読者アングラーをゲストに招いて、釣り方や仕掛け、エサなどを一緒にあれこれ試しつつ、楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「釣りは楽しく真剣に!」。
第6回は冬の好期を迎えて各地で盛り上がっているヒラメ釣り。
ゲストの三山さんは、一つテンヤマダイやカモシ釣りのヒラマサ、ヤリイカ&スルメなど様ざまな釣りをこなすベテランアングラー。
中でも一番大好きなのがヒラメで、今回はこれまで使ったことがない孫バリなしの1本バリ仕掛けで釣ってみるとのこと。
そんな三山さんとヒラメを楽しく真剣に狙うべく、宮澤さんが用意したのが上写真のルアーや切り身エサ。
ヒラメのエサは通常生きイワシだが、風や潮任せで船を流していく横流しなら、ルアーや切り身エサが潮を受けてユラユラと踊り、ヒラメを誘惑するはず……とのこと。
Reader Angler
三山正孝(みやままさたか)
千葉県在住
職業=自営業
船釣り歴=35年
大好きなヒラメを宮澤プロと楽しく真剣に釣ってみたいです!
PROFILE
みやざわ ゆきのり
1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。
釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Web で最先端の情報を発信する。
グローブライド・ダイワ社員
ミノー系のルアーとサンマの切り身で釣ってみます!
今年はイワシエサが不足しているとか。
イワシが足りないときの代わりにルアーやほかのエサで釣れないものかと、今回用意したのがミノー系のルアーとサンマの切り身です。
ルアーはサーフで実績がありますし、山口県へ遠征したとき知り合った元漁師の船長によると、当地の引き縄漁ではサンマの切り身エサでヒラメがバリバリ釣れるとのこと。
それなら、横流しで船がいい感じに流れるときなら勝機があるはず!
桜井丸はオマツリしなければ自由に楽しませてくれる船宿なのでチャレンジしてみます!(by 宮澤)
1本バリで勝負します!
ヒラメ仕掛けは親孫式しか使ったことがありませんが、孫バリを打つとイワシエサが弱りやすいのが気になっていました。
そこで今回は1本バリで釣ってみます。
負担が減ってイワシが元気に泳げばアタリが増えるかも!(by 三山 正孝)
12月3日、茨城県鹿島新港の桜井丸へ。
当日は茨城エリアのヒラメ釣り場が全面解禁したばかりの週末とあって満船2隻出しの大盛況。
6時に出船し30分ほどでポイントに到着、水深20mでスタートとなった。
まずは二人とも様子を見るために通常の仕掛けとイワシエサで釣り始める。
開始間もなく船内各所で1kg前後のヒラメが上がり、三山さんが800g級、続いて宮澤さんも1kg級を取り込み幸先がいい。
三山さんは早々に1本バリ仕掛けにチェンジ。
するとこれが当たった。
再投入してすぐに1kg級を掛け、続けて同級をキャッチ。
その後はアタリが遠くなると移動して、水深20m前後のポイントを右舷、左舷交互に横流しで狙っていきながら船内ポツポツとヒラメが上がる。
宮澤さんはオマツリを避けるため、仕掛けが払い出す流しでイワシエサの代わりにルアーを付けて狙ったがアタリが遠い。
続いてサンマの切り身も試したが反応がないと言う。
移動して仕掛けが船下に切れ込む流しに変わると、宮澤さんは再びイワシエサに戻して1kg級を釣り上げ、「やっぱり生きイワシは強いですね!」とご満悦。
一方、三山さんは1本バリに替えて連チャンした後はアタリが遠かった。
![釣行の写真]()
▲ヒラメ初挑戦でナイスサイズ
出典:
10時過ぎ、20分ほど走って水深40m付近の魚礁周りに移動。
ここは根掛かりしやすいとのことで、三山さんは大型を狙って底から2mほど上げた高めのタナで待つ。
するとこれが的中してヒット!
強い引き込みをドラグを効かせてかわしながら浮かせたのは4kg級の大判ビラメ。
解禁間もない魚礁周りにヒラメがたまっていたのか船内バタバタッと1~3kg級が上がり、イワシエサで釣っていた宮澤さんも2kg級をキャッチ。
しかし、しばらくすると食いが一段落してアタリが遠のく。
その後は転々と移動を繰り返してポツリポツリの拾い釣りが続き、二人は1kg級をそれぞれ追加。
宮澤さんは、仕掛けが払い出す流しで粘り強くルアーと切り身エサを試したが結果に結びつかず、11時過ぎに沖揚がりとなった。
釣果は0.6~4kgヒラメが一人0~5枚。
三山さんはトップで5枚、宮澤さんは4枚。
先日のシケで底荒れしたのか食いが渋かったと船長は残念がったが、その後はトップが規定数の10枚に到達する日も見られ1月も大いに期待できそうだ。
![釣行の写真]()
▲1本バリで食わせた4kg級、お見事!
出典:
![釣行の写真]()
▲2kg級をゲット!やっぱりイワシエサは強かった
出典:
今日はダメでも次回があるさ!
ヒラメを4枚釣りましたが、食ったのはすべてイワシエサでした。
ルアーとイワシの切り身はノーヒット……トホホ。
当日は横流しでしたが潮や風の具合が今一つで船があまり流れなかったので、ルアーも切り身エサもアピール不足だったのかも。
風が強く船がどんどん流れて仕掛けがたなびく状況なら違う結果が出たかもしれません。
ともあれ、どんなことも現場で試して始めて見えてくることもあります。
ルアーの種類(船があまり流れないときはソフトルアーが効きそうな気が……)やサイズをあれこれ試しつつ再チャレンジ決定です!(by 宮澤)
読者アングラーの弁
最初の1枚は親孫バリ仕掛けで釣りましたが、あとの4枚はすべて1本バリで掛けました。
1本バリは、イワシがほとんど弱らず元気に泳いでましたね。
ヒラメはエサの死角になる後方から食い付くと言われているので、アタリのあとエサをしっかり食い込むまで、いつもより慎重に長めに待って、強い引き込みで合わせるように心がけました。
孫バリなしの1本バリ仕掛け、マイブームになりそうです。
宮澤さんにもおすすめします!(by 三山 正孝)
宮澤さんの釣行後記
三山さんは、シーズン中は月に3~4回のペースで通うヒラメフリーク。
この日は7打数5安打の高確率でヒラメを掛けたとか。
さすがです!
エサの付け方やタナの取り方、誘い方など勉強させてもらいました。
1本バリ仕掛けもよさげでしたね。
またヒラメ釣りでご一緒しましょう!
船宿INFORMATION
茨城県鹿島新港 桜井丸
0299・94・2206
▼ 備考=予約乗合、出船時間は電話確認。
ほか一つテンヤマダイ、ルアー、マダコへも出船
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隔週刊つり情報(2023年1月15号)※無断複製・転載禁止