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深場の時期のマルイカ本命釣り場三浦半島西部で好スタート!!

隔週刊つり情報編集部

夜釣りで絶好調の駿河湾沼津に続いて、三浦半島西部エリアでマルイカが開幕した。

今シーズンは1月下旬ごろから三浦半島~相模湾方面でマルイカ船が続々とスタート。

釣り場は深場の時期の本命ポイントとされる亀城根周り~城ケ島沖の水深90~100m前後で、釣果のほうはいい日でトップ30~40杯台。

釣れるマルイカは胴長20cm前後と総じて型がよく、シーズン初期の深場らしい釣れ具合となっている。

今のところ反応は広範囲で見られるというから2月以降も十分期待できそうだ。

アベレージ

▲胴長20cm前後がアベレージ

反応が多い今シーズンは当たり年の予測も

相模湾のマルイカが開幕し、良型主体にまずまずの乗りを見せている。

1月中旬から乗合船を出している平塚港・庄治郎丸ではトップ46杯という釣果も記録して出だしは上々。

「だいたいどこにでも反応があるので、イカはかなり多そうですよ」とは、船木正人船長。

シーズン初期は、反応はあるのに乗らない、ということも多く釣果がなかなか安定しない。

しかし、マルイカ自体は多いようなので、ファンの間でも「今年はいけそう!」という声が飛び交っている。

現在狙っているポイントは亀城根周りの水深90m前後がメイン。

乗ってくるマルイカのサイズは良型が多いが、まれに胴長5cm程度の超小型が掛かってくることも。

乗る反応、乗らない反応がはっきりしているそうだが、乗らない反応は超小型の群れではないかと推測される。

このことも「イカは多い」につながり、当たり年を予測する根拠となっている。

手巻きリール?電動リール?ゲーム性重視なら手巻き一択

竿は全長1.5m前後のマルイカ専用竿を使用する。

竿は大きく分けると2つのタイプに分類される。

1つ目は色んな釣り方に使用できるオールマイティ系の竿、2つ目はゼロテンの釣りに特化した竿だ。

慣れない人はオールマイティ系の竿がおすすめ。

このほか、ブランコ仕掛けの場合はオモリ60~80号を背負える全長1.8m前後、7:3調子のゲームロッドなども使用できる。

リールは小型両軸または超小型電動を使う。

水深100mを超えると手巻きの巻き上げはなかなかの労力だが、小型両軸は軽量なうえ仕掛けの落下が速いのがメリット。

また「電動リールは重たい」、「電動だと巻き上げ中にイカの挙動が分からない」という理由から小型両軸で頑張る人が多い。

最近の超小型電動は軽量化しているものの、それでも小型両軸の3倍程度重量がある。

小型両軸と超小型電動では重量バランスが異なり、タタキや合わせなどフィーリングがまったく変わってしまう。

このため、直結仕掛けや直ブラ仕掛けで微細なアタリを取って掛けていくゲーム性を重視したい人には軽量な小型両軸がおすすめ。

ギア比の高いハイスピードタイプなら巻き上げもスピーディにこなせる。

体力に自信がない人や、ブランコ仕掛けの釣りの場合は超小型電動の使用がおすすめだ。

直結、直ブラほど神経質な釣りではないので、楽をして釣るという意味でも超小型電動があると便利。

予備リールとして持参しておくのもいいだろう。

道糸は小型両軸の場合はPE0.6~1号200m以上、小型電動の場合はPE2号以下を使用する。

今回取材した庄治郎丸では、オモリ50~80号を道糸の号数や仕掛けによって使い分ける。

現在のところ、直結、直ブラ仕掛けは50~60号、ブランコ仕掛けは80号を使用。

仕掛けのスッテは直結、直ブラは3~4cm前後のシンキングタイプを5~7本。

今の時期は水深が深く潮が速いことも多いため、すべて直結にすると下のほうのツノに掛かったイカがバレやすくなる。

このため下側の半分程度を直ブラにするのがおすすめだ。

ブランコ仕掛けには5cm前後のフローティングやサスペンドタイプを5~7本使用する。

ツノの本数はあくまで目安。

アタリが分からない人は4本程度にするのもおすすめ。

ツノ数を少なくすると落下スピードも速くなるし、抵抗が少ない分、アタリも分かりやすくなる。

さらに取り込み時のバラシも軽減できる。

多くの船長がブランコ仕掛けをすすめる訳とは?

現在、マルイカ船を出している船宿の釣果情報をチェックすると、「ブランコ仕掛けおすすめ」「ブランコ有利」といったコメントをよく見かける。

これはどういうことか?「反応によって乗る、乗らないがハッキリしています。乗る反応のときにブランコ仕掛けだと着乗りで2~3杯付くことが結構あって、これを繰り返して竿頭になることがあるんです」と船木船長。

ほとんどが着乗りでしかも良型、さらに1流し1投ですぐに移動ということが多いので、いわゆる「拾っていく釣り」にマッチしたのがブランコ仕掛けなのである。

船長によれば、ブランコ仕掛けでも枝スは20cmも必要なく5cm前後と短めにするのがおすすめだという。

ブランコ仕掛けの釣り方は、着底したらまず竿先を見て着乗りがあるか確認。

触りがなければ、ごくゆっくりと竿で聞き上げていく。

ここで竿先に変化があったら軽く合わせを入れてやる。

頭上まで持ち上げたら、今度は竿を下げて止め、触りを見る。

そして再びゆっくりと聞き上げていく。これを数回繰り返したら10mほど一気に巻き上げて落とし直す(巻き落とし)。

直結、直ブラ仕掛けでの宙の釣りの場合(オモリを浮かせた状態で釣る)も同様の釣り方がアタリを取りやすくおすすめ。

着底時に大きく派手なアタリがあった場合は多点掛けの可能性がある。

ワンテンポ置いてから竿を持ち上げるようにして合わせるといいだろう。

ブランコ仕掛けの場合、2本の長い触腕に掛かることが多く、マルイカ特有の強い引きを楽しむこともできる。

手堅く釣るならブランコ仕掛け、自分のスタイルで通したい人は直結&直ブラ、または臨機応変に使い分けるのもいいだろう。

ONE POINT ADVAICE リーダーを付けよう!

リーダー

▲リーダーを付けると移動時にラインが穂先に絡みにくい

直結、直ブラ仕掛けを使用する場合、FGノットやPRノットなどで道糸の先端にリーダーを付けるのがおすすめ。

リーダーがあれば、巻き上げの終わりが分かりやすく、一番上のスッテを穂先の手前まで巻き込めて取り込みもスムーズになる。

マルイカの名手竹田大介さんのゼロテン釣法

ここからは、庄治郎丸を始め相模湾のマルイカ船でハイレベルな釣果をたたき出している名手、竹田大介さんのゼロテン釣法を紹介しよう。

仕掛けは3~4cmのシンキングタイプのスッテ7本。

この日は深場で潮が速いことから上4本を直結、下3本が直ブラのミックス仕掛けに。

直ブラは海中でスッテの姿勢がしっかりと横になるように枝スは2~3cmと長めに取っている。

竿は自作の0.4mmソリッド穂先のゼロテン竿を使用。

この竹田さんのオリジナル穂先は脱着式で、ガイドを付けて塗装仕上げした同様の穂先を庄治郎丸で購入可能だという。

アタリが取りやすく折れにくいと評判だ。

いち早く着底させるため、小型両軸には道糸PE0.5号を巻き、オモリはタングステン製の50号を使用している。

釣り方の要点は

①着乗り確認

着底したらいきなりタタキを入れずに、まずは糸フケを取ってゼロテン状態にしてイカの触りを見る。

「この辺りのポイントは海底が砂地のことが多くて、いきなりタタキを入れると砂ぼこりが舞い上がってイカが散ってしまう気がするので、最初はたたきません」とのこと。

②タタキは宙の状態で行う

竹田さんの釣り方は、タタキはオモリが着底した状態ではなく、浮かせた状態で行うというのが大きな特徴だ。

竿を上げながらタタキを入れ、続いて下げながらタタキを入れて、そっとオモリを着底させてゼロテンでアタリを見る。

「だいたいタタキは5、6回。マルイカは落ちていくものに反応するので、たたきながら誘い下げていくと乗りがよくなります」と言う。

ゼロテンでアタリを見る時間はそのときのイカの活性によって調節する。

イカの乗りがよければ短め、乗りが悪ければ長めにする。

ただし、長すぎるとオマツリにつながるので要注意。

アタリ=触りや違和感があれば即合わせ。

アタリがなければ誘いを3回ほど繰り返し、10mの巻き落としを行う。

深場での合わせは大きめにしたほうが乗り感が分かりやすくなるそう。

宙の状態でタタキを入れるのは、誘い下げを演出するだけでなくもう一つ大きなメリットがあるという。

「ゼロテン用の穂先は丈夫になりましたが、道糸がガイドに絡むと簡単に折れます。宙の状態でタタキを入れると糸フケが出ないので、ガイドへの絡みを防いでくれるんです」

取材日はかなり厳しい状況ながら、竹田さんはこの釣り方でダントツの釣果をたたき出していた。

「これから一時的にヤリイカが増えてライトイカみたいな釣りになるかもね。潮が濁ってくれたらマルイカが本格化しますよ。亀城根周りだけじゃなく城ケ島やエボシの沖でも反応はあるから楽しみですよ」と船木船長。

今年のマルイカは大いに期待できそうで、これから始めたいと思っている人にもチャンスです!

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隔週刊つり情報(2023年3月1号)※無断複製・転載禁止

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