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波静かな沼津湾内にマダイ集結 大柄狙いのビックチャンス!

隔週刊つり情報編集部

各地でマダイの乗っ込みが佳境を迎える中、初夏の注目エリアの一つが駿河湾沼津。

波穏やかな湾内には周年マダイが居着いており、今期も4月中旬ごろから1~3kg級を主体に5~7kgの大ダイも飛び出している。

沼津静浦港の真成丸を取材した4月25日も、3kg級を筆頭に午前船が船中19枚、午後船が船中32枚と好釣果をマークし乗っ込み本番を感じさせる一日となった。

しかし髙橋判船長によると、当地の乗っ込みはまだ走りで、中~大型の荒食いが本格化するのは例年5月に入ってからとのこと。

ひとたび絶頂期を迎えれば平日でも満船必至、予約はお早めに!

One point advice 落とし込みが効果的!

真成丸では活性の高いマダイを底上20mくらいまで浮かせて食わせるイメージでタナを指示するため、魚がタナまで上がってきたときは落とし込みの誘いが効果的とのこと。

釣行の写真

軟調竿を絞り込む大ダイの引きに備えてドラグ調節はぬかりなく

仕掛けはテーパー式。竿はライト系のマダイ竿が好適

駿河湾方面のマダイの乗っ込みは、西の御前崎沖が先行し、季節が進むとともに駿河湾奥の沼津方面で始まる傾向がある。

今回釣行した駿河湾最奥に位置する沼津内浦湾は、湾全体が広大な瀬になっているマダイの名釣り場。

この瀬を目指して成熟した中~大ダイが集まってくる乗っ込みのピークは例年4月後半~5月ごろとされており、沼津静浦港・真成丸で取材した4月25日も3kgを筆頭に午前・午後船で合計51枚のマダイが取り込まれ船上は大いに盛り上がった。

「今日はまずまずでしたが、今年は乗っ込みが遅れていて、まだ本格化ってほどの食いじゃありません。沼津で中~大型の荒食いが始まるのはこれからです!」と髙橋判船長。

風に強い地形を持つ沼津内浦湾は通常は湖のように波穏やかな海で、台風並みのシケでなければほぼ出船できる。

そんなロケーションだから、竿は全長2.4~2.7m前後の軽くて細身のライト系マダイ竿を持ち込み手持ちで楽しむ人が多い。

取材日も大半の人が2.4mほどのショートロッドでマダイの引きを満喫した。

リールは釣り場の水深が70~90mと深い場合もあるため、手返しが楽な小型電動がおすすめ。道糸はPE3~4号を200m以上巻いておく。

タナ取りは海面からで、「道糸の色変わりとマーカーを見て正確に」というのが基本中の基本。

道糸の先端は色変わりの10mにそろえておき、リールの水深カウンターに頼らないようにしよう。

仕掛けはLサイズのコマセカゴにオモリ80号。

ハリはマダイ10号など。

ハリスは10mが基準だが状況で12~15mほどにのばしてもいい。

サルカンを介して元スを5号、ハリス4号の2段テーパーにすると、ヨレや傷が付いても下側のハリス交換で済むから効率がいい。

釣り方の詳細は後述するが、取材日に上がったマダイの大半は、「反応が上がってきたよ!」とアナウンスされた直後に行う「落とし込みの誘い」でヒットした。

この落とし込みの誘いで浮いてきたマダイの視界にスピーディーに付けエサを届けるために効果的なアイテムがガン玉だ。

元スとハリスをつなぐサルカンの上部に4Bを打ち、さらにハリスの真ん中付近に1号のガン玉を打つ。

ガン玉1号は上下に移動できるように軽く止め、より速く付けエサを下方へ沈めたいときはハリに近いほうへ移動する。

釣行の写真

(左)小型でも800gはある(右)良型クロダイも交じった

釣行の写真

(左)婚姻色の黒み帯びた魚は乗っ込みの証(右)ハリス長は10mが基準だが、状況で12~15mほどにのばしてもいい

浮いてきたマダイを直撃するスピーディーな落とし込み

先述のとおりタナ取りは海面から。

乗っ込みのマダイは底から10~20mくらいまで浮いてくるため、真成丸では仕掛け長10mを基準に、付けエサ(ハリ)を底から20mくらい上に漂わせるイメージでタナを取る。

同船のタナ取りの基本は、タナ下5mまでコマセカゴを下ろし、ハリスが潮になじむのを待たずに素早く2~3回コマセを振り分けながらタナまで巻き上げるというもの。

乗っ込みのマダイは警戒心が強く、とくにコマセカゴを嫌う。

コマセを振り出す位置まで下ろしたらすぐに切り返すことが重要。

仕掛け長分のタナ下10mまでコマセカゴを下ろすのもNGだ。

魚の活性が上がって頻繁に反応が浮いてくるチャンスタイムは、ガン玉を付けた重い仕掛けを用いて、タナ下5mで2~3回コマセを一気にまいてタナまで巻き上げる。

コマセを狭い範囲に固めてまき、その下方に重い仕掛けで素早く自分の付けエサを沈ませ、少し遅れて落ちてくるコマセに寄ってきた活性の高いマダイに食い付かせるイメージだ。

一方、活性が低く反応がなかなか浮いてこないときは、コマセカゴをタナで止めてコマセを振らずに待つのも一手。

マダイにとって目障りになるコマセカゴをガチャガチャ動かさないため魚に警戒されにくいうえ、コマセがポロポロと少しずつこぼれ出て付けエサとシンクロする時間が長くなる。

タナに合わせた後、置き竿で待つのもありだが、積極的にヒット率を高める一手が「誘い」。

誘い方は様ざまだが、先述したとおり取材日に最も効果を上げた誘いが重い仕掛けを用いた「落とし込み」だ。

船長は、「反応が浮いてきたらアナウンスしますから、リールのクラッチを切って3m一気に落とし込んでください」とアドバイスする。

同船の落とし込みの誘いは、指示ダナに合わせて待ち、3m一気に落とし込むのがコツ。

浮いてきたマダイはタナにはとどまらず再び沈むため、船長は魚探を見ながら、浮いてくるマダイの反応の頂点に合わせて、ここぞというタイミングでアナウンスを出す。

なので、リールの手前の道糸を指で引き出したり、スプールをサミングしながらゆっくり落とし込むとタイミングがずれて空振りする。

この誘いで大切なことは、一気に3m落とし込んだ後、そのまま長く待たないこと。

10~15秒待ったら指示ダナに戻し、再び落とし込む。

これを数回繰り返してアタリがなければ手返しを行う。

アタリがきたら、大きく竿を持ち上げて合わせる。

ドラグはあらかじめ緩めに調節しておき、電動の低速~中速で慎重に巻き上げよう。

「この釣りは潮具合や風向き、釣り座によっても効果的な仕掛けや釣り方が変わります。状況で釣り座ごとにアドバイスしますから、アナウンスを聞き逃さないようにしてください」と船長。

沼津沖を狙うマダイ船は午前・午後の2便制で通しで乗れば早朝と夕マヅメのチャンスタイムが狙える。

当地で乗っ込みラストスパートを迎えるであろう本誌発売のころ、週末ともなれば満船は必至。

予約はお早めに!

釣行の写真

当日は1~1.5kg級が3割ほど

船宿information

駿河湾沼津静浦港 真成丸

090・4465・6972

備考=予約乗合、午前船4時半、午後船12時半集合。

ほか夜ムギイカ、夜タチウオへも出船

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隔週刊つり情報(2023年6月1号)※無断複製・転載禁止

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