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秋の使者がやってきた!イナダ&カンパチ絶好調

隔週刊つり情報編集部

今夏は相模湾にイナダの姿が見られず心配されたが、8月下旬になってようやく回遊してきて一気にスタート。

その後もカンパチ交じりで続々と新群れが入り、あの心配は何だったんだというほどの絶好調が続いている。

取材した平塚港の庄三郎丸では、40cm級交じりでいい人50本前後に35cm前後のカンパチが20~30本交じることもあり、ちょっとしたお祭り騒ぎのようになっている。

釣り方はオモリ40号のライト五目で、子供やビギナーはもちろん、だれにでも手軽に強烈な引きを体感できる。

仕掛けや釣り方も色いろで、思わぬ大物の可能性があるのも五目釣りの魅力。

この釣りを体験して沖釣りにハマるという人も多く、お子さんや友人を誘ってぜひ出かけてみよう。

昔も今も青物にはバケ!

イナダやカンパチの青物回遊中はバケ仕掛けが圧倒的に有利と言える。

バケを使った釣りは、かつては手で直接渋糸をたぐって釣っていたことからカッタクリ釣りと呼ばれていたが、現在は竿でシャクる釣り方に。

バケは日による当たり外れが大きい。当たりバケを使った人だけ入れ食い、ということも珍しくないほどバケは重要だ。

バラフグ、ハモ、ナマズなどその種類は多く、水色などにより当たりバケは変化する。

バケは使った後も水にさらして塩抜きして乾燥して保管すれば何度も使える。

INFORMATION

相模湾・平塚港 庄三郎丸

0463・21・1012

▼備考=土日祝日は予約乗合。

6時出船。

キハダ・カツオ、ルアーシイラへも

釣行の写真

▲ライトルアーも同船可能

平塚の庄三郎丸は、アミコマセを使ったライト五目をいち早く始めた船宿だ。

そのターゲットは多彩で季節によって主役が変わる。

これからの秋シーズンにはイナダを始めとして、カンパチ、ワラサ、ヒラソウダなどの青物が主役になる。

釣り方の基本はアミコマセとウイリー仕掛けを使ったコマセシャクリ釣りだが、状況によって仕掛けを替えることにより、様ざまな魚種を狙えるのもこの釣りの楽しさの一つだ。

ポイントは港から10分足らずの近場から、小田原~佐島沖にわたる相模湾一帯で水深は15~40mが中心になる。

定置網周り、根周り、カケ上がりなど底の形状も多彩で、それぞれの場所で釣れてくる魚種が異なる。

釣行の写真

▲これからどんどん良型も増えていく

状況に応じた仕掛けセレクトを

竿はライトゲームロッドとして市販されている全長2m前後、コマセの振り出しが楽な7:3調子が使いやすい。

使用するコマセカゴはちびライトまたはライトFLの30~40号なので硬さはMかML、オモリ負荷表示は30~80号の竿がよいだろう。

リールは小型両軸にPE2号の道糸を巻いておく。

小型電動を使うのもよいが、一日手持ちで誘う釣りのため軽量なリールが疲れにくくて使いやすい。

ドラグは使用ハリスの太さに応じて調整しておく。

①基本の3本バリ仕掛け

仕掛けは3本バリ仕掛けが基本で、枝バリ2本がウイリーバリ、先バリが空バリでこれにオキアミを付ける。

この仕掛けでマダイを始めアジ、イサキ、ハナダイからイナダまで多彩な魚を狙える。

②青物用2本バリ仕掛け

秋のイナダ回遊シーズンは太めのハリスの2本バリ仕掛け(青物五目仕掛け)をおすすめしたい。

枝バリがウイリーバリ、先バリが空バリの2本バリで、クッションゴムは付けない。

青物回遊時に3本バリをすすめない理由は、すべてにイナダが食ったときに2号では切られやすいということと、ソウダガツオの回遊時に3本バリに全部ソウダが食ってくると仕掛けが傷みやすいことが理由だ。

イナダはハリスの太さはあまり関係なく食ってくるので、5~6号ハリスで強引にヤリトリしたほうが手返しよく数をのばせるし、ワラサが食ってきたときも太ハリスだと取り込みやすい。

③バケ仕掛け

さらに秋シーズンに効果的な仕掛けとしてバケ仕掛けがある。

バケとは魚皮を使った擬餌バリのことで、海中でバケを引っ張り上げることで小魚の動きを演出できる和製ルアーといった仕掛けで、イナダ狙いに効果を発揮する。

また、カンパチが回遊しているときには、バケばかりに食ってくることもある。誘い方は、ウイリー仕掛けとバケ仕掛けとでは若干異なるが、それについては後述する。

④落とし込み(食わせサビキ)仕掛け

落とし込み仕掛けが効果的な日もある。

落とし込みとは、まずはサビキ仕掛けに小魚(ウルメイワシなど)を食いつかせ、そのまま放置してフィッシュイーター(青物やヒラメ、根魚)に小魚を食わせる釣りだ。

通常のサビキより太いハリスで作られている。

竿とリールはどの仕掛けでも共通でよく、状況に応じて4種類の仕掛けを交換して使うことが、好釣果を得るポイントと言えるだろう。

3種類の釣り方で狙う

釣り方は仕掛けによって3つに大別できる。

ウイリー仕掛け(タイ五目、青物五目)、バケ仕掛け、落とし込み仕掛け、それぞれの釣り方は図を参照されたい。

ウイリー仕掛けの釣り方がライト五目の基本になる。

船長の指示ダナが海面から25~18mだった場合、25mまでビシを下ろしてから誘いを開始する。

シャクる↓止める↓待つ、の繰り返しで18mまで誘い上げる。

これを2回繰り返したら、一度回収してコマセを詰めて再投入、という手順となる。

誘い方のコツは、ビシの動きにメリハリをつけるのがポイントで、止めた後に「食わせの間」を作ることを意識しよう。

この「食わせの間」の長短により、魚の食いが変わるのもこの釣りの面白さだ。

マダイ狙いには長めの待ちで、先バリのオキアミエサを食わせるようなイメージ、ハナダイ狙いは短めの待ちで、ウイリーバリを止めた直後に食わせるイメージ、と誘いのリズムや待ちのインターバルを色いろ変えてみよう。

バケ仕掛けの釣り方はウイリー仕掛けと似ているが、シャクって止めた後の待ち時間は取らなくてよい。

止めた後すぐにリールを巻きながら竿先を下げる短い時間が「食わせの間」になるからだ。

バケが小魚のようにスーッ、スーッと上に向いて泳ぐ動きをイメージして誘うようにする。

船長はウイリー仕掛けとバケ仕掛けと両方のタナを教えてくれるが、バケ仕掛けのほうが探る範囲が広いのが特徴だ。

バケ仕掛けの場合、それを追って浮いてくる青物を狙うため、高いタナまで誘い上げる場合が多い。

とくにカンパチは海面近くまでバケを追ってくることもあることを覚えておこう。

ウイリー仕掛けもバケ仕掛けもアタリがあったら即合わせを入れてリールを巻く。

大きな合わせは必要なく、竿を軽く立てるくらいの合わせで十分だ。

落とし込み仕掛けの場合、釣り方は異なる。船長がベイト反応が出ているタナを教えてくれるので、そこに合わせる。

「上から20m」の指示であれば、道糸を海面から20m出して止める。

「底から2m」の指示であれば、オモリを底に着けてから2m上げる。

タナで軽く竿を振ってコマセを出して、小魚(ウルメイワシなど)が食うのを待つ。

サビキに掛かった小魚をそのまま放置しておくと、小魚が青物などに襲われて竿先がバタバタするが、すぐには合わせず、竿が大きく引き込まれるまで待ってから竿を立てて巻き上げる。

落とし込みは、ベイト反応があるときでないと効果がない。

ベイト反応が出たときは、船長から「サビキを持ってる人は落としてみて」とアナウンスがあるので、サビキ仕掛けはいつでも出せるように準備しておこう。

ベイト反応が出ている場所でも、バケ仕掛けやウイリー仕掛けで釣ることも可だ。

ここらは好みで使い分けよう。

また、本稿では詳細は割愛するが、小アジや小カマスなどが釣れた場合は、それを泳がせての大物狙いも可能だ。

泳がせ釣りをする場合は、船長にひとこと断ってから道具を下ろすようにする。

潮の具合などによって、泳がせ仕掛けを出せないときもあるためだ。

気を付けたい注意点

最後に、意外に見落とされがちな注意点を3つあげておきたい。

①コマセを出し過ぎないこと

コマセカゴは下の隙間は閉め切って、上の窓が調整できるものは3分の1くらい開くように調整する。

上げたときにコマセが少し残っているくらいでちょうどよい。

レンタルは最初からこのように調整されているが、自前のコマセカゴの調整が分からない場合は、船長に確認してもらおう。

この釣りはコマセを出し過ぎるとウイリーバリへの食いが悪くなるという特徴がある。

②近隣の人に大物が掛かったときは自分の仕掛けをいったん巻き上げよう

ワラサなどが掛かると糸を引き出し疾走する。

糸が出ているときはオマツリしにくいが、巻き上げ途中に魚が横に泳ぐと周りの仕掛けを巻き込んでオマツリすることが多い。

急がば回れの格言のように、周りの人がいったん仕掛けを上げてやればオマツリによるタイムロスを防ぐことができる。

③コマセのおかわリは桶ごと持つこと

この釣りでは桶の中にザルを置き、ザルの中にアミコマセを入れる。

コマセがなくなれば船の前に自分で補充しにいくのだが、このときに桶とザルをセットで持ち歩いて、コマセの汁がこぼれないようにしよう。

ザルだけ持って、コマセの汁をポタポタと垂らして歩くと他の人の荷物を汚したりしかねない。

また、コマセの汁を海に捨てるときも船が停まっているときに行うようにしよう。

船の走行中にコマセの汁を捨てると、風で飛んで他人にかかったりするためだ。

ささいなことだが、これら3点に注意を払えば快適な釣りが楽しめるはずだ。

4種類の仕掛け、3種類の釣り方について説明したが、どの仕掛け、釣り方を選ぶかは基本的に釣り人の自由なのがライト五目だ。

仕掛けや釣り方を色いろと変えながら楽しんでもいいし、1種類だけの仕掛けと釣り方を一徹に通してもかまわない。

自分に合ったスタイルで楽しめるのもまたライト五目の魅力だと言える。

釣行の写真

▲35~~40cmクラスだがダブルで掛かれば引きは強烈だ

釣行の写真

(上)イナダはオキアミエサ、カンパチはバケに好反応(下)やっぱりカンパチはカッコいい

釣行の写真

(上)こちらは珍しいスマガツオ。ソウダ、本ガツオも交じった(下)ハナダイ(チダイ)も釣れた

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隔週刊つり情報(2023年10月15号)※無断複製・転載禁止

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