9月23日に三浦半島三崎海外港の伊三郎丸へライト深海根魚五目釣りに出かけた。
この釣りにもだいぶ慣れて、長い仕掛けの扱い、魚が食う間も感覚的に分かってきたつもりで今年の3月に大釣りをしたのはよい思い出だ。
ただそれ以降、なぜか結果が伴わなくなっている。
欲しがり過ぎなのかほころびが生じたこの流れを軌道修正したく、今日の心がけは「1尾を大事に」、そう自分に言い聞かせて準備を済ませた。
準備が整った5時半に離岸、30分ほど走り6時ごろポイントの城ケ島沖に到着。
朝イチは広く魚の食いダナを見たいので7本バリ仕掛けで探る。
船長から「水深210m、タナは海底から1.5m。だんだん浅くなっていきます」とアナウンス。
仕掛け着底後、10m巻き取り底ダチを取り直してタナに合わせる。
何度かタナを取り直すとアタリ。
しかし竿先の上下が激しくサバっぽい。
サバが付けエサを動かしクロムツ(ムツ)のアタリを誘発することもあるので少し待ってから巻き上げに入ったが1投目は不発。
周りではクロムツが取り込まれていて下バリに食っている模様。
仕掛けチェックが重要
次の投入は5本バリにした。
2投目の流しも同じ筋。
ロッドキーパーに掛けたまま指示ダナに合わせ、誘い上げからスッと落とし込むと、船の揺れでまた竿先が持ち上がるタイミングでグングンッと竿先をたたくようなクロムツっぽいアタリ。
まずは深追いせず巻き上げに入る。
仕掛けをたぐると一番下のハリに30cmほどのクロムツが食っていた。
続く流しも同様のパターンで1尾追加、やはり下バリに食うので多点掛けを狙うのは難しくコツコツと積み重ねる。
ややあって、同行の先輩が3点掛けを決める。
私は1尾だけだったが、クロムツのアタリだったのだろう。
上から2本目、3本目のハリスがチモトから切られていた。
活性が上がってきた雰囲気なのでここが稼ぎどき。
切られたハリスを結び直して次の投入。
オモリを軽く放り投げ、竿を手に取りリールを見ると仕掛けが落ちていない。
思わず「えぇ?」と声が出てしまった。
テンションがない仕掛けをたぐり寄せると、オモリ側の幹糸が切れていた。
おそらく下バリに付いたクロムツの歯が幹糸に当たっていたのだろう。
仕掛けのチェックはハリだけでなく、幹糸にも気遣いが必要だった。
やはりこの流しは周りの方は2点掛けなどで魚を取り込んでいた。
次に備えて新しい仕掛けを並べながら「そういうところだよ」と反省。
実は時合中にも1回やらかしており、それがボディーブローのように釣果に響いてくるのだ。
後半は難しくなったが周りが釣れない中で私だけ釣れた流しもあり、チグハグ感は否めないが、1尾を大事に扱うことでなんとなく復調の兆しは見えてきた気がする。
次回釣行への反省点が浮き彫りになったところで12時の沖揚がりを迎えた。
この日のトップはクロムツ12尾、次いで11尾、10尾、私は8尾でほぼスソに近いが、平均してよく釣れた一日だったと思う。
自分はやはり時合でのつまずきが響いていたのだと実感するのであった。
持ち帰ったクロムツは最近ハマっているアクアパッツァ、定番の炙り刺しで堪能。
交じりのオアカムロは皮目の脂の層が厚くプリッとした食感で甘く大変美味であった。
乗船MEMO
三浦半島三崎海外港 伊三郎丸
046・882・1443
▼備考=予約乗合、5時半集合、集まり次第出船。仕立船受付中(要確認)
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隔週刊つり情報(2023年11月1号)※無断複製・転載禁止