春はヤリイカ&スルメ 生きイワシエサの泳がせ釣りも狙い目!
丸伊丸の鈴木純一船長が仕立船を始めたのは30年以上前のこと。
現在は息子の孝幸船長とともに常に2隻で釣り人を楽しませている。
孝幸船長も船長歴20年以上のベテランで、釣りの予約がないときは漁に出るという。
孝幸船長に春のおすすめメニューを伺うと、「ヤリイカ&スルメイカ、エサのイワシが入荷するようになったので泳がせ釣りで狙うヒラメ&ハタ。アマダイ、遠征五目あたりですね」。
洲ノ崎沖や城ケ島沖などの水深150~200mを探るヤリイカ&スルメはこれからがシーズン本番。
スルメは今年に入ってすでに爆釣した日もあり今後も期待度◎。
ここにきてヤリイカも上向いてきたのでイカ釣りファンはぜひ注目してほしい。
同船では生きイワシの泳がせ釣りで狙うヒラメ&ハタも人気を集め、亀城根や城ケ島沖の水深10~70mを狙う。
いずれもサイズは1~2kg級が主体でハタ類はマハタのほかオオモンハタやアカハタ、ホウキハタ、キジハタが上がるという。
どのハタも食味がよく釣り人に喜ばれているそうだ。
もうしばらくはアマダイも狙い目で亀城根周辺や鎌倉沖などの水深65~110mを探る。
平均サイズは30cm前後で日によっては45cmオーバーの大型も顔を見せる。
4月からは洲ノ崎沖の水深60~100mを狙う遠征五目もおもしろく、イサキやオキメバル、キントキなどが交じりクーラーの中はにぎやかになるそうだ。
そのほか潮が濁れば長井~城ケ島沖の水深20~60mを狙うマルイカへも出船する。
孝幸船長は大の釣り好きでエサ釣り全般のほか、ルアーにも精通。
船長がルアー釣りに造詣が深いとあって同船はルアーファンのリピーターも多く、最大58kgのキハダも上げている。
純一船長、孝幸船長ともに明るく穏やかな人柄で実に親切。
レンタルタックルも充実しているので家族や仲間を誘って出かけてみてはいかがだろう。
今回の釣り仲間
取材でお邪魔させていただいたのは、埼玉県朝霞市の森迫俊幸さんが幹事を務めるグループ。
釣り物はヤリイカ&スルメです。
鈴木孝幸船長に聞きました! ヤリイカ& スルメのコツ
「まず、合図が出たらすぐに仕掛けを投入するようにしてください。ここでモタモタするとイカの群れが船下を通過してしまい釣れる確率下がってしまいます。誘い方は、ブランコ仕掛けも直結仕掛けもできるだけ竿を大きくシャクって誘うようにするのがコツです。150~200mの水深で小さく誘ってもツノは動きません。数をのばすコツはやっぱり追い乗りさせることです。最初の1杯が乗ったらゆっくりリールを巻いて追い乗りを狙ってみてください。それと直結仕掛けで釣る場合は、取り込むときに仕掛けを絶対に緩めないようにしてください。緩めると乗っていたイカがすべてバレてしまいます」
釣り場は洲ノ崎沖や城ケ島沖の水深150~200m前後
出典:
ブランコ、直結仕掛けはお好みで。 プラヅノは11、14、18cm各種あると安心。オモリ150号を使用
出典:
洲ノ崎沖のヤリイカ&スルメ 朝イチに多点掛け連発
丸伊丸を訪れたのは2月23日のこと。
埼玉県朝霞市の森迫俊幸さんが幹事を務めるグループがヤリイカ&スルメで仕立てた船にお邪魔させていただいた。
当日は6時に出船。
孝幸船長に釣り場をたずねると、ここにきて模様がグンとよくなった洲ノ崎沖へ直行するとのこと。
約1時間ほど走って釣り場に到着、水深180m前後で開始となった。
1投目からイカが乗り早々に巻き上げに入る人が数名。
ミヨシの清藤博智さんら2名は直結仕掛けでスルメの多点掛けを披露。
ヤリイカも顔を見せた。
2投目も同様にイカはよく乗り5点掛けで取り込む人も。
ブランコ仕掛けで釣っていた山口美佳さんと小沢由紀子さんは最初のうちはサバに邪魔されたが、何度か流し変えたのち、立て続けにスルメを上げてニッコリ。
今日はスゴイことになるんじゃないかと思えた。
ところが1時間もしないうちに乗りが渋くなり、たまに単発で上がる程度になってしまう。
このころになると洲ノ崎沖にはイカ船の大きな船団ができていたが、どの船も芳しくない様子。
「反応は出るんですけど、何を嫌っているのか乗ってくれないんですよ」と言って船長は顔を曇らせる。
そんな状況下でも数をのばしたのは前出の清藤さん。
単発ながら釣り上げては移動の合間に船上干し作りに精を出す。
中盤戦に入ると洲ノ崎沖は潮がすさまじく速くなってしまい釣りにならないということで、後半戦は城ケ島沖へ移動することに。
釣り場に到着して再開すると、たまに乗るのだが、ことごとく巻き上げ中にバレてしまう。
「たぶんヤリでしょう。竿が硬いスルメ用のせいかバレちゃいますね」と清藤さん。
結局城ケ島沖は不発に終わり沖揚がりの時間を迎えた。
当日のトップは清藤さんで22杯の釣果。
洲ノ崎沖、城ケ島沖のイカはまだまだ盛り上がるはず。今後に期待したい。
早朝の流しでスルメの4点掛け
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ヤリイカもプラヅノ18cmの直結仕掛けに乗ってきた
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スルメといえば船上干し。移動の合間に開いて干す
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「イカ釣りはホント おもしろいです! 」
早朝のチャンスタイム以外は乗り渋った当日。
それでも直結仕掛けで着々と数をのばし、船上干しを作っていたのが清藤博智さん(東京都新宿区)。
「私は年中スルメとヤリイカ釣りしかやりません。乗合船の釣行は毎週です。イカはホントおもしろくて、もう中毒ですね(笑)。最近も乗合船では150杯の釣果を出せたので今日も期待していたんですが、厳しかったですねぇ。しかし今年は最初の群れが早く入ってきた感じがします。この後の二陣、三陣に期待したいですね」
休むことなく誘いを繰り返し、きっちりとイカを乗せる姿はお見事!
それにしても11人で150杯はスゴすぎです。
丸伊丸のココが好き!
幹事の森迫俊幸さんに聞きました!
釣り物が多彩!船長が優しくて仲間を連れてきやすい船宿です。
「丸伊丸は6年ほど前から利用していて2カ月に1回のペースで乗船しています。大船長、若船長ともに優しい人柄で仲間を連れてきやすいです。釣り物が多彩なのも魅力で、今日はイカでしたが、この時期はオニカサゴや泳がせ釣りでヒラメやハタを狙うのも楽しいですね。帰りがけに、おかみさんが手渡してくれる野菜やワカメなどのお土産もうれしいです。今晩はスルメの船上干しで一杯やるのが楽しみです」
ご協力ありがとうございました。
三浦半島長井荒崎港 丸伊丸
下船後、三浦野菜やワカメなどのお土産がいただける
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(上)1号船は最大21名までで12名までが釣りやすいと孝幸船長 (下)2号船は最大12名までで8名までが釣りやすい
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(上)乗船場から丸伊丸の船宿まで徒歩2~3分 (下)荒崎港の釣り船利用者専用駐車場。車はこの空いているスペースに停める
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隔週刊つり情報(2022年4月1号)※無断複製・転載禁止