猛暑日が続く8月18日、メダイ狙いで東伊豆宇佐美港の嘉丸へ向かった。
夏休みでやってくる孫たちに新鮮な魚料理を振る舞おうと気合十分で挑んだ。
3時半に到着すると、明かりの灯った船上で6名のメダイファンが準備していた。
私は空いていた右舷ミヨシ2番に入る。
4時前に出船し、航程50分で宇佐美南沖のポイントに到着。
船長から、「水深170m、タナは底上15m」とのアナウンスで開始。
メダイはコマセに素早く反応する習性があり、指示ダナで濃密にコマセを振るのが効果的という。
座席に用意されたコマセ用のオキアミを船宿貸し出しのコマセカゴに半分ほど詰め、2本バリ仕掛けにイカタンを付けて投入。
着底後、底上12mまで一気に巻き上げ、そこからコマセを2回に分けて振り出し、指示ダナに合わせて待つ。
最初の流しでは船中で30cm級のクロムツ(ムツ)が上がっている。
釣り開始から30分後、ようやく私にもアタリ。
すぐに合わせようとすると、「今、合わせちゃダメ」と隣のベテランさん。
メダイのアタリは小さくクンクンと竿先を震わせ、直後一気に竿を絞り込むらしく早合わせは禁物とアドバイスをいただいた。
合わせを入れず竿先をじっと見ていたが、アタリがなくなり意気消沈していると、その様子を見ていた船長から、「もう魚は掛かっているから巻き上げていいよ」と一言。
訳も分からずリールを巻いてみると、確かに何かが掛かっている。
巻き上げ途中の引き込みもなく浮上したのは35cmのクロムツ。
おいしいゲストとあって、ひと安心。
2投目はコマセを振り、竿をロッドキーパーに置いた途端にアタリ。
今度は30cm級のクロムツ。
さらに3投目も同サイズのクロムツを取り込んだ。
船中最後にメダイゲット
周りに目を向けると、左舷胴の間の常連さんの剛竿が海面に突き刺さっている。
駆けつけた仲乗りさんのタモに収まったのは2kg級のメダイ。
これを皮切りに船内のあちらこちらでメダイが上がり、私以外の全員が本命を手にした。
食いが一段落したところで移動、水深175mにて再開。
このポイントはカケ上がりのようで、水深が155mまで浅くなったら潮回りして流し直す。
すると私に今日一番の大きなアタリ。
メダイ特有の断続的に続く強烈な引きを楽しみながら浮かせたのは1.6kgのメダイ。
型は小さいが、船中唯一のメダイボウズを脱出してホッと胸をなでおろす。
その後の流し変えでクロムツを2尾追加。
沖揚がりまで残り1時間、底潮が速くなり水深170mにもかかわらず、道糸が230m超も出てしまう状況となった。
これではメダイを釣るのは難しいと判断した船長は、五目釣りへの転進を告げ、東へ15分ほど移動し仕切り直しとなる。
このポイントでは30cm級のオキメバルに同サイズのアカイサキ7尾を追釣し、10時半に沖揚がりを迎えた。
釣果は1.6~2.5kgのメダイが1~4尾。
30~40cmのクロムツが3~8尾、20~35cmのアカイサキが4~7尾。
ほかに3.5kgのマダイやオキメバル、カンコ、アヤメカサゴ、ゴマサバなど。
お楽しみの釣魚料理は、メダイを刺身とフリッターに。
クロムツは刺身、炙り刺し、煮つけと多種多様に味わった。
なかでも一口サイズにして揚げたフリッターは孫たちに大人気。
大人たちは皮の焦げ目も香ばしいクロムツの炙り刺を肴に晩酌を満喫した。
宇佐美沖のメダイ、強烈な引きとおいしい肴を味わいたい方におすすめです。
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隔週刊つり情報(2023年9月15号)※無断複製・転載禁止