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辰年の主役はやっぱりドラゴン 東京湾のタチウオ上昇中!!

隔週刊つり情報編集部

東京湾のタチウオがこのところジワジワと上昇している。

新年の状況では釣り場は湾奥の横浜沖周辺と定番の走水沖周辺に分かれており、各船思い思いのポイントを狙っている。

東京湾奥川崎の中山丸から出船した初釣りは本牧沖で反応をとらえ、100cm前後を主体にトップ18本(ルアーは22本)、半数近くの人がツ抜けするなどまずまずの初出船となった。

昨年は正月あたりから模様が急上昇した東京湾のタチウオ。

今後もしばらくは熱い駆け引きが楽しめそうだ。

令和6年 タチウオ釣りの福男 石川さん

タチウオ釣りの福男は、筆者の隣で釣っていた大田区の石川さん。

筆者がメーターオーバーのタチウオを掛けて取り込むとき、糸が流れて魚が隣のほうへ泳いだと思った次の瞬間、石川さんの道糸にタチウオの歯が当たってしまいプッツン!

ああ、ごめんなさい。

タチウオ釣りではたまにあるトラブルとはいえ、テンビン一式ロストは痛いはず。

「いやあ、仕方ないです」と快く許してくれた石川さんに感謝を込めてカレンダーを贈呈。

釣り人の写真

ご迷惑をおかけしました

今年の干支は「辰」、それにピッタリの初釣りはタチウオしかないでしょうと、ドラゴン級タチウオを求めてやってきたのは東京湾奥川崎の中山丸。

初出船の1月2日、混雑を予想し5時半に船宿へ着くと、すでに駐車場では何台かの車で釣り支度の最中だった。

普段はタチウオ乗合、ライトアジ乗合を出しているが、年末年始はタチウオが人気のためタチウオ船のみの出船だ。

この日はエサ釣りの船2隻にルアー船1隻とフル稼働。

常連さんらのみならずグループ客も多く訪れて、桟橋は初釣りらしい殷賑を極めていた。

船の写真

仕立も含めて3隻出しと大盛況の初釣りだった

釣行の写真

中山丸はテンビン専門

ピンポイントのタナを狙う

中山勝之船長に新年のあいさつをし、「新年らしいイベント(松飾り、御神酒、港口で旋回とか)ないの?」と聞いたが、うちはそういうのしないよ(笑)との答え。

しかし、船のトモに盛られたお清めの塩からは新年らしいすがすがしさを感じる。

出船時間になり、朝日に向かって船は進んだ。

朝焼けの房総半島から太陽が顔を出す、無風でベタナギ、いい釣り日和だ。

「近場から反応を探していきます。オモリは60号にしてください」のアナウンスがあった。

いつもの年なら冬場のタチウオといえば走水~観音崎沖の50~70mダチが主なポイントになるのだが、今年は川崎~横浜沖と湾奥に群れが入っている。

ベイブリッジを横目にしながら船は南下し、横浜港を過ぎたあたりで反応をキャッチしたようだ。

「タナは上から取ります。タナは狭いので道糸のマークで正確に合わせてください。上から35mでやってください」

中山丸のタチウオはピンポイントの指示ダナだ。

冬のタチウオはエサを積極的に追いかけてはこないので、反応があるタナにピッタリ合わせ、ジックリと誘いを入れて待つという釣り方が有効になる。

オモリを35mまで落として止める。

仕掛けが馴染んだころ合いで竿をシャクってエサを動かしたら、また止めてアタリを待つ。

止めておく時間は5~10秒だ。

アタリがきてもそのまま待つ。

コツン、コツンと竿先を揺するアタリが続き、やがて竿先が引っ張り込まれる、ここが合わせのタイミングだ。

それだけ待つとタチウオがエサを飲み込んでしまうことも多いが、逆テーパー仕掛けがハリス切れを減らしてくれる。

冬の時期だからこそ逆テーパー仕掛けが有効なのは、この釣り方と関連している。

ハリ掛かりしたタチウオの引き、というか踏ん張り方は力強い。

非力な電動リールだと巻き上げられないこともしばしばだ。

船上に抜き上げられるタチウオは良型ぞろいで、指幅4本サイズがアベレージ、メーターオーバーも珍しくない。

釣行の写真

肉厚の良型がそろう

ONE POINT ADVICE 逆テーパー仕掛けの効果

中山勝之船長がこの時期のタチウオに推奨する逆テーパー仕掛け。

ハリスは4号と細めを使いアタリを出やすくし、ハリの近くは14号の太いナイロンを使うことによりタチウオの鋭い歯によるハリス切れを減らす効果を狙っている。

低活性時のタチウオは、エサを十分に食い込ませてから合わせる。

ゆえにハリが飲み込まれることも多いが、逆テーパー仕掛けは冬の時期により効果的な仕掛けと言えるだろう。

仕掛けの作り方など疑問があれば遠慮なく船長に尋ねてみよう。

釣行の写真

逆テーパー仕掛けがおすすめ

肉厚ぞろいに無我夢中

「反応が底に着きました、タナを39mにしてください」「反応が浮いてきました。36mに合わせて」と船長のアナウンスは小刻みに、そして頻繁に変わる。

船宿によっては「32~40mの間を探って」というように釣り人自身がタナを探すスタイルもあるが、中山丸はみんなで反応にピンポイントで合わせる釣り方だ。

これはタチウオの警戒心が強い時期には効果的だ。

しかしそれよりも、タチウオ釣りに慣れない人でもタナさえキッチリ合わせればアタリが多くなるというメリットが大きいと思う。

「アタリがない人は仕掛けをチェックしてください。結びが悪いと食いが落ちますよ。分からない人は聞きにきて」と船長。

仕掛けの長さ、太さ、結び方などが釣果に直結する。

かつて筆者もハリの結び方を船長にダメ出しされ、それを修正したとたんに爆釣した経験がある。

入れ食いとまではいかないが、アタリは続く。

何よりもサイズが素晴らしい。

肉厚ボディのメーター級が数多く、これなら5本も釣れば食べるに十分。

型がよければ引きもいい、途中で降り出した雨も気にならずタチウオ釣りに没頭していった。

船は朝から本牧沖に留まりあまり移動していない。

近くには南本牧のガントリークレーンが見える。

いつの間にか周りには多くの船が集まっていた。

川崎、横浜、千葉と湾奥のタチウオ船が大集合といったところだ。

金沢八景や横須賀の船が見当たらないのは、走水沖で釣っているらしい。

年が明けて冬タチウオの本命ポイントでも食い出したようだ。

年初の釣りは、いつもより4時間ほど早めの沖揚がりになる。

初日の釣果は3隻の高低で4~22本。

120cmを超える大型も交じって、ドラゴンイヤーの滑り出しとして申し分なしの初釣り。

私も10本とツ抜けを達成、サイズがいいのでクーラーはズッシリと重かった。

帰港後、船宿からお年賀で久寿餅が配られた。

言わずと知れた川崎大師の名物。

家内はタチウオよりも久寿餅を喜んでいた。

現在は本牧沖の良型タチウオを狙っているが、今後は走水沖、観音崎沖でも好釣果が聞かれるはずだ。

ちなみに昨年は年が明け直後からグングンと釣果がのび始めた。

東京湾の冬タチウオはこれからが本番だ。

釣行の写真

東京湾のタチウオはこの冬も盛り上がりそうだ

釣行の写真

状況で走水方面も狙う

タチウオ釣りのアレ 初釣りは高尚でありたいものだが・・・

初釣りといえば、子どものころに読んだマンガ「釣りキチ三平」のシーンが思い浮かぶ。

一平じいちゃんの家に帰省した三平が、元旦の雪のなか、竿をかかえて初釣りへ向かう。

そしてヤマメを1尾釣っただけで納竿、「初釣りは欲を出さない、一尾釣れば十分なんだ」といったことを話すシーンだ。

なんとカッコいい、高尚ではないか。

私もそんなスマートな初釣りをしよう、本命を1本釣ったら涼しい顔をして竿を納めよう。

余った時間は写真を撮って回ればいいではないか。

そう出船前は考えていたのだが、タチウオの引きは超楽しいし、エサだけかじられると激熱くなるし、結局納竿まで竿を出して釣り続けてしまった。

除夜の鐘を聞いたあとなのに筆者の煩悩は消えていないようです。

釣り人の写真

アタリのあるタチウオ釣りほど面白いものはない

船宿information

東京湾奥川崎 中山丸

044・233・2648

▼備考=予約乗合、出船6時45分。タチウオ船でのジギングは人数限定で受付(予約時に確認)。ほかライトアジ乗合へも出船

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隔週刊つり情報(2024年2月1号)※無断複製・転載禁止

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