ヒガンフグというと、ショウサイフグ狙いのご褒美のように大型が釣れたり、専門に狙って2~3尾釣れたりというイメージだったが、ヨリフグのようにたくさん釣れるフグがほぼヒガンフグというホームページの画像にひかれ、9月10日に愛知県南知多にある片名漁港のおざき丸へ出かけてきた。
集合は5時。
港に到着した4時の時点では強雨が降っていた。
雨がよけられる漁港の屋根下で乗船手続を行い、エサのアオヤギを2つ購入。
この日は片舷12人にミヨシ先端とトモ真後ろにも人が入り26人の満船状態。
空いていた左舷トモ5番に釣り座を確保した。
私は関東で使われる一般的な2段式のカットウ仕掛けだが、地元のお客さんは胴つきタイプのカットウ仕掛けで、捨て糸が付いているのが大きな特徴だった。
雨も止み朝焼けが美しい6時20分に出船。
30分ほど走ったところでスローダウンし、「水深6m。根掛かりに気をつけてください」と船長からのアナウンスで釣りスタート。
ポイントの水深が思った以上に浅く、着底して底ダチを取りゼロテンションで待とうとすると必ず軽く根掛かりする感じで戸惑う。
ふと見るとトモ3番のお客さんがフグを釣り上げた。
私も負けじとゼロテンションの間隔を短くして空合わせを増やすと、小型ながらヒガンフグを1尾釣り上げる。
朝マヅメの今が時合と読んで集中するが、とにかく根掛かりに苦戦する。
ヒガンフグ連発
着底した瞬間に根掛かったり、ゼロテンションで待つ間に根のスリットにカットウバリが落ち込んだりという感じで根掛かりしてしまう。
赤いコーティングをされたカットウバリを使用していたのだが、見る間にハリの塗装が剥げてハリ先が丸まっていくのが分かる。
アカエビからアオヤギにエサを替えながら9時までの間に手のひら以下のリリースサイズを1尾含め6尾のフグを掛けたが、すべてのフグがヒガンフグという関東圏ではあまりお目にかかれないヨリフグ状態、ホームページどおりの釣れっぷりだ。
できればツ抜けはしたいと思っていたが、根掛かりでカットウをロストするたびに仕掛けを付け直すからか、なかなかいいリズムで釣ることができない。
悪戦苦闘のうちに持参した6組の仕掛けをすべてロストしたため、船で仕掛けを購入する。
船宿仕掛けも捨て糸が付いたカットウ仕掛けで、なかば疑心暗鬼だったが根掛かりの頻度は大幅に減った。
その後各ポイントを回って、水深13mほどのポイントも探ったが、私は3尾のヒガンフグを追加するにとどまり計9尾とツ抜けはならなかった。
船中トップの釣果は不明だが、フグを棒身にする間にトロ箱の中を数えたところ、釣っている人は
30尾近い様子。
しばらく好釣果が続きそうだが、早めの釣行が望ましいだろう。
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