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相模湾のタチウオ盛況 国府津沖の深場で空前の荒食い!

隔週刊つり情報編集部

相模湾でタチウオの爆釣が始まったことをご存じの方も多いはず。

取材した相模湾小田原早川港の坂口丸では2月下旬から専門船で深場のタチウオを狙って出船。

指幅3~4本級のタチウオが連日のようにトップ40~60本前後釣れている。

釣り場は港から航程20分ほどの国府津沖で水深は250m前後。

タチウオの反応は底付近に出ることが多いが、状況により底から少し浮いた180~200mや活性が上がると100~140mのタナでも釣れるという。

同船ではテンビン仕掛けのエサ釣りをメインにテンヤタチウオやジギングも便乗して楽しむことができる。

とにかくタチウオの群れは相当濃いのでもうしばらくは期待できるだろう。

釣行の写真

タチウオの強烈な引きを思いっきり楽しもう!

深場狙いに便利なキーパー

ロッドキーパーには第一精工のフリーラークやダイワのパワーホルダー速攻のようにホルダー部分が前に倒れるタイプがある。

この機能を使うと投入時に竿先が跳ねて道糸がバックラッシュすることが減る。

サミングする必要がないため両手が空くので仕掛けがタナに着く(200m落とし込むのには2分近くかかる)までに魚の始末や身の回りの整理をすることができる。

ロッドキーパーの写真

深場のタチウオのほかビシアジや沖イカ釣りでも便利な機能だ

相模湾小田原沖にオダモンに続くニューフェイス登場!?

春待ち遠しい2月下旬、突如として小田原沖でタチウオ釣れ出すという情報が届いた。

小田原沖?何かの気まぐれ?一過性のもの?と思っていたら、3月に入っても連日のようにトップ50本だ60本だ!とヒートアップするに至り、これはリサーチせねばと慌てて小田原早川港の坂口丸に取材をお願いした。

取材日は平日にもかかわらず好釣果続きとあって16名の釣り人が集まった。

坂口丸では基本的にテンビン仕掛けのエサ釣りメインだが、人数次第でルアー(ジギング)やテンヤでの釣り人も受け付けており、当日もミヨシの突き出しにルアーマン3名とテンヤの方1名が乗船していた。

ここからはメインのテンビン仕掛けのエサ釣りで使うタックルや仕掛け、釣り方を紹介していきたい。

仕掛けとエサの写真

テンビン仕掛けはハリス5号、タチウオバリ2/0、オモリ120号を使用。エサはサバの切り身

オモリ120号で統一 Hタイプのタチウオ専用竿にパワーのある電動リールで

坂口丸の指定オモリは120号とやや重め。

これは道糸の制限を緩くするため。

タチウオ釣りでは一般的にPE1.5~2号が推奨されるが坂口丸では沖釣りで使用頻度の高いPE3~4号でもOK。

竿はオモリ号数からビシアジ用やヤリイカ竿などの流用も見受けられるが、タチウオの小さなアタリをとらえ、その後の食い込みをうながす柔軟さを求めると、120号に対応するHタイプの専用竿か7:3調子のゲームロッドがベターな選択だ。

リールはシマノなら600番、ダイワなら200番クラスのハイスペック超小型電動がベストだが、アジ釣りやイカ釣りに使う小型電動でも構わない。

タチウオ釣りではオマツリなどによる高切れは付き物。

予備の電動リールもしくは道糸を持参したほうが安心で、テンビンやオモリも複数個用意したい。

同宿では仕掛けの制限も「迷惑がかからなければなんでも」と緩く、駿河湾沼津エリアの夜釣りで使われるようなタコベイト、ティンセル付きの2本バリ仕掛けの人もいる。

一荷で釣れることもあるが、おすすめは東京湾同様のシンプルな1本バリスタイル。

ハリを飲み込むくらい活性が高いので、チモトから10cmくらいをハリス14号、ほかをハリス4~5号にする逆テーパー仕掛けがとくにおすすめだ。

ハリス長は2mもあれば十分。

それ以上長くなるとオマツリや取り込み時にタチウオの歯で隣の道糸に触れて高切れの原因となるので注意しよう。

容量の大きな高出力バッテリーを使いたい

最近のハイパワー小型電動リールの性能を十分に発揮するためバッテリーの持参が望ましい。

なかでもリチウムイオンバッテリーは小型軽量高出力で、水深がある当地のタチウオ釣りではその優位性を大いに発揮してくれる。

ただ目下の入れ食い状態では巻き上げ回数が半端ではなく、200m以上の巻き上げを繰り返すことになるので、10A以上の容量がほしいところだ。

バッテリーの写真

深場でタチウオが入れ食いになるとバッテリーの消耗が激しい

タチウオの魚影濃厚 釣り場の水深は250m 主に底付近のタナを狙う

釣り場へ向かう途中、久保田忍船長に当地のタチウオについて聞くと、「釣り場は国府津沖で水深は250mくらい。タナは深いときで200~230m。浅いと170m前後だね。この場所はタチウオ釣りとしては今年初めてやり始めたんだけど、反応自体は前からあって定置網には時どき入っていたからタチウオがいるのは分かっていたんだよ。ただ釣りが成立するほどの反応ではなかったからやらなかったんだけど、今年は反応が濃いから始めたら釣れたってわけ。今のところ魚影も濃いし、活性も高いからタチウオ初心者でも十分お土産になるくらいは釣れてるよ」と教えてくれた。

釣り場までは航程20分。

小田原早川港から東の酒さ かわがわ匂川河口を越えてすぐの国府津沖で、西湘バイパスを走る車がはっきりと視認できる陸寄りのポイント。

ここで水深250mもあるとは驚きで、小田原や真鶴方面特有の急深地形のなせる業だ。

釣り場の写真

釣り場は岸から近い国府津沖の水深250m前後

投入すればほぼアタる 誘ってもアタらなければエサがないか、手前マツリ

釣り場に到着したもののなかなか投入の合図が出ない。

ようやく合図が出た1流し目はなんと空振りでヒヤヒヤしたが、少し移動した次投ではミヨシのテンヤやルアー組からアタり始めると、次第にエサ釣り組にもアタリが広がり、次つぎにタチウオが取り込まれるようになった。

釣り方に関しての船長の指示は、「ウイリーシャクリみたいに誘ってもいいし、電動のスロー巻きでもアタるよ。アタリが出てもすぐに合わせないで、竿先が引き込まれてから合わせるように」とのこと。

まだスタートしたばかりの同沖では手探り状態といった感じだが、基本的には他エリアと同様でいいようだ。

もちろん同じ誘いがいつでも通用するということは少なく、日によって時によって効果的なパターンを見付けるのはタチウオ釣りの難しさであり面白さだ。

私も竿を出して色いろと誘いのパターンを試してみたが、電動のスロー巻きをしながら海面に向けた竿先を20~30cm幅でスッ!スッ!とシャクリながらタナを探る電動シャクリがかなり効果的で、疲労度も少なくおすすめ。

ただタナが深いのでエサの動きを意識して通常よりはメリハリを付けてやったほうがいいようにも感じた。

アタリはスッ!とシャクリ上げたときにクッ!と竿先を押さえるように重みが加わる感じで出る。

ここではまだエサをくわえているだけなので、ややシャクリを優しくしてそのまま誘い続けていき、一段と重みが加わりグッグッグッ!と引き込まれたところで竿を立てて合わせを入れ、電動リールで巻き上げ開始。

巻き上げはかなり強気の高速巻きにしたが、ハリを飲まれてのハリス切れが1回あっただけ。

巻き上げ時間を短縮して手返しアップのためにも高速巻きがおすすめだ。

具体的にはマックススピード30の電動リールで巻き上げ開始時は24くらい。

スプールが太くなると徐々に巻き上げスピードが速くなるので、22、20と徐々に落とし、残り60mくらいからは18で巻いた。

巻き上げが遅いと時間がかかるだけでなく、オマツリのリスクも高くなるので強気の高速巻きを心がけよう。

エサさえ残っていればチャンスは3回 掛け損じても焦らずに

当日は「ここ数日で一番悪い」と船長が言う状況で、タナはほぼ一日中底中心。

海面から210~230mの反応が多かったが、よい日にはけっこうタナが上ずることもあるようで、「仕掛けを下ろすときはサミングしながら落とし込みのアタリも見たほうがいいよ」と船長。

「先週来たときは140mくらいで止められることも何回もありました」と言うエサ釣り師もいれば、「この前は70mまで浮いてフォールでアタってくることも多かったです」と言うルアーマンもいた。

浅いタナを見付けられればそれだけ手返しもよくなり、釣果アップにつながるから落とし込み中の道糸の出具合で反応をチェックするのがよさそうだ。

船長が「一番悪い日」と言っていたが、仕掛けを投入するすたびにほぼアタリが出るから目下の小田原沖はスゴイ。

タナを2往復させてアタリがなければ手前マツリを疑ったほうがいいくらいだ。

活性が高く同じエサを追いかけ続けるのか?

はたまた群れが濃く別のタチウオが食い付いてくるのか?

おそらくどちらもだと思うが、とにかく最初のアタリで掛け損ねても、二度三度とアタってくる。

とにかくエサさえ残っていればチャンスは3回あると思ってよいほど。

遊び心で同じエサで何本釣れるか試してみたが、かなりボロボロになったエサでも食ってきて3本以上釣ることも何度かあった。

ただ浅場のタチウオ釣りでよくやる掛け損なったときのシェイキングのタタキは深場のためほとんどエサが動かないのだろう、全く効果がなかった。

かようにアタリの多かった取材日、船長の言う「一番悪い日」というのは、タナが上ずらなかったこと、アタリが出てから食い込みまで時間がかかったことのようだ。

当日は170m前後でアタることもあったがほとんどが230m付近。

仕掛けの上げ下ろしに時間がかかりアタリの割には数がのびなかった。

また食い込むまでの時間もしかりで、もっと活性の高い日は一発で食い込むこともかなりあるようなのだ。

とはいえ釣果は65~110cmのタチウオが一人15~42本。

ルアーのトップは40本、テンヤの方も40本だった。

型はドラゴンサイズこそ出なかったものの、全体に良型中心。

指幅3~4本級がそろっていた。

「いつまで続くか? それはタチウオに聞いてよ(笑)。でも平塚沖がそうだったように最近タチウオ釣り場が増えているでしょ。小田原沖もそうなってくれるんじゃないかなって期待してますよ」と船長。

このタチウオフィーバーがより長く、そしてこの釣り場が来年以降も続くことを期待しながら見守りたい。

釣行の写真

2本バリ仕掛けにダブルで掛かるのは魚影が濃い証

釣行の写真

指幅3~4本級のタチウオが主体

釣行の写真

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