高めのタナでどうにか本命アカムツを確保

3月19日、久しぶりに遠州灘福田港の福徳丸へアカムツ狙いで釣行した。

集合は5時半。

船長指示で左舷トモの釣り座に着く。

お客さんは私を含めて4人と職漁の方2人。

6時に出船し、ポイントへと向かう。

前日は強雨が降り荒れていたようだが、やや残っているウネリも予報では少しずつ収まっていくようだ。

港を出て天竜川方向へ40分ほど走り、ポイントに到着するとすぐに釣り開始。

水深は210m。

少しずつ深くなっていくとのアナウンスだ。

仕掛けは全長5.5mの胴つき3本バリに250号のオモリ。

ホタバリ19号にソウダガツオの切り身とホタルイカを抱き合わせで付けて投入。

着底時の水深は208m。

リールのカウンターと水深が合っていないことはよくあるが、ほぼ変わらないのは潮が動いていない証拠だ。

出船前に船長と話をした際、「最近はアカムツがあまり浮かず、ベタ底でのアタリが多い」と聞いていたので、オモリが海底をたたくように調整してアタリを待つ。

30分ほどしたところで、まずは職漁の方にアタリがあったようだ。

うまくハリ掛かりして巻き上げると3本バリの一番上に40cm級のアカムツが食っていた。

タナを聞いてみると、「2mほど上げたところでアタリがあった」という。

私も仕掛けを2mほど上げ、タナボケしないように時折底を確認しながらアタリを待つ。

オモリを海底から浮かせてタナをキープしている間は竿を手持ちにし、たまに竿を上げては下ろしを繰り返す。

すると、しばらくして強烈なアタリ！

合わせを入れると無事にハリ掛かり。

巻き上げ中も時どきゴンゴンと竿をたたく。

絶対に50cm級のアカムツに違いないと仕掛けを回収すると、一番下のハリに白く光る魚体が見える。

上がってきたのはなんと、45cm近いオオニベだった。

初めて釣った魚でそれなりにうれしくはあったが、なんとも複雑な気持ちだ。

気を取り直して再び仕掛けを投入。

オオニベが掛かったことを踏まえ、3本バリ仕掛けの真ん中のハリにアカムツを掛ける狙いで海底から４m上げてアタリを待つ。

1mほど誘い上げて仕掛けを下ろしたところでゴンッとアタリ。

キュッと合わせを入れるとさらに竿先が引き込まれる。

竿を手に持って巻き上げるが、ドラグを調整したリールが魚の重さで止まってしまうほどだった。

仕掛けを取り込もうとすると2尾付いているのが見えた。

一番上のハリに後検寸37cmのフックラとしたアカムツ。

一番下のハリに掛かっていた魚は回収しようとしたときにはハリスが切れていた。

切られたハリスを見るにサメの可能性が高いが、姿を確認できなかったのは残念。

その後は280m、300mと各ポイントを移動していくが、潮の動きが悪くオマツリも増えてきた。

どうにか25cmほどのアカムツを釣り上げたものの、外道のアタリすらなくなり沖揚がりとなった。

この日は潮が悪く、ボウズは出なかったものの職漁の方でも3尾と奮わず、苦戦の一日になってしまった。

春の潮になりつつあるので、潮況が落ち着いたら再釣行しようと思う。

遠州灘福田港　福徳丸

0538・23・4843

備考＝予約乗合。

集合時間など詳細は釣行前に電話確認