今回の忍塾は久しぶりのコマセ釣り、イサキです。
イサキの旬は白子や真子が入る6月ごろとも言われていますが、抱卵前のこの時期は脂が乗って身もおいしくなります。
Profile
三石 忍(みついし しのぶ)
タチウオ、カワハギ、マルイカ、一つテンヤなど、テクニカル系の釣り物を得意とするが、中でも東京湾のタチウオでは右に出る者なし、船長たちからも認められる腕前を持つ。
がまかつ、シマノフィールドテスター、マルキユー、シップスマストインストラクター、YGK・X BRAID アンバサダー
▲イサキは南房を代表するターゲッ ト、洲ノ崎では8月までロングランで楽しめる
出典:
各地にあるイサキ釣り場の中から今回お世話になったのは南房洲ノ崎港の佐衛美丸さん。
洲ノ崎のイサキ釣りは「海面から○メートル」とピンポイントの指示ダナが出るため、初心者でもタナに迷うことはないので釣りやすいのが特徴です。
今シーズンも3月より開幕、例年以上に順調で、規定数の50尾釣ることも難しくないようです。
釣行したのは3月下旬、5時半過ぎに6名で出船。
このところのメインポイントは館山沖とのことでしたが、この日は港前の洲ノ崎沖からスタート。
指示ダナは海面から22mで、今シーズン初めて攻めるポイントだそうです。
しばらくすると船内ポツポツとアタリが出始め、本命のイサキが釣れ上がります。
私にも小気味よいアタリがきて35cm級となかなかのサイズをゲット。
しかしこのポイントではいつまでも食いは続かないようで、しばらくしてから館山沖へ移動となりました。
こちらのポイントは指示ダナで36~40mとやや深め。
釣れるイサキも25cm前後と小ぶりが多く交じるものの、その分多点掛けはできるようになり、ダブル、トリプルでのヒットも珍しくありません。
この日は潮の流れが緩く、群れの移動も速かったようで普段ほどの釣れ具合ではなかったそうですが、それでも11時半の沖揚がりまでアタリは続き、気がつけば規定の50尾に到達。
船内ではほかにも規定数に達した方が数名いて、少ない人でも30尾以上と十分な釣果でした。
今後、シーズンが進めばポイントの水深ももっと浅くなるとのことなので、洲ノ崎のイサキ釣りはますます盛り上がるのではないでしょうか。
▲港前のポイントは30cmオーバーの良型主体に釣れた
出典:
タックル&仕掛け しのチェック01
南房のイサキ釣りはオモリ60号が標準なので、各種ライトゲームロッドなどで対応できます。
ただコマセの振りやすさなどを考慮すれば、軟らかめより硬めの竿のほうが釣りやすいでしょう。
洲ノ崎ではポイントの水深がやや深いことが多いため、リールは電動のほうが便利かもしれません。
仕掛けはハリス1.5~1.75号の3本バリで、食いのよしあしに対応できるよう何タイプか用意しておくといいでしょう。
しのチェック02 タナを守って追い食い狙い
当地のイサキ釣りは船長が指示するタナよりハリス分の3mほど仕掛けを沈めてから、1mおきにコマセをまいて、タナに合わせるだけです。
このとき注意するのは、道糸のマーカーを見てタナを取ることです。
アタリが出たらは追い食いを狙って数をのばしましょう。
基本的にはアタリがあったタナでそのまま待っていれば大丈夫ですが、上バリに食っているような強いアタリのときは竿を立て、逆に先バリに食っているような弱いアタリのときは竿先を下げると、残りのハリに食わせられることもあります。
しのチェック03 便利アイテムで手返しアップ
イサキ釣りで重要なのは、何よりも手返し。
魚つかみやハリ外し、ハサミなどは忘れないようにしましょう。
忍が動画で教えます!!
船宿INFORMATION
南房洲ノ崎港 佐衛美丸
0470-20-8003
備考=予約乗合、5時半出船
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隔週刊つり情報(2022年5月1号)※無断複製・転載禁止