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中深海の人気魚リレー 南房のクロムツ&オニカサゴ(渡辺丸/南房江見太夫崎港)

隔週刊つり情報編集部

南房江見太夫崎の渡辺丸をご存じだろうか。

アコウを始めアカムツやオニカサゴにクロムツ、浅場のカサゴやアカハタなどを得意としており、根魚ファンからの厚い信頼を得ている船宿だ。
 
編集部から今回の私への指令は「渡辺丸のクロムツとオニカサゴのリレー釣り」を取材してくるようにとのことだ。

短期決戦のクロムツ

クロムツは明るくなるまでが勝負。

3時過ぎには出船となるため早めに睡眠をとり、釣友の塙君と連れ立って7月10日に出かけた。
 
当日の乗船者は私たちを含めて6名。

通り過ぎたばかりの台風4号の影響を懸念してか日曜日にしては少ない人数。
 
準備を済ませ3時20分に出船。

まだ多少ウネリが残る中、4時にポイントの鴨川沖に到着すると東の空はうっすらと白み始めていた。
 
潮回りを済ませると、「水深は94m。タナは底から10mまでです」と渡辺船長から開始のアナウンス。
 
着底を確認したら素早く底を切り、ジリジリとデッドスローで巻き上げたり、ゆっくりと竿で誘い上げたらストップして食いつく間を与え、反応がなければハンドルをひと巻きして指示ダナの上限まで探っていく。

誘い落とす際もサミングしながらゆっくりと下ろすとよい。
 
また船長のアドバイスでは、アタリを察知したらそのままゆっくりとハンドルを巻き続けてクロムツを上に向かせた状態で追い食いを誘い、タナを過ぎたら中速で巻き上げるのがよいとのこと。
 
さっそく右舷ミヨシの味方さんが、「きましたよ」とリーリングを開始。
 
30cmのクロムツを抜き上げ先陣を切ると、右舷トモでは多々納さんの甥っ子の謙君が32cmのクロムツを釣り上げる。
 
続けて右舷ミヨシ2番の徳久さんも28cmのクロムツを釣り上げて後に続くが、仕掛けを見ると一番上のハリスが切られており、実際はダブルでヒットしていたようだ。
 
左舷に回り込むと、塙君のタルの中にも30cmほどのクロムツが泳いでいた。
 
右舷に戻ると多々納さんが謙君のグチャグチャになった仕掛けをほどいていたので、「代わりに釣っておきましょうか?」と聞いて了解を得たところで仕掛けを投入。
 
着底を確認した後に1mほど巻き上げてから誘い上げを開始すると、すぐにゴゴゴッとクロムツ特有の明確なアタリが伝わってきた。
 
多々納さんにきましたよとタックルを手渡すと海面を割ったのは28cmのクロムツだった。

「今度はムツとアジのダブルですよ」と声をかけてきたのは味方さんだ。
 
味方さんはイタリア料理店を経営しているらしく「食材確保」とうれしそう。
 
多々納さんも自力で30cmのクロムツをゲットすると2kgのメダイも釣り上げて気を吐けば、謙君はクロムツのダブル。
 
そのとき、塙君が「追い食い作戦大成功」と嬉々としてリーリングを開始。

タックルは派手にたたかれていたが、海面近くになるとさほど暴れなくなった。
 
浮き袋が膨らんで軽くなったのかと思い海面をのぞき込んでいると、1尾目のクロムツの姿が現れてきたのだが、スッと潜っていってしまった。
 
もう1尾いるはずなのだが上がってきたのはハリスを切られた仕掛けだけ。
 
欲張りすぎていつまでも上げなかったので1尾はハリスを切り、1尾は口のハリ穴が広がって抜き上げの際にテンションが緩んだところで外れてしまったのだろう。
 
ムツはその後もポツリポツリと釣れ続けたのだが、明るくなるにつれサバが邪魔をするようになってしまったので6時20分に「オニに行きます」と船長が移動を告げた。
 
クロムツの釣果は3~7尾だったが、サバの邪魔がなければこの倍以上は釣れた感じだった。

釣り人の写真

クロムツは早朝の2~3時間勝負

釣行の写真

底から10m上まで誘い上げて探る

釣り人の写真

歯が鋭いのでハリを外すときはペンチを使おう

釣り人の写真

クロムツの最大は35cm

釣り人の写真

当日は5尾前後の人が多かった

後半のオニカサゴは苦戦

船が南下している間に皆さん釣れたサバをタンザクにしてエサを仕込む。
 
オニカサゴのエサとして私はカタクチイワシ、アナゴ、サケ皮を別に用意していた。
 
15分ほど移動した所で、「水深は112mです」と船長のアナウンスで第2ラウンド開始。
 
ここは砂泥地に所どころツブ根があるポイントだ。

開始早々、「なんかきたみたい」とさっそくリーリングを開始したのは塙君。
 
釣れ上がったのはオニカサゴのダブルだったが、いずれもリリースサイズだった。
 
次に竿を曲げたのは味方さんで800gほどのオニカサゴが上がってきたが、オマツリして抜き上げの際にバレてしまった。
 
出だしが好調だっただけにすぐにまた釣れるだろうと思ったが、どうしたものか後が続かない。
 
潮の流れと風向きが逆のために船が流れないのと、台風の影響か底付近の水温低下と濁りがキツく活性がよくないのかもと船長は言う。
 
その証拠に久しぶりに塙君がヒットさせたが、上がってきたのは35cmのクロムツだったのでかなり底が暗いのだろう。

渋くなるとどうしても誘いの動作も緩慢になってしまうが、そんなときこそまめに誘い続けるのが肝心。
 
ようやく私もアタリをとらえてアヤメカサゴをゲットしたが、その後はアタリも少なく沖揚がりの時間を迎えた。
 
当日のオニカサゴは不調に終わったものの、その後はコンスタンスに釣れている様子。
 
渡辺丸ではほかにもアカムツやカサゴでも出船しているので、ホームページの予定欄を確認して予約を入れていただきたい。

釣り人の写真

オニカサゴは1.5~2kg級の大型も潜む

釣り人の写真

浅場の根魚五目はアカハタとカサゴを中心にメバルやホウボウなどが交じる

知っ得!マグネット板のすすめ

クロムツ釣りはオマツリ防止のために同時投入が原則となるが、スムーズに投入するためにはマグネット板があると便利。

持っていない方は船で借りよう。

道具の写真

10本バリ対応のマグネット板はクロムツやライトキンメなど様ざまな釣りで活躍する

Tackle Guide

クロムツ用のフラッシャーサビキ仕掛けは渡辺丸のオリジナルを購入するのがおすすめ。

また、通常150号のオモリを使用するが、潮が極端に速いときは200号のオモリを使うので、こちらも用意しておこう。
 
竿は7:3調子が食い込みがいい。

硬い竿を使う場合はクッションゴムを付けるのも手。

当日のタックル

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隔週刊つり情報(2022年8月15日号)※無断複製・転載禁止

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