朝、泊幸一船長に会うなり開口一番、「アタリは本当に小さいからね。
一瞬の触りを逃したら乗ってるかどうかまず分からないよ」と、なかなか厳しい言葉をいただく。
「乗ってるのが分からないのと、乗ってもバレちゃうだけで、イカ自体はいるってことですよね」と、プラス思考全開で船長に問うと、イカはいるとのこと。
それならなんとかなる?
ポイントは城ケ島沖。水深100mでスタート。
開始からしばらくはたまにサバが掛かってくるだけでイカの姿はなし。
「乗ったかも」とカメラを構えるが、途中でバレてしまったようだ。
そんな状態が続きようやく最初の1杯が上がってきたものの、小型のヤリイカはほぼ絶命してクターッとしていた。
どうも水温が高くてこうなるらしいけど、これじゃあ乗ってるかどうか判断するのはますます難しくなっちゃうよね。
船長も反応を確認するように仕掛けを落とすが、たまに触りがあっても乗らない様子。
開始から3時間経過の時点では、お客さん3人で5杯とかなり厳しい状況だ。
今まで以上にアタリが小さくさらにバレるという。
ところが9時過ぎになると少しずつ乗りが上向いていく。
最低限の写真が撮れたところで一度様子を見ようと仕掛けを投入。
プラヅノ5本、赤白糸巻きプラヅノ、赤白糸巻きウキスッテの7本ヅノ仕掛けでスタート。
これはアタリ?
着底と同時にゆっくり糸フケを取ってみると一瞬、竿先がフワリとした(ような気がした)。
これはアタリなのか?とゆっくり聞き上げても竿先はピクリともしない。
仕掛けを落とし込んで誘って竿を止める。
また竿先がフワッと動いた(気がした)。
船長が言うとおり、かなり竿先に集中していても乗ったかどうかの確信が持てない。
ならばと低速で電動タダ巻きしてみるも、竿先に変化が出ないのでやはり分からず。
そして20mほど上げてから再度着底させようと落とすと道糸がフケる。
最初の投入時はこんな感じじゃなかったからひょっとしてイカ?と巻き上げてみれば、赤白ウキスッテに身切れしたゲソが付いているではないか(最初のフワリはアタリだったんだ!)。
それならあのアタリらしきで巻き上げるべきだと再投入。
次は小さいながらもアタリを察知。
そのまま電動を入れて巻き上げを開始。
スピードは中速より速め。
すると魚らしきアタリがくる。
ガツガツガツ。
回収すると食いちぎられて無惨な姿のイカが。
そして3度目の正直。
着乗りはなかったのでゆっくりゆっくりと聞き上げていき、シュッと落として止める。
止めた瞬間に竿先が浮き上がるアタリ!さっきよりも明確だ。
まずは姿を見ようとそのまま巻き上げるが先ほどよりも少しゆっくりめに。
巻き上げ途中で竿先が上下するのも確認できて、上げてみればヤリイカのダブル。
気になる釣果は?
皆さんも乗り始めてダブル、トリプルもあり、船長は「5回連続で取れて9杯」という。
再取材も頭にチラついた前半だったが、後半は一気に活性が上がってきた。
こうなるとアタリも明確で、ある程度しっかりと誘ってやると、ガシッと抱きついてくる。
アタリが大きければバラシも減って数がのびていく。
赤白コンビだけに2回目のダブル。
やはりこのツノは外せないようだ。
朝は2隻しかいなかったポイントには僚船が集結。
泊船長の粘り勝ちといったところか。
そして船長は後半で30杯超えの釣果。
私はへっぽこながら11杯で、身が厚くて超美味なヤリイカを堪能できた。
シーズン初期は難しい展開も多いけれど、今シーズンはかなり期待できそうですよ。
ヤリイカ直結にチャレンジしたい人は、泊船長の隣の釣り座が特等席。釣り方をアドバイスしてもらおう。
出典:
竿先を下に向け、電動スロー巻きで底から5~6mを探る。
出典:
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