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師走の夜釣りの大舞台 初島周りのイカブリ好発進

隔週刊つり情報編集部

11月19日、師走をショーアップする夜釣りの大舞台、東伊豆初島周りのイカブリ乗合が開幕し、5~6kg級をメインに9kgオーバーも飛び出す上々のスタートを切った。

宇佐美港の秀正丸を取材した28日のポイントは初島周りの水深80m前後。

本来はヤリイカを釣って生きエサにするところだが、釣況が今一つということで冷蔵・冷凍のイカエサを使用。

それにもかかわらず時合がくると4.8~5.5kg級がバタバタと上がりトップ3本とまずまず。

森船長によると、これから海水温が下がってヤリイカが回遊してくると、それを追って大型のブリもどんどん入ってくるとのこと。

最盛期である年末にかけて大いに期待が持てそうだ。

船の写真

夜イカブリ乗合は船着き場に15時半集合

釣行の写真

釣り場にはブリのベイトとなる小サバの群れが回遊しており、エサが豊富なのか腹回りが太った個体が多かった

今シーズンは型のよさが目立つ東伊豆のイカブリ

今シーズンは11月19日に開幕した東伊豆初島周りの夜釣りのイカブリ。

同エリアでの日中のワラサが不調だったため果たして釣れるのかと不安視されていたが、フタを開けてみれば初日から9.5kgが出るなど好スタートを切った。

その後も5~6kg級主体に船中10本前後の釣果で推移している。

「今シーズンは数はそこまで多くないけどサイズはいいね。丸まると太ったのも多いよ」と宇佐美港・秀正丸の森秀正船長は言う。

本来のイカブリは、ヤリイカを釣ってから生きたヤリイカを泳がせてブリを釣る、というもの。

ところが、現在は高水温のためヤリイカが釣れず、エサに冷凍のヤリイカやサバ、イワシなどを使用している。
 
12月上旬の時点で海水温は22度前後。

ヤリイカは18度を下回れば回遊してくるそうだが、まだまだ急に下がる気配もなくしばらくは現状のエサで釣ることになりそうだ。

ポイント周辺の海域にはサバが多く回遊し、小型のヤリイカエサはサバの格好の餌食に。

スーパーなどで購入できるヤリイカは安くはないのでエサを取られてばかりではもったいない。

そんなときに効果があるのが、釣れたサバや冷凍イワシだ。

「サバは小型なら生きたまま泳がせてもいいし、三枚におろして大きめのタンザクにしてもいいよ。イワシもよく食ってるね」と秀正丸の仲乗りの大胡臣弘さん。

取材日はヤリイカエサ、サバエサ、イワシエサのいずれでも食っていたので、周りの状況を見ながら使い分けるといいだろう。

イカブリの基本仕掛けはハリス22~26号、全長3~4.5m、ハリは掛けバリがヒラマサ16号、先バリが同18号が基本。ハリスの長さは食いがよければ短め、食いが渋いときは長めにする。

ハリは船宿仕掛けはオーナーばりの「アジ鈎」だが、太地ムツやヒラマサバリなどを使用する人も多い。

仕掛けの大きな特徴は、掛けバリの上に中通しのナツメオモリ5~7号前後を装着することだ。

この重さでエサを安定させてオマツリを防止する。

タナは底から、または海面から指示が出る。

底からの場合はハリス分プラス2mが基本のタナになる。

底からの場合は、たまに底ダチを取り直してアタリを待つ。

誘いはゆっくり竿を持ち上げてフワッと落とし込んでいく。

置き竿にして電動微速巻き上げがいいことも。

開始早々から食うこともあれば突然チャンスタイムがくることも。

だれかが食ったらその後に続いてヒットする可能性が高いので集中しよう。

イカエサの場合は早め、サバエサの場合はしっかりと食い込ませ竿が強く引き込まれたところで強めの合わせを入れる。

あらかじめドラグをきつく締めておき、強引に巻き上げオマツリを防止する。

1本釣ったら満足せずにすぐに次のエサを投入する。

時合は長くないので、釣ったらすぐにエサを入れることが重要だ。
 
11月下旬現在の海水温を見ても、しばらくはこんな釣りが続きそうだと船長は予測する。

そして年明けに水温が下がってヤリイカが回遊してくれば、それを追って大型のブリが回遊してくる。

そうすれば本来の生きたヤリイカを泳がせる「イカブリ」が楽しめるようになり、2月上旬くらいまでがシーズンとなる。

釣行の写真

目下の夜釣りのイカブリは5~6kg級がメイン

釣行の写真

タックルは青物竿と中~大型電動リールの組み合わせ。ドラグをギッチリ締めておき、太ハリスを信じてガンガン浮かせる

エサの写真

ハリスは22~26号、全長3~4.5m、ハリはヒラマサ16~18 号。5号前後の中通しオモリが付いた先バリ&掛けバリ仕掛けにイカを掛ける

オモリとエサの写真

(左)オモリ120 号のテンビン仕掛けを使用 (右)エサは冷蔵・冷凍のヤリイカを持参。冷凍イカは船でも購入できる

相模湾の泳がせ釣りも本格化 5~6kg級が頻繁に登場

相模湾の泳がせ釣りもこの時期に開幕。

大磯港の恒丸では11月下旬より泳がせ専門船をスタートさせ、良日は5~6キロ級が船中10本以上釣れている。

現在のエサはサバがメインでサビキ仕掛けで釣るが、状況でビシアジ仕掛けでも狙う。

エサを釣ったらイケスで生かしておき、水深160~180mのポイントに移動し泳がせて狙う。

タックルは相模湾のキハダ・カツオ用の電動タックルがそのまま流用できる。

また釣り座限定になるが、ビシアジ船でもハモノで泳がせ釣りが可能で、こちらは釣ったアジをエサにする。

エサのアジやサバが22cm前後あり、しっかりと食い込ませてから合わせないとスッポ抜けるので要注意。

例年の釣期は年明けごろまでだが、いい年は2月まで続くこともある。

釣行の写真

1本釣れたら御の字。刺身やブリしゃぶでたっぷりご賞味を

内房のワラサが復調気配

一段落していた内房出船のワラサが11月下旬ごろから再浮上、3~4kg級をトップで3~5本上げている。

目下は全体的に良型が目立ち、マダイが交じることも多い。

釣り方はコマセ釣りで、ハリスは6~8号を使用。

状況によりマダイがメインになることもあるので、4~5号のハリスも用意しておきたい。

昨年は当地で年末までワラサが釣れていたので今年も期待したいところ。

このほか、南伊豆エリアのワラサ船は悪天候に阻まれ出船機会に恵まれていないが、年内にまだワンチャンスありそうな気配だ。

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隔週刊つり情報(2023年1月1号)※無断複製・転載禁止

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