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相模湾のキハダ・カツオ

隔週刊つり情報編集部

良型カツオでスタートを切った相湾のキハダ・カツオ。

8月中旬になるとキハダの出現率が徐々に高まり新たな局面を迎えている。

相模湾福浦港のよしひさ丸で取材した8月17日は港から東へ30分ほど走った真鶴~小田原沖でナブラを発見、トリヤマの下でカツオやキメジが海面を割って跳ねる姿に船上の熱気が高まる。

群れを追いかけ一流し1投のハイテンポな展開で、コマセ釣りは20m、エビングは20~40mのタナを狙うと2~4kg級のカツオ、3.5~8kg級のキメジが釣れ上がる。

当日はほかにコマセ釣りでキハダがヒットするも海面バラシ。

しかし2日後の19日には同船で今シーズン初となる23.7kgのキハダがエビングでキャッチされた。

相模湾に続々と新群れが来遊している今がチャンス!

手堅くカツオを狙うもよし、状況でカツオとキハダを攻め分けるのもよし、エビングで挑むのもよし。

9月前半を想定したエビングの道具立てや基本釣法などを紹介する。

レンタルタックルでエビングにトライ!

よしひさ丸ではエビングのレンタルタックル(ストレートテンビン&200~250gのメタルジグ付き)を2セット用意している。

ソフトルアー2個付きの仕掛けも船で購入できるので、エビングにトライしてみたい方におすすめしたい。

仕掛けの写真

船長特製エビング仕掛け (ソフトルアー2個付き)

釣行の写真

8月19日にレンタルタックルを使用し、 エビングで23.7kgのキハダと12.3kgのキメジを釣り上げた(写真提供:よしひさ丸)

キハダ・カツオの最新の状況

相模湾のコマセキハダが日に日に上向いてきた。

開幕直後は食い渋っていたが8月中旬になるとコマセに慣れてきたようで、手堅く釣れるカツオ主体にキメジも交じり、20~25kg級のキハダもポツポツ釣れ始めた。

シーズン初期のキハダ、カツオの群れはイワシやシラスなど小魚を追って主に水深30m以内の浅いタナを遊泳している。

目下はこの浅いタナを回遊するキハダ、キメジ、カツオが交じった群れの進行方向に先回りして海面下15~30mを狙って投入を繰り返す「追っかけ」の展開。

8月17日、相模湾福浦港のよしひさ丸へ。

台風後の出船のため、群れを探すところからスタート。

まずは東へ移動してパヤオ(浮き魚礁)を目指すが、30分ほど走ると小田原~真鶴沖でキメジとカツオのナブラを発見。

海面下20mのタナを狙い、2~4kg級のカツオがトップ5本、3.5~8kg級のキメジが船中4本上がった。

ほかにもコマセ釣りでキハダが掛かったが惜しくも海面でバラシ。

船団の中で回転灯がついた船もあり、エビングで20kg級のキハダが無事に取り込まれたかと思えばサメの襲撃にあった船もあり、いずれにせよキハダは確認できた。

この日からしばらくは小田原~真鶴沖に船団が形成され、良型カツオを主体にキメジ交じりの釣果が主流の中、20~25kg級のキハダを上げる船もあった。

よしひさ丸もそのうちの一軒で8月19日、仲乗りの二見拓実さんがエビングで23.7kgのキハダと12.3kgのキメジを釣り上げた。

取材時の釣況からも分かるとおり、ほとんどの船が20~25kg級のキハダ、15kg以内のキメジ、2~4kg級のカツオと、サイズが異なる魚が混在する群れを狙っている。

今後は群れの動向次第で東へ西へと漁場が変わることはあるものの、引き続き「追っかけ」の釣りになると予想される。

そして、迎える9月以降は流し込んで群れを迎え撃つ「流し込み」のケースも増えてくるだろう。

キハダの最新の状況が分かったところで、次からはエビングについて紹介していく。

釣行の写真

コマセ釣りで5kg級のキメジを2本キャッチ

釣行の写真

今年のカツオは3~4kg級の良型主体

エビングタックルはスピニングが定番

キハダが小魚の群れを追って回遊するシーズン前半はコマセへの反応が鈍く、エサ釣りでカツオやキメジは釣れているのに、キハダらしき反応が船下を通過してもなかなかアタリが出ない場合がある。

そんな状況でキハダに効果絶大なのがエビング。

「コマセに反応が鈍いときはエビングでキハダが釣れる」という認識が広がり、エビングを始めるエサ釣り師も増えてきた。

チャレンジするならまずはタックルをそろえる必要がある。

竿はエビング専用ロッドや、全長6~7ft前後(1.8~2.1m)のヒラマサ対応のジギングロッドを使う。

大きなシャクリが可能で強いバットパワーが魚を引き上げてくれる、8ft(2.4m)前後のマグロ対応キャストロッドでもOK。

リールはPE5~6号が300m以上巻ける大型スピニングリールで、サイズは10000~14000番が目安となる。

ちなみに取材したよしひさ丸では、ヒラマサ対応のジギングロッドとマグロ対応のキャスティングロッドにそれぞれ10000番のリールをセットしたタックルを1組ずつ用意している。

仕掛けはエビング用の40~45cm前後のストレートテンビンに200~250gほどのロングタイプで後方重心のメタルジグをスプリットリングで接続する。

ジグのカラーはシルバー系の実績が高いようだ。

ハリスはフロロカーボン22号前後、2.5~3mが基準でハリスは強化チューブを被せて深海結び。

アタリが遠いと長くする場合もあるが、絡みやすくなるのでおすすめしない。

ハリはキハダ専用環付きバリ18~22号やムツバリ2/0を坂本結びで結ぶ。

このサイズのハリは浮力があるエビング用のソフトルアーを2個付けしてもバランスがよく、フトコロの幅が広いためハリ掛かりもいい。

チモト部分のハリスにはケイムラチューブを通すと耐久性が上がるのでおすすめ。

ソフトルアーはエビング専用のダイワ「エビングスティック」や「DRスティック」が定番で、サイズは3.5inがメイン。

カラーは2個付けにする場合、定番のケイムラを軸に、ブルーやピンクなどを組み合わせる。

ワンピッチジャークで指示ダナの範囲を下からシャクリ上げる

エビングの釣り方はシンプルだ。

よしひさ丸ではたとえば、「コマセは20m、エビングは20~40mを探ってみてください」と船長からコマセとエビングで指示ダナが分けてアナウンスされる。

コマセの指示ダナのみ伝えられる船では、アナウンスされたコマセ釣りの指示ダナより20m下に仕掛けを下ろし、指示ダナの上限までシャクリ上げて探るのが基本となる。

仕掛け絡みを防ぐため、投入は軽く振り込んで落とし、下まで沈めたら数秒止めて、ハリスを潮になじませてからシャクリ始める。

ジギングロッドの場合は竿尻を脇挟みし、1シャクリにつきハンドル1回転のワンピッチジャークが基本となる。

長めのキャスティングロッドで大きくシャクるときは、竿尻を下腹に当てて竿先を海面に向け、竿を体にグイッと引き寄せてシャクリ上げ、一呼吸置いて竿先を元の位置に下げつつハンドルを2回転させてラインを巻き取る。

海中で踊ったソフトルアーがフワッと漂うときにアタリが出ることがほとんどなので、シャクリから次のシャクリまでに食わせの間となる止め(1秒以内)を入れるのがコツだ。

今回の取材時のようにキハダとカツオの群れが混在する場合は、指示ダナの範囲はキハダ狙いで比較的ゆっくりなシャクリで誘い、指示ダナの上限まできたら、カツオ狙いに切り替えてシャクリを早くして逃げ惑う小魚を演出し、さらに10m上まで探ってみてほしい。

アタリがきたら強く合わせる。リールのドラグはあらかじめ3~4kgに調節しておき、ヒット後に魚が疾走したら走るだけ走らせる。

魚が止まったら竿を起こして寄せ、続いて竿を下げながらラインを巻き取るポンピングを繰り返して巻き上げる。

竿を起こすときにドラグが滑る場合は、滑らなくなるまで徐々にドラグを締めていく。

ここまで読んでエビングに興味を持ったら、レンタルタックルや仕掛けが充実しているよしひさ丸でトライしてみはいかがだろう。

分からないことがあれば高橋船長や仲乗りの二見さんが親切ていねいに教えてくれるからビギナーでも安心だ。

釣行の写真

エビングでカツオをゲット

釣行の写真

キハダはハリス20~22号4.5mがおすすめ

釣行の写真

カツオはハリス16~18号3mが使いやすい

I N F O R M A T I O N

相模湾・福浦港 よしひさ丸

0465・63・3884

▼備考=予約乗合、5時20分集合、集まり次第出船。コマセ五目へも出船

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隔週刊つり情報(2023年9月15号)※無断複製・転載禁止

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