初釣りはマダイ!と決めている人は多いことだろう。
釣ることができれば「今年はいい年になりそう」なんて思えるし、一年最初の運試しにもなる。
そこで今回選んだのは、富士山を眺めながらのマダイ釣り、ということで相模湾茅ケ崎港、ちがさき丸のコマセダイ船に乗船。
事前情報では「厳しいかも」とのことだったが、朝イチから美ダイが姿を現した。
曇天から雨模様で富士山を拝むことはかなわなかったが、後半にはワラサのフィーバータイムもあって大いに盛り上がった。
今後は深場で大ダイがおもしろくなる。
新年の営業初日から多くの釣り人が詰めかけた
出典:
今年の初釣りに選んだのは相模湾のコマセダイ。
一年の計は元旦にあり、じゃないけれどまずはマダイの姿を拝みたいという釣り人は多いはず。
相模湾茅ケ崎港のちがさき丸にもそんなファンが多く押し寄せ16人での出船となった。
米山茂明船長に話をうかがうと、年末最後の出船日はマダイが船中1枚だったとか。
その代わりにワラサが活発にヒットしたという。
まずはマダイの顔を見られれば、という少し厳しそうな状況での出船となった。
航程10分ちょっとの茅ケ崎沖の水深65m前後、通称「アパート」と呼ぶポイントでスタート。
タナは海面からで53mで待つように指示がある。
海底は基本は砂地で、魚礁と根の際を流していくイメージ。
仕掛けはハリス3号8mが基本だが、ある程度長くしてもいい。
開始早々に本命ヒット
ポイントにはちがさき丸含めて3隻の僚船がいた。
風は緩やかな北東風で、潮は東から西に流れているようで、船がある程度流れてポイントを通過すると、順繰りに潮上に船を移動させて再び流していく。
移動するのは根や魚礁の上にくる前だそう。
そんな中、もう少しで移動するという直前に左舷大ドモでヒット。
上がってきたのは1kgクラスの美しいマダイだった。
朝日を浴びて富士山をバックに、といきたかったが残念ながら富士山は雲の中。
マダイの顔を見られるか船長も心配していたが、開始早々に本命が出て一安心。
ある程度流すと再び流し変えていく。
そして次は左舷胴の間で1kg弱がヒット。
その直後に船中1枚目を釣った左舷大ドモの藤枝さんが同級を釣り上げた。
さらに右舷トモから2番目のお客さんも1kg級を上げる。
ヒットするのは移動するちょっと前に集中していると仲乗りさんが教えてくれた。
ちょうどいいポイントに入るのだという。
筆者もある程度撮影が済んだので、右舷胴の間で竿を出させてもらうことに。
しかし食うタイミングに合わせて誘いをかけたりするが食う気配がない。
そして、次のチャンスタイムに突入すると、左舷トモから2番目で当日最大の2.2kgが上がった。
この潮の向きだと左舷やトモ寄りが有利になっているようだ。
そして西側にいる僚船が移動するたびにヒットして数枚を追加。
10時を回ったころに船長から深場で大ダイを狙ってみましょう、とアナウンス。
少し走ってやってきたのは水深100m前後のポイント。
開始からほどなくして筆者の隣の人にヒット。
突っ込み具合からしてマダイのようだったが海面近くまで元気よく引き続けた。
上がったのは丸まるとした1.5kg弱のメスのマダイで、見るからにおいしそうだった。
隣の人にヒットしたからまだチャンスはあると粘るもヒットには至らず。
結局、深場ではこの1枚に終わった。
水深100mでも食った
出典:
令和6年マダイ釣りの福男 藤枝敏雄さん
藤枝さんはマダイバリ7号、ハリスはシーガーグランドマックス2.5号を使用して、置き竿で静かに待つ釣り方に徹していた。
船が流れてポイントに入るタイミングで誘いをかけて食わせ、2枚のマダイを釣り上げた。
ハリス長は8mを使用した
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ラストはワラサに沸く!
正午ごろに「ワラサを狙ってみましょう」と港から近い水深35m前後のポイントへ移動。
各自、ハリスを5号以上にチェンジする。
開始してほどなく、左舷ミヨシでのヒットを皮切りに左舷で順番にヒット。
写真を撮り終えて自席に戻り、竿を持ち上げようとしたところでズドン!
引きを竿でためて糸を出さないようにして引き寄せ、仲乗りさんの差し出すタモに入ったのは4kg近いワラサだった。
その直後に再びヒットもオマツリでハリス切れ。
その後も連続ヒットするがハリス切れ、ハリ外れの連発で、ヒットした数の半分も上がらなかった。
船長によれば釣れるワラサが大きくブリクラスもいるとのこと。
ハリスは最低でも6号以上、ハリは13~14号程度を使うほうがバラシが少ないそう。
1時間ほどワラサ釣りを楽しんで沖揚がりとなった。
この日はマダイ0~2枚、ワラサ0~2本だったが、翌日はワラサがトップ5本でゼロは1名だけだった模様。
ワラサは水温次第だが、マダイは今後、深場メインに狙っていくとのこと。
相模湾のマダイは深場で大型が出ることが多く熱いシーズンだ。
ブリサイズも回遊しているそうでバラシも多かった
出典:
4kgオーバーの良型ばかりだった
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マダイ釣りのアレ ニトリル手袋で冷たさ緩和
最近、冬の釣り場で多く見かけるのがニトリル手袋。
ヒラメ釣りではとくに使用者が多いが、コマセダイにもおすすめ。
厳冬期に冷たさから手を守ってくれる。
付けエサを付けたりハリを結んだりもできるスグレモノ。
使い捨てでリーズナブル。
今年の冬はコレで決まり!
船宿information
相模湾茅ケ崎港 ちがさき丸
0467・86・1157
▼備考=予約乗合、6時半出船。ほかアマダイ、アジ、根魚五目などへも
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隔週刊つり情報(2024年2月1号)※無断複製・転載禁止