PR

会員登録(無料)

ログイン

[出会いを求めてフラリと釣行。カマちゃんの船宿探訪(第39回)]大判ビラメを求めて 千葉県最東端の犬若へ

隔週刊つり情報編集部

「4時までに港に集合してくださいね」と電話口のおかみさんから告げられ、早朝3時半過ぎに犬若港に到着すると、すでに明かりが灯る2隻の船があった。

受付もスタンバイされていて、おかみの智恵美さんと若おかみの千恵さんが早くに到着したお客さんを出迎えている。

釣行の写真

こんな食べごろサイズが朝から釣れまくった

2隻の船で操業する家族経営の船宿

「ずいぶん早い時間から支度してるんですね」と、おかみさんに声をかけると、「うちはお父さんが早起きでね」と笑う。

その早起きのお父さんが大川進船長。

孝進丸の大船長で小さいほうの船、2号船を担当している。

そして、大きいほうの船、1号船の担当が進船長と智恵美さんの長男で若おかみ千恵さんの旦那さんである大川文博船長。

孝進丸は2隻の船と二代の夫婦で切り盛りする家族経営の船宿。

文博船長のお爺ちゃんに当たる亡き大川孝三船長が、進船長が小学校3年生のときに起業したのが孝進丸の始まり。

孝三船長の「孝」と進船長の「進」の2文字を取って孝進丸と名付けられた。

孝進丸の三代目、大川文博船長は昭和54年生まれの43歳。

進船長と智恵美さんの間の二男二女の長男として、ここ犬若で生まれた。

今日に至るまでの経歴を伺うと、地元の高校を卒業後、家業である遊漁船業への進路を選択し、3~4年ほど進船長の船で仲乗りとして修業した後、船長になったと話す。

本人は船長として独り立ちするまでのヒストリーを淡々と話してくれたが、荒海となることもある太平洋の大海原で操業し、かつ人の命を預かる仕事であるゆえ、実際は人知れぬ厳しい指導を父から受けたのだろう。

孝進丸では、文博船長のデビュー当時も2隻の船を所有していたが、祖父が操業していた船ではいささか古かろうと18年ほど前に船の新造に踏み切った。

それが白のボディにピンクのラインが鮮烈な第1孝進丸。

18tの大型船で、釣り座が広く、釣り心地抜群の船である。

800馬力のエンジンを搭載し、18mlほど離れたアカムツの漁場、犬吠埼沖へも快適に航行する。

現在、孝進丸で周年のターゲットにしている魚種はヒラメとアカムツ。

孝進丸を度たび訪れるという釣り人の言葉をそのまま借りれば、「釣れる魚がデカい、数も釣れる」ということで、いずれの釣り物も大人気なのである。

釣行の写真

年内一杯はヒラメで出船

当たり前の入れ食いでスタート

そんな孝進丸へヒラメ釣りの取材に出かけたのは8月初めのこと。

ベタナギに恵まれ、気持ちいい夏日和の中での取材となった。

港が間近に望める犬吠埼沖の水深18mからスタートすると、あっちでズキューン、こっちでギュギューンと竿が絞り込まれ、時には4人同時に、あるいはあちこちでとヒラメがヒットして、船中お祭り騒ぎの入れ食い模様でスタートした。

そんなわけだから、開始から1時間ばかりでトップの方は5枚を数え、あっという間に船中全員オデコなし。

カメラ片手に歩き回る私の置き竿にも勝手にヒラメがヒットしてくるほど。

いやはや、ここはヒラメの桃源郷か!?

朝のポイントで釣れ上がったサイズは1~1.5kg級が中心で、大きなものは2kgほど。

「ここ数日、小型も交じるようになってきてしまったのですが、最近はこんな具合です」と、この釣れっぷりが当たり前のように船長は話す。

しばらくの爆釣シーンを楽しんだ後は、ポイントを小移動して型狙い。

潮流れ不足が相まってアタリ数が減ってしまったものの、朝のポイントよりは明らかに大きなヒラメが取り込まれた。

2.8kgを筆頭に2kgオーバーのヒラメを数枚交じえながら良型多めにポツポツと釣れ上がり、4~12枚という釣果で納竿となった。

帰港してみれば、2号船は最大3.5kgを交えて6~13枚で早揚がりになったとのこと。

競っているわけではないが、この日は父、進船長の2号船に軍配が上がった。

取材日以降も好模様は継続中で、とりわけ取材日には登場しなかった4~5kg級の大判ビラメが度たび釣れ上がっている。

いやはや、犬若沖のヒラメの魚影の濃さには正直、驚かされる。

無事に取材を済ませ、いつも明るくて元気一杯なおかみさんに見送られて家路についた。

なんだか気分がよかったものだから、犬吠埼をグルリとドライブして旅気分も満喫。

次はアカムツシーズンに出かけてみたい。

釣行の写真

当日最大となる2.8kg

釣行の写真

1~1.5kg級が多かった

釣行の写真

胴の間で12枚を釣って竿頭

釣行の写真

うれしい外道でマゴチも登場

船宿information

銚子犬若港 孝進丸

0479・23・1020

URL:http://www.koushinmaru.jp

● 予約乗合。第4木曜定休(祝日は営業)。

● 釣り座は先着順で、船宿前にある席札を取る

船宿アクセス
●車/東京方面から出かける場合は、東関東自動車道を利用。大栄インターを降りて、東総道路、国道126号、銚子ドーバーラインを抜け外川漁港方面へ。漁港内を進み、港中央付近山側に孝進丸の看板があるから、そこを左折してまずは船宿へ。席札を取ったら港中央付近の船着き場へ車のまま移動。
茨城、埼玉西部、栃木方面から出かける場合は、圏央道神崎インターを降りて、利根川沿いを銚子へ向かう。県道244号の銚子駅前交差点の先にあるガストを右折。道なりに銚子市街から外川漁港方面へ。以降、漁港内からは前述のとおり。

第1孝進丸の設備とサービス

釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!

【九十九里・銚子(千葉県)・ヒラメ】人気ランキング

【九十九里・銚子(千葉県)・ヒラメ】価格ランキング

隔週刊つり情報(2022年9月15号)※無断複製・転載禁止

船での沖釣りを中心に季節の釣り情報が満載!

隔週刊誌 つり情報

つり情報は、毎月1日と15日に発売されている隔週刊誌です。
旬の沖釣りをメインにあらゆるシーンの情報が掲載されており、初心者から経験者まで楽しめる内容でお届けしています。
釣り場や釣り船からのレポートは臨場感たっぷり!沖釣りアングラーには欠かせない釣り情報誌です。

公式HP・SNSをチェックしよう

  • つり情報公式HPへ
  • つり情報公式Facebookへ
  • つり情報公式Youtubeへ
  • つり情報公式twitterへ

公式youtubeチャンネルでは、
誌面連動動画いつでも観れます!

最新号はこちら!

「つり情報 10月1日号 No.1106」
9月13日(金)発売

つり情報 最新号はこちら

定価690円

巻頭特集
いよいよシーズン本番秋タチ

夏休み目前!
お得な割引&キャンペーン情報

  • 今さら聞けない
    テンヤタチウオの基本
  • テンビン釣りは
    東京湾のベーシックスタイル
  • 沼津の夜釣りは
    フリースタイルが魅力
第2特集
カツオ・キハダ・イナダ五目
相模湾は青物天国

まだ間に合う!
夏休みのお得な割引&キャンペーン情報

第3特集
今シーズンの模様やいかに!?外房大原のフグ解禁
沖釣りカレッジ26
晴山由梨の
ライトアジ教室

最新号はお近くの書店または釣具店でお買い求め下さい。

オトクな定期購読情報はこちら

オトクな定期購読情報はこちら

定期購読

電子書籍でも今すぐチェック

  • App Storeからつり情報公式アプリをダウンロード
  • amazon kindleでつり情報をチェック
  • dマガジンでつり情報をチェック
  • 楽天マガジンでつり情報をチェック

船釣り」カテゴリの人気記事

隔週刊つり情報」カテゴリの人気記事

人気記事