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[宮沢幸則の令和も釣りは楽しく真剣に!2(第5回)]エサ取り名人との駆け引きをガッツリ楽しむ!色んな竿を試してカワハギを釣ってみた。

隔週刊つり情報編集部

読者アングラーをゲストに招いて、釣り方や仕掛け、エサなどを一緒にあれこれ試しつつ、楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「釣りは楽しく真剣に!」。

第5回は宮澤さんが大好きなカワハギ釣り。

ゲストの加藤茜さんは、2年ほど前に船釣りを始めてからカワハギ釣りにどっぷりハマったカワハギフリーク。

竿は宮澤さんと同じく極鋭カワハギAIR・SFを愛用しており釣り方のコツなどを教わりたいとのこと。

PROFILE

みやざわ ゆきのり

1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。

釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Webで最先端の情報を発信する。

グローブライド・ダイワ社員

Reader Angler

加藤 茜(カトウアカネ)

埼玉県在住

職業=会社員

船釣り歴=2年

カワハギ釣りにハマってます。

大好きな宮澤プロに釣り方を教えてもらいたいです!

他魚種用の硬軟3種の竿で釣ってみます!

カワハギ釣りのタックルの要はズバリ竿。

カワハギ専用竿はたくさんありますが、数を競うトーナメントでなければ、ほかの釣りで使っている好みの竿で楽しむのもありです。

そこで今回はスタンダードなカワハギ専用竿、ライトマダイなどで使っている軟調のゲームロッド、ゼロテン用のマルイカロッド、ヤリイカなどで使っている硬めの汎用竿と、それぞれ硬さや調子の違う竿を試してカワハギとの駆け引きをガッツリ楽しもうと思います。(by 宮澤)

竿を持った宮澤さん

▲全部の竿で釣って竿頭もいただきます!

一方、今回宮澤さんが用意したのが上写真の竿。

エサ取り名人とも呼ばれるカワハギを硬軟様ざまな竿で釣り、アタリからハリ掛かりに持ち込むまでの駆け引きを楽しむという。

アサリエサの締め具合を変えてみます!

アサリエサを塩や添加剤で締めるとき、どれくらい締めると一番いいのかいつも悩んでます。

そこで今回は、生のまま、チョイ締め、ガッチリ締めたアサリをそれぞれ試して釣ってみます!

どれが一番いいのか分かるくらい釣れますように!(by 加藤 茜)

加藤さん写真

▲カワハギはどれがお好き?

南房洲ノ崎栄ノ浦港の早川丸に釣行したのは11月12日。

18名が乗船して6時に出船、15分ほど走って到着した館山沖の水深25mで開始となる。

早川元樹船長によると、館山沖では今のところ根から少し離れた平場を回遊するカワハギを狙っているとのこと。

宮澤さんは、まずはスタンダードなカワハギ専用竿で釣り始めると、すぐにアタリがきて20cm級のレギュラーサイズを抜き上げ、続いて加藤さんも同級を釣る。

これに続いて右胴の間で25cm級、そのお隣さんも同級と良型連発。

宮澤さんも再投入するとすぐに20cm級を釣り、船内では20~25cm級のカワハギがポツポツ上がりなかなかいい出足。

しかし、好事魔多し。

宮澤さんは次投もすぐにアタリがきたが掛けられず、仕掛けを上げるとハリが全部取られていた。

サバフグが回ってきたようだ。

その後は反応が途切れるとすぐに潮回りという展開が続いていく。

宮澤さんは、移動後の1投目は船下に仕掛けを下ろして誘い、アタリがなければ回収。

続いて仕掛けをキャストして、リフト&カーブフォールで誘って活性の高い魚を船下に寄せてから釣る作戦で、次つぎにカワハギを上げる。

「ヒットパターンはつかんだので、次の竿に替えてみます」と言ってゲームロッドにチェンジ。

船内ではカワハギがポツポツ上がり、右ミヨシでダブルも。

しかし、加藤さんはアタリはあるがトラギスやキタマクラが続いて苦戦している。

釣行の写真

▲釣り場に着くまで談笑していた二人が竿を出した途端に真剣モード

釣行の写真

▲宮澤さんに釣り方のアドバイスを受けた直後に良型ゲット

「今日はエサ取りが多いからチョイ宙がいいですよ」と言って宮澤さんがアドバイスした釣り方は次のとおり。

10cmほど底を切って(チョイ宙)、4~5回竿先を小刻みに上下させ、チョイ宙で数秒止めて待つ。

続いて仕掛けを持ち上げ、竿先を小刻みに揺さぶりながら誘い下げていき、チョイ宙で数秒止めて待つ。

この一連の誘いを数回繰り返して反応がなければ、仕掛けを上げてエサを確認し再投入する。

「食うときは、誘って止めた瞬間にアタリがくるから竿先に集中してください」

アドバイスどおり竿先を小刻みに揺さぶって誘いチョイ宙で止めた直後、加藤さんの竿先がカツカツッと小さくたたかれた。

「きました~!」

上がってきたのは23cmとまずまずサイズの本命。

「こっちもきたよ!」

続けて宮澤さんにヒット!

軟調タイプのゲームロッドが深い弧を描き、上がってきたのは25cm級の良型。

食い気のある群れが回ってきたのか、続けて二人は20cm級を上げる。

宮澤さんはロッドをマルイカ竿にチェンジ。

チョイ宙で誘うとすぐにアタリがきて同級のカワハギを釣る。

ここが時合と見た宮澤さんは、すぐに竿をヤリイカ釣りなどで使用している硬調汎用竿に交換。

キャスト&カーブフォールで食い気のある魚を船下に寄せ、チョイ宙で誘い20~25cm級を次つぎに上げる。

やがて食いが一段落して潮回り。

その後は転々と小移動を繰り返し、ポツポツ拾い釣りが続いて12時半に沖揚がりとなった。

釣果は16~26cmを一人1~17枚。

宮澤さんはさすがのトップで17枚、加藤さんは7枚。

当日は食い渋り気味で数がのびなかったと船長は残念がったが、カワハギの本格シーズンはこれから。

水温が下がり群れが固まればさらなる釣果アップも望めるだろう。

釣行の写真

▲カワハギ釣りが大好きな宮澤さん、当日はテンション高めでこのドヤ顔!

ロッドは硬軟それぞれ面白い!

関東でカワハギ竿といえば先調子が定番ですが、関西方面ではタイラバロッドなどで楽しむ人も多いように、軟調ゲームロッドは引き味を楽しめました。

ゼロテン対応のマルイカ竿は短めで誘いのストロークがちょっと足りない感じですが、竿先が近くて目感度が抜群なので釣っていて楽しいですね。

通常はヤリイカで使っている硬調汎用竿は竿先もガチガチですが、チクチクとしたカワハギ特有のアタリが手感で取れるので積極的に誘ってアタリに掛ける釣りが楽しめました。

ロッドの調子は硬軟ともに甲乙付けがたく、それぞれの釣り味を楽しめました!(by 宮澤)

読者アングラーの弁

最初は3本バリ全部に生のままのアサリエサ、次はチョイ締め、続いてガッチリ締めと、締め具合を変えたアサリを付けて釣ってみました。

当日は全般に魚の活性が低かったのか、生のままのアサリが一番食いがよかったのですが、アタリが連発した時合ではガッチリ締めのほうが掛かりがよかった気がしました。(by 加藤 茜)

釣行の写真

▲宮澤プロ、色いろご指導ありがとうございました!

宮澤さんの釣行後記

加藤さんは、今シーズンあちこちのカワハギ大会でお見かけしていますが、基本のエサ付けや手返しの所作はバッチリです。

当日の前半はエサ取りに苦戦していましたが、チョイ宙のコツをアドバイスした途端に釣り上げる飲み込みの早さに驚きました。

またカワハギ釣りでご一緒しましょう!

船宿INFORMATION

南房洲ノ崎栄ノ浦港 早川丸

0470・29・1095

▼備考=予約乗合、出船時間は電話確認。

ほかヤリイカへも出船

船宿INFORMATION

▲早川元樹船長(中央)

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隔週刊つり情報(2022年12月15号)※無断複製・転載禁止

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