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中ノ瀬の浅場で狙える東京湾のシロギス好調

隔週刊つり情報編集部

東京湾の小物釣りで人気のシロギス。

味わうなら定番の天ぷらはもちろんフライや塩焼き、昆布じめなどどんな料理も美味だが、冬場は身にほんのりと脂が乗ってより一層おいしくなる。

東京湾奥羽田大師橋際出船のかめだやで取材した12月23日は中ノ瀬の水深15~20mを狙い、14~22cmのシロギスがトップ58尾。

平均30尾の釣果を得て全員大満足で一日を終えた。

今年は水温が下がらず安定しているため、もうしばらくは浅場で良型交じりの数釣りが楽しめそうだ。

釣行の写真

丸まる太った20cm級の良型もよく釣れた

沖釣りの入門魚として人気のシロギスは、簡単なだけではなく奥深さもあり、ビギナーからベテランまで楽しめる。
 
冬は例年なら水温が下がり、水深30m前後の深場へ移動する時期だが、目下のところ水温が12度台で安定していて中ノ瀬の水深20m前後が主な釣り場になっている。

釣れるサイズは18~20cmの丸まる太った良型主体で、冬場のシロギスは身にほんのりと脂が乗っていてとても美味。

ぜひとも釣りたてを食べてみたい。
 
12月16日、そのシロギスを狙って東京湾奥羽田大師橋際のかめだやへ向かった。
 
6時半に船宿に到着し、受付して船着き場へ向かうと船長が出船準備をしていたのであいさつする。
 
7時半、私を含めて7名のお客さんを乗せて出船。

50分ほどで中ノ瀬に到着。

「お待ちどうさま。それではやってみましょう。水深18mです」と船長からの合図で一斉に仕掛けを投入。

釣場の写真

当日の釣り場は中ノ瀬の 水深15~20m

知っ得! アンダーハンド キャストで狙おう

シロギス釣りは浅場、深場を問わず、軽くキャストするほうが釣りやすい。

広く探れるし、潮上にキャストすることで落ちていく糸が真っすぐになりオマツリを防ぐ。

投げ方は色いろあるが、船の上では安全のため、アンダーハンドでキャストするのがルールだ。

一荷釣りでスタート

開始早々、右ミヨシ2番の方が18cmほどのシロギスを一荷で上げる。

続いて右ミヨシの太田さんが20cm級のシロギスをキャッチ。

「ルアー釣りが好きで秋から何度かサワラ釣りに行ったんですが、まったく釣れませんでした。それで今回はアタリが多いシロギスで癒やされにきました。シロギスはおいしいですし、小気味いい引きが病みつきになります」と久しぶりに魚を上げてうれしそう。

左トモで2本竿を交互にあやつり、釣りまくっているのは常連の真次さん。

全長65cm、2本バリのテンビン仕掛けを使い、投入したら竿を置いてもう1本の仕掛けを投入。

続いて最初に投入した竿をサビいて竿を置き、後から投入した竿に持ち替えてサビく、これを繰り返して次つぎにシロギスを釣り上げ、一荷釣りも見せてくれた。

「仕掛けを短くすることで絡まりにくくなるので、その分手返しもよくなりますね」と言う間も常に竿先から目を離さない。
 
その真次さんと背中合わせで釣っている宮内さんも2本竿。

1本は置き竿、もう1本は手持ちで誘うスタイルで18~20cmのシロギスを連発。

「置き竿でもアタるし、手持ちで誘っているほうでも釣れていますよ。シロギス釣りが楽しめて、そのうえ良型も釣れれば大満足です」と一緒に来ていた2人の釣り仲間と喜んでいた。
 
10時過ぎにほとんどの人がツ抜けしたところでアタリが遠くなり、船長から竿上げの合図。

潮回りをして水深20mで再開する。

いいポイントに入ると船内のあちこちで18~20cmのシロギスが釣れ上がる。
 
この日最大となる22cmを釣り上げた太田さんは、「このサイズになると引きが強くて楽しいです。

胴つき2本バリ仕掛けをキャストしてズル引いて、ヨブに差しかかったら止め、小刻みに竿先を揺すって誘ったら食ってきました」と教えてくれた。
 
その後もアタリが途切れると船長はこまめに船を回す。

よいポイントに入るとアタリが連発するので小さな群れが点在しているような感じだ。

釣行の写真

当日最大22cmのシロギス。冬になっても深場に落ちることなく、今後も数、型ともに期待大

Tackle Guide

胴つき仕掛けは幹糸から直接枝スが出ている構造で、仕掛け絡みなどのトラブルが少なく、アタリがダイレクトに伝わりやすい。

潮が流れていれば仕掛けを止めていてもエサが底を引きずらずにシロギスの泳層を漂ってくれる。

仕掛けの写真

船宿仕掛けはテンビンと胴つきの2種類。オモリ15号

胴つき仕掛けで連発

午後から私も竿を出す。

当日は、太田さん以外はテンビン仕掛けだったが、私は夏の浅場以外では胴つき1本バリ仕掛けを愛用している。

ハリ数については1本のほうがエサ付けが楽だから。

「胴つき仕掛けは投げても絡まりにくいので、ビギナーにおすすめですよ」と船長。
 
アオイソメの頭を切ってハリに刺し、3cmほどにカットして投入。

着底し糸フケを取りオモリを動かさずにアタリを待つ。

潮が動いているのでハリスが潮になじみわずかに動いているはずと、海底の様子をイメージしているとココンと小さなアタリ。

巻き上げると定番ゲストのイトヒキハゼ。

その後も4連釣してしまう。
 
仕掛けを止めっぱなしだとイトヒキハゼに食われるので、誘い上げと落とし込みを行う。

1mくらいオモリを持ち上げてゆっくり竿を下げていく。

着底したら3~4秒ほど待ち、誘い上げで浮いたエサをゆっくり沈めてアピールさせる。
 
するとプルップルッとアタリが伝わってきたのでビックリ合わせをしたらスッポ抜け。

「冬はアタリがきても早合わせするとスッポ抜けることが多いので、ゆっくり聞き合わせて竿先が入り込んだら軽く合わせるといいですよ」と船長がアドバイスしてくれた。
 
急いでエサを付けて再投入。

同じように誘うとすぐにアタリ。

船長に教わったとおりに聞き合わせるとハリ掛かりして上がってきたのは18cmのシロギス。
 
釣れたときのイメージを忘れずにエサを付けて再投入。

同じように誘うとすぐにヒット!
 
先ほどよりも鋭い引きで楽しませてくれると思ったら20cm級のシロギス。
 
その後同サイズを3尾を追釣し、余裕が出てきたのでほかの釣り方も試したくなり、胴つき仕掛けのシャクリ釣りにトライ。
 
この釣りは10秒に1回くらいのペースで空シャクリを繰り返す釣り方。

オモリが着底して次のシャクリに入るまでの間にユラユラと落下するエサをシロギスが吸い込んでいるので、アタリを取らなくても次のシャクリが合わせになり自動的にハリ掛かりしてしまうのだ。
 
シャクリの間隔を探っているうちに8秒がベストだと分かってきた。

8秒間隔でシャクリを繰り返すと面白いようにシロギスが掛かり、15時ごろの沖揚がりまでに私もツ抜けすることができた。
 
釣果は14~22cmのシロギスを一人9~58尾。

釣り上げたシロギスは定番の天ぷらに。

ホクホク揚げたてのキス天にかぶりつき、妻と二人であっという間に完食。
 
東京湾のシロギスは冬も浅場で楽しめるので、小気味いい引きを味わいに家族や友人と出かけてみてはいかが。

釣行の写真

当日のトップは58尾。仕掛けはテンビン2本バリ

釣行の写真

小気味いい引きを堪能

船宿information

東京湾奥羽田大師橋際 かめだや

03・3741・1258

備考=予約乗合、7時半出船。別船はライトアジ、タチウオへも出船。JR蒲田駅まで送迎あり

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