ゲストを招いて、時には教え合い、時にはともに悩み、楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「令和も釣りは楽しく真剣に! 2」。
第12回は好調続く犬吠埼沖のアカムツ。
となればゲストはこの人、「沖釣りカレッジ」アカムツ釣り教室でも講師を担当していただいた福田豊起さんだ。
【PROFILE】宮澤幸則
1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。
釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Webで最先端の情報を発信する。
グローブライド・ダイワ社員。
【今回のゲスト】福田豊起さん
ダイワフィールドスタッフ。
アカムツを始め、一つテンヤマダイ、ヒラメ、カモシ釣りなどを得意とする。
穏やかな海上で早速アカムツゲット
5月上旬に釣行したのは茨城県波崎港の庄栄丸。
8名のお客さんとともに4時過ぎに出船し、5時半ごろにポイントに着くと幸保重之船長から、「ハリ数は2本までにしてください。最近は朝がよく釣れてますからがんばってください」などのアナウンスがあり水深140mでスタート。
犬吠埼沖は速潮に苦戦することも多いが、この日は潮が緩く海上も穏やかで、このところの好調ぶりを表すように早くも船内でアカムツが上がり始めた。
福田さんにもさっそくアタリがきて、まずは30cm級の中型アカムツを釣り上げる。
さらに、エサを付け直して再投入すると、すぐにアタリがきて同サイズを取り込み、「今日はあまり誘わないほうがいいようです」と福田さん。
福田さんの釣り方は〝置き竿デッドスロー巻き上げ釣法〟。
置き竿で底ダチを取り、速度調節31段階の電動リールの速度4でゆっくり巻き上げ、底から2mくらいを探り、アタリがなければ再着底させる、という手順を繰り返す。
最初に釣れたアカムツも2尾目も、着底後、底ダチを取り、デッドスロー巻き上げでオモリが底を離れた直後にアタリがきたそうだ。
手持ちで積極的に誘うもアタリが遠かった宮澤さんが、福田さんにならって置き竿釣法に変えた途端にアタリ到来。
巻き上げ途中で何度か断続的に竿をたたくのは本命の証。
仲乗りさんのタモに収まったのは30cm級のアカムツだった。
「これがアカムツならデカイですよ!」
福田さんが声を上げて慎重に巻き上げる。
ややあって、ユラーッと浮かんだ赤い魚体は当日最大47cmの本命。
宮澤さんも25cmほどと小型ながら2尾目。
さらに次の投入で同級と絶好調。
船内でもポツポツとアカムツが取り込まれており、開始1時間ほどで全員型を見て、いい人は4~5尾キープしている。
7時前に流し変えとなり、水深150m前後で再開。
早朝ほどの勢いはないものの、35~40cm級の良型を交えて船内ポツポツの食いが続く。
福田さんと宮澤さんも置き竿釣法でアタリを出させて1尾、また1尾と追加する。
しかし、船長が言っていたとおり朝方は食いが立ったものの、日が高くなった中盤以降はアタリが遠くなり、11時半に沖揚がりを迎えた。
釣果は25~47cmのアカムツが6~10尾で、福田さんが7尾、宮澤さんは6尾。
大型が釣れなかったのが心残りの宮澤さんは、近々の釣行を計画するのであった。
当日は海上が穏やかで潮の流れもほどよい絶好の釣り日和。「こんなときは〝置き竿デッドスロー巻き上げ釣法〟が効くんですよ」と福田さん
出典:
巻き上げ途中で断続的に竿をたたけばアカムツの可能性大
出典:
福田さんの1尾目は30cm超とまずまずサイズ
出典:
最初は苦戦していた宮澤さんが、置き竿釣法にシフトチェンジしてから本命連発
出典:
犬吠埼沖はサバが多く、アカムツとサバが一荷で釣れることも珍しくない
出典:
アタリを感じてしっかり合わせ、硬い上アゴに掛かればキャッチ率アップ!
出典:
一荷も珍しくないのは相当魚影が濃いからだろう
出典:
開始1時間ほどで全員本命ゲット
出典:
朝のうちから40cmオーバーの大型が登場
出典:
エサが豊富なのか太った個体が多い
出典:
毎週のように通うファンもいる
出典:
この日は6~7尾釣る人が多かった
出典:
宮澤さんの釣果は30cm級を頭に6尾。次回の釣行ではぜひサイズアップを目指してください!
出典:
宮澤さんと福田さんのアカムツ仕掛け
タックルデータ
宮澤さんは速潮時や釣り場が深い場合でも仕掛けをしっかり動かせる硬めのモデル、極鋭コンセプトゲームPHHH205AGS&シーボーグ300J、福田さんはオーソドックスなアカムツタックルとなるメタリア アカムツM-215&シーボーグ500JSを使用。
宮澤さんのアカムツ仕掛け
釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!
【茨城県アカムツ船】人気ランキング
【茨城県アカムツ船】価格ランキング
隔週刊釣り情報(2021年6月15日号)※無断複製・転載禁止