注意

スイッチが入った状態では、合わせどきに迷うようなことは少なく、いきなりひったくられるようなケースが多くなる。

竿が入り込んだら必ず大きく竿を持ち上げて合わせを入れること。

合わせを入れずにそのまま巻き上げるとハリ外れのバラシが多くなる。

合わせたら竿を起こし気味にして一定のペースで静かに暴れさせないように巻き上げる。

大原沖はウネリや波が高いことが多い。

船が持ち上がると糸がフケる。

ここでバラすことが多いという。船が持ち上がったら糸がフケないように素早く巻き取りテンションを回復してやることが重要だと船長は力説。

最後は取り込み。

5kgを超える大型はタモ入れでバラシが多くなるが、これはタモで追っかけてしまうから。

「必ず魚を見ながらタモに誘導してあげてください」

このとき仕掛けの長さが竿よりも長いと、海面にヒラメを出そうと竿を思いっきり持ち上げて、自分は天を見上げるような姿勢になってしまう。

これではヒラメを見ながらタモに誘導できない。

以上の3つのカギを理解して、大ビラメ釣りを楽しもう。

釣行の写真

食えば2kgはあった

釣行の写真

このポイントではマハタもよく交じる。こちらも良型に期待できる

魚の写真

この日はヒラメ、マハタはほぼ同数上がった

高級魚を簡単に味わう! お造り(塩コンブ和え)、バターポン酢ソテー

この時期のヒラメは想像している以上に脂が乗っていて何にしてもうまい。

今回、取材時に釣ったヒラメとマハタをお造りにしてみたが、中でもおすすめなのはヒラメの塩コンブ和え。

ヒラメを適当な大きさ(細切りでもOK)に切り、市販の塩コンブと和えるだけ。

30分も放置しておけばヒラメが適度に締まり、うま味もグッとアップ。

このままで酒のアテにも合うし、アツアツのご飯に乗せて食べてもうまい。

さらにお茶漬けも抜群!

大型のヒラメが釣れてお刺身は飽きた、という人におすすめなのがバターポン酢ソテー。

こちらもお酒に合うし、子供のおかずにも喜ばれる。

作り方は……

①皮付きの切り身に軽く塩コショウして少し置く。焼く前に軽く小麦粉をまぶしておく(なくてもOK)。

②オリーブオイル(サラダオイルでもOK)を熱したフライパンに入れ、皮側を下に切り身を並べる。皮目がこんがりしてきたら裏返して焼き上げる。身が厚くて時間がかかりそうなら白ワインや日本酒を入れて軽く蒸し焼きにしてもいい。

③魚に火が通ったらバター、ポン酢しょう油を適量入れて、フライパンを回して身全体に絡むようにする。

どんな作り方をしてもまず失敗しないので超簡単。

ヒラメのほかマダイ、ワラサなどもおすすめです。

船宿information

外房・大原港 長福丸

0470・62・0603

備考=予約乗合、4時半集合。ほかマダイ、ヤリイカへも

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隔週刊つり情報(2024年4月15号)※無断複製・転載禁止

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